大阪万博跡地の昨今
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Mr.black
2012年10月17日 11:07 visibility1205
何度か取り上げましたが、先日大学野球を観戦した場所は大阪の万博球場でした。
今までは「この球場は大阪万博の跡地に造られた」とだけ書きましたが、今回はもうちょっと周辺の状況とともに説明します。
万博球場。スタンドは内野・外野とも全てこういうふうに土盛りで造られた非常に簡素な野球場です。
写真はバックネット裏。球場のほぼ正面部にあたります。トンネルのようになっている部分は関係者用通路。観客は写真右端あたりから階段を登って入場します。
これは大阪万博開催時の写真集。この最終ページに航空写真が載っています。それが下記の写真です。
写真の左側が北、右側が南。
黄色の丸で囲んだ部分が太陽の塔。これは現存しています。
そして赤丸部分が現在の万博球場がある場所です。これで見ると当時は駐車場だったことがわかります。
水色の丸部分も写真では駐車場ですが、現在は陸上競技場。サッカー「ガンバ大阪」のホームスタジアムでもあります。新スタジアム建設という話がありますが、実現するのでしょうか?
緑の部分が現在モノレールの「万博記念公園駅」になっています。
万博球場(赤丸部分)のすぐ下がかつてのエキスポランドです。ジェットコースターの事故後閉園され、現在は時々イベントが行われる程度です。
ここに来るたびに段々寂れていっている感があります。往時を知る者としては切ないです。
記念公園の方だけは何とか寂れさせたくないという運営側の気持ちがあるのでしょう。季節ごとに様々な催しがあります。
公園内にあるパビリオン記念館。万博開催当時の映像や資料が見られます。
「ガンバ大阪」の試合スケジュール看板。
1970年に開催された大阪万博。もう42年も経つのですね。当時チビっ子だった私がいい年したオッサンになっているわけですから。(苦笑)
万博球場は前述の通り土盛りでスタンド全てが芝生席の簡素な野球場です。空いた土地の利用法があまり思いつかず、「まあ野球場でも造っておこうか」程度の軽い気持ちだったのではないでしょうか?
当時大阪には日生・藤井寺・大阪球場とプロ野球場が3箇所もあったので「アマ専用」として造られました。おそらく利用の想定としては高校野球の予選(1~3回戦程度まで)、ジュニアやシニアの大会、そして草野球利用くらいだったと思います。
しかしプロ野球場が3つとも閉鎖されたため府内で球場不足が生じ、高校野球大阪大会では一時期はベスト8くらいまでの試合が開催されていました。
そして大学野球も舞洲や南港に新球場が造られるまでは各リーグがかなりの頻度で利用していました。これほど重要な野球場になるとはおそらく当時の関係者も考えておらず、驚いていることでしょう。
モノレール駅から万博球場への道中にある簡易なレストラン兼売店。試合観戦時にはよく利用しています。
おにぎりや弁当の販売がありますのでここで買って球場で食べるか、1試合目と2試合目の合間にここで飲食するかどちらかで利用。球場から結構後戻りしないといけませんが、大学野球は高校野球よりも試合間のインターバルが長いのでそう不便でもありません。
おまけ
「大阪王将」のラッピング列車。(笑) これ、モノレールです。@:万博記念公園駅
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