特別な役目を持つ公園 (三木防災球場)

  • Mr.black
    2016年08月27日 11:02 visibility3512

今回高校野球秋季兵庫大会を観戦した場所は「三木防災球場」。

正式名は「三木総合防災公園野球場」です。変わった名前の公園だな、と思って調べると重要な役目を負っている公園だとわかりました。

あの阪神大震災の後、災害時の広域避難場所及び緊急救援物資の貯蔵・搬入・搬出の拠点とする為に整備されたということです。



球場周辺はこんな景色。地元の方々には失礼かもしれませんが、かなり山奥にこの公園はあります。立地条件から判断すると、陸路がダメになった場合の空輸も想定してこの場所になったのでは?と思えます。

思い出すのは東大阪市の花園球場とその周辺地。そこも川の増水時に水を引き込んで氾濫を防止する役目があります。公園は時にそういう災害防止の役目を負っています。

時々広い公園や競技場(野球場含む)を見て「こんなの無駄な施設。金の無駄遣い」などと批判する人がいますが、緊急時の対策用として整備されていることが多いので、「目先のことだけ考えて批判する人が多いのは情けない」、と思うこともあります。



話がそれました。(汗)

本題に戻すとこれは球場のバックネット裏正面。グランドが少し掘り込み式になっている反面、ちゃんとしたスタンドがあるわけではないので本部室・放送室・ダッグアウトなどが地面から突き出ている感じで死角が多いです。バックネットも支柱だらけですしね。




その両サイドに3~4列の長イスがあります。今回ここは次の試合に出るチームの待機所になっていましたが、視界は悪いです。



ダッグアウトの横辺りにコンクリートの階段席(最後列のみ木製のベンチ)があり、そこには屋根があります。ただし小さいので座席全体を覆うことは出来ません。

(※)写真の白っぽい屋根はダッグアウト。その右側の小さい屋根のところがコンクリートの観客席部分。)



コンクリート席は極少でそれ以外は内外野全て芝生席です。

所々に木が植えてあるのでその木陰がベストポジションでした。視界もこちらの方が良かったです。


全体の収容数は不明です。詰め込めば1,000~2,000人くらい入りそうでしたが。

照明は横長の物が4基。



球場の外にある木造の建物は休憩所とトイレ。ここには飲料の自販機が数台設置されているので飲み物は何とかなります。しかし食べ物を調達できるところは周辺に無いので持参が必須です。(自販機の売り切れを考えると最低限の飲み物は持参した方が無難かも。)



グランドは内野クレー、外野天然芝。芝生は結構枯れていました。

両翼97.5m、センター122m。広かったです。



スコアボードはバックスクリーン一体型で磁気反転式。得点表示のみです。

カウントは旧式のSBO。全般的に簡素な造りでした。



交通アクセスがネックです。(マイカーは別。)

神戸電鉄粟生(あお)線の「緑が丘駅」から神姫(しんき)バスで終点「防災公園前」で下車。ただ、このバス便が非常に少なく、試合時間と合わなければタクシー利用になります。

私は結局往復ともタクシー利用になってしまいました。片道2,000円ちょい。(痛い。)

隣県でありながら所要時間と交通費は実質遠征に近い厳しい立地でした。


この球場は高校野球の春・秋のブロック大会、阪神大学連盟2部西地区のリーグ戦、BFリーグ(独立リーグ)などで時々使用されています。

なお、三木市内には「三木山総合公園球場」もあり、名称は似ていますが両球場の場所は全然違いますので行かれる場合はどちらが会場か要チェックです。



ここを訪れたことにより「訪問」球場数は170箇所になりました。(「観戦」では153箇所目。)

「訪問200箇所」はまだ遠い先のことです。



最後におまけ。

これは阪急神戸線のラッピング列車。

以前に書きましたように阪急はメイン路線が3つ(神戸・宝塚・京都の3路線)あり、それぞれに特色を持たせたラッピング列車が走っています。

神戸線はこの「爽風(kaze)」。神戸出身のわたせせいぞう氏のオリジナルイラストがラッピングされています。オシャレなので個人的に好きなイラストです。




京都線は以前紹介した「古都」。(下記写真 ↓ )




あと残るは宝塚線の「宝夢(YUME)」だけです。手塚治虫氏のキャラクターがいっぱい描いてあるのでいつか実際に見たいものです。

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