広島六大学

  • Mr.black
    2015年10月19日 11:22 visibility982

今期最後の遠征として広島へ日帰りで出かけてきました。

目的は広島六大学野球の観戦。このリーグは普段は加盟校のグランドで試合が行われるのですが、今回は数少ない公営球場(東広島アクアスタジアム)での開催日が休みと合ったので「こんなチャンスはもうないかもしれない」と思って駆けつけました。

学校のグランドは場所が分かりにくかったり、車でないと行けないとんでもない僻地だったり、近くに飲食物を調達できる場所がなかったり、スタンドが無くて立ち見になったりといろいろ大変です。特に土地勘の無い遠隔地では現地がどんな様子かが分からないので学校のグランドでの試合にはなかなか行く気持ちになれません。このリーグは以前から観戦を考えていましたが、そういったことから足踏みしていました。(汗)


ところで山陽・山陰地区5県の大学で構成される「中国地区大学野球連盟」は4部リーグまであって各リーグ間で入れ替え戦が行われていますが、この広島六大学は広島県内の大学6校のみで構成されており、下部が無いので固定制です。

どういう経緯でこうなっているのかはあいにく情報不足で分かりません。



この日は早朝に雨が降り、第一試合開始時点では止んでいたものの空がかなり暗く、照明が半点灯されていました。

なお、このリーグは入場無料です。



第一試合は「広島国際学院大ー広島経済大戦」。


写真は1塁側:広島国際学院大。(以下、「国院大」)

現在「近大工学部」と首位争いをしている強豪です。


青と白のツートンユニ。胸には二段で「Kokusai GAKUIN」。(「Kokusai」のみ筆記体)



国院大の投手はやや変則タイプ。この写真で見るとサイドっぽいですが、リリースの時には腕が上がってきてスリークォーター気味になります。上下動が大きく、躍り上がるようなモーションでストレートは結構速かったです。




3塁側:広島経済大。(以下、「経大」)

アイボリーユニに濃紺縦じま。

胸には二段で「HIROSHIMA KEIDAI」。このリーグは二段マークの学校が多かったです。

OBにはホークスの主軸に成長した柳田選手がいますね。



経大の帽子は濃紺一色ですが、ヘルメットは濃紺と赤。

広島六大学のユニは全般的にカラフルでした。



試合は1回表いきなり経大が1点先制。



しかしその裏すぐに国院大が2点取って逆転します。

近大工学部と優勝争いをしている国院大と少し遅れて3位の経大。実力差はあまりなく、接戦となります。



雨は完全に上がり、段々明るくなってきました。いつの間にか照明も消されています。

ただしこの日の気温は低く、肌寒かったです。

(写真は5回終了後のグランド整備の様子。整備しているのは第二試合に出る広島大の控え選手たち。)




偶然撮影したアクシデント。防具を着けているからといって100%安全とは限りませんよね。

怪我には注意。

でも大学野球では選手の怪我に対する考え方は高校生と大違いです。高校野球では結構接触プレーが起こりますが、大学では走者と守備側がお互いに避け合って極力接触プレーが起こらないようにしています。これが大学野球を見ていていつも好ましく思うことです。



序盤3-1とリードして優位だった国院大ですが、6回に経大が同点に追いつきます。その後は両校ともにチャンスがありながら決めきれず。延長になります。

リーグ戦の大詰めであり、4回生にとっては大学野球の最終段階に来ています。この時期は高校野球のトーナメントに近い集中力と必死さが出るのですね。意地のぶつかり合いです。


延長戦は続き、13回まで行きます。



13回裏、ついに決着がつきます。

レフト前ヒットで国院大の2塁ランナーがホーム突入。レフトの守備位置が浅めだったのでどうか?と思うタイミングでしたが、送球がやや逸れたのとランナーの思い切りのよい走塁でセーフ。4-3で国院大のサヨナラ勝ちでした。



歓喜の国院大。これで勝ち点4になりました。

勝率では近大が上ですが、勝ち点で国院大が1点上回りました。

今日の直接対決で勝った方が優勝になります。優勝は国院大・近大のどちらになるでしょうか?



熱戦を物語るスコアボード。



経大(左)は最終的に3位でした。

でも白熱したナイスゲーム。4回生はお疲れ様でした。

この学校から柳田選手のようなプロで活躍する選手がまた出てくるでしょうか?期待したいですね。


第二試合は次回で。

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