決着の時(阪神リーグ入替戦)

  • Mr.black
    2013年06月04日 12:46 visibility381

昨日は大阪府北部の高槻市にて大学野球を観戦してきました。

 


試合会場は萩谷球場。高槻市の結構山奥の辺鄙な場所にあります。(汗)

 


そして観戦したのは阪神大学野球連盟(以下、阪神リーグ)の入れ替え戦でした。

過去に何度か書きましたが、ここであらためて説明しますと、阪神リーグは変則2部制です。かつては3部制だったのを2部と3部を統合。学校の所在地によって東西に地区わけしたのです。


入れ替え戦のやり方はまず2部の東地区1位と西地区1位が対戦。2勝した方が1部6位の大学と昇格をかけて対戦するという方法です。(今回は東地区1位・帝塚山大が西地区1位の姫路獨協大を倒して入れ替え戦に進出)

入れ替え戦は先に2勝した方が勝ち。1部側が勝てばそのまま残留。2部側が勝てば1部に昇格・逆に敗れた1部側は2部に降格となります。


上の写真の奥、グレーユニが1部6位の甲南大。マークは「KONAN UNIV.」。

手前の白ユニ・青帽子が2部優勝の帝塚山大。マークは「TEZUKAYAMA」。

この両校、実は以前に逆の立場で戦いました。当時1部だった帝塚山が2部の甲南に敗れて陥落したのです。

帝塚山にとっては願っても無いリベンジのチャンスでした。

 


入れ替え戦はここまで1勝1敗のタイ。この日は決着を付ける大事な最終戦でした。しかし甲南に思わぬピンチが。先発左腕の太田投手が初回いきなり打球を軸足に受けて降板したのです。


写真は苦痛に顔をゆがめる太田投手。痛みをこらえて続投しようとしましたがダメでした。

 


緊急登板した半沢投手。準備不足でピンチを広げ1点失いますが、その後は何とか踏ん張りました。

 


一方こちらは帝塚山先発の中西投手。速球は走っているように見えましたが、その為か逆に単調になってしまい、甲南のストレート狙い打ちで毎回ピンチを招きます。

 


しかし甲南は1-1の同点に追いついて以降は毎回のチャンスをことごとく逃して嫌な流れになっていきます。

 


試合が動いたのは6回表。帝塚山がワンチャンスをものにして2-1と勝ち越し。これで流れを掴むかと思いました。しかしその裏に甲南が代打攻勢で勝負に出ました。

 


これが見事に的中。2点取って逆転に成功。

写真はピンボケになってしまいましたが勝ち越しのタイムリースリーベースを放った代打・宮阪選手。塁上で自軍ベンチに向かってガッツポーズ。レフトオーバーの見事な打撃でした。

それまで重々しかった甲南サイドが一気に盛り上がりました。

 

 

 


 


この1点差を半沢投手(写真の背番号15)が守り切り、甲南大が勝ちました。

初回緊急登板ながら最後までよく踏ん張りました。この試合の殊勲者は彼でしょう。


これで甲南は1部残留を決めました。各選手の顔にはホッとしたような笑顔がありました。

普段のリーグ戦とは異なり、昇格・降格のプレッシャーの中で懸命に戦う入れ替え戦は何度見ても面白いです。

またチャンスがあれば観戦したいものです。残留おめでとう、甲南大。

 


一方、健闘むなしく敗れた帝塚山大。前回のリベンジはなりませんでした。

秋に巻き返し出来るように頑張ってください。

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