寂しいスタンドだけど (カンドク 兵庫BS-紀州戦)

  • Mr.black
    2013年10月01日 14:48 visibility930

昨日はお隣兵庫県三田市(さんだし)にプチ遠征してきました。

観戦したのは関西独立リーグ「兵庫ブルーサンダーズー紀州レンジャーズ戦」。ようやく今期初のカンドク観戦です。これで何とか四国アイランド、BCL、カンドクと独立リーグ3団体全て観戦出来ました。

 

 

試合会場は愛称「キッピースタジアム」。(旧称:三田城山球場)

JRまたは神戸電鉄の「三田駅」からバス利用で「城山公園」下車。公園内を徒歩5~6分程度で到着します。

 

 

1塁側:兵庫ブルーサンダーズ。

かつて吉田えり投手が在籍していたことで話題になった「神戸9(ナイン)クルーズ」の選手を受け継いだ球団です。(9クルーズとは経営が異なります。)

三田を本拠地にして地元密着スタイルで運営されています。

現在の監督は山崎章弘氏(巨人OB)。

 

 

なお、ブルーサンダーズは今年からユニフォームが変わっています。これは昨年の写真。

上下白ユニだったのが青と白のツートンユニになっていますね。

胸のマークも「BLUE  SANDARS」から「BS」と略称のチームロゴマークに変わっています。

ちなみに「サンダー」の本来のスペルは「THUNDER」ですね。

「SANDAR」なのは「三田→SANDA」をもじってあるわけです。

 

 

 

3塁側:紀州レンジャーズ。

カンドク発足以来唯一残っている球団。

監督は箕島高校が春夏連覇した時のエース、石井毅氏(西武OB)が務めています。

 

 

前期優勝した兵庫BS。しかし後期は06ブルズの独走を許しています。

仮にブルズが後期優勝した場合には年間優勝を賭けてCSで戦わないといけません。その為にもあまり負けが許されない状況です。

 

 

 

一方、後期大きく負け越している紀州。意地を見せたいところ。

 

 

兵庫の先発は門中投手。松江商業~鳥取キタロウズ出身。

サイドスローですが、時々スリークォーター気味に投げる時もありました。

 

 

紀州先発は森投手。静岡・興誠(こうせい)高校出身のサウスポー。

しかし初回からいきなり連打を食らい、あっという間にKOされました。

3回終了時点で6-0と兵庫が大きくリード。

 

 

紀州はこの3番手・増田投手(京都・大谷大学出身)が好投。これで流れを変えて徐々に反撃していきます。中盤で6-3まで迫りました。

 

 

しかしこのプレーが大きかったです。

ヒットでホームに突っ込んだランナーをキャッチャーが好ブロックしてアウトにしました。

これがセーフだったら紀州にもっと勢いが出たと思います。

 

 

結局11-3で兵庫が圧勝。球団新設後リーグでは常に優勝争いしている実力あるチームです。逆に紀州はリーグ創設後の5年間で未だに年間優勝がありません。

後期も現時点でダントツの最下位。これは何とかしないといけません。

 

 

カンドクの入場料は1,000円。しかし無料の時もあるようです。

ちなみに今回の入場者数は・・・・・・ごめんなさい、あまりにも少なすぎて言えません。(大汗)

 

 

相変わらず色々な問題を抱えながらの運営です。

それはこのスコアボードが物語っていますね。試合は8回で終了しています。

これはコールドとかそういうものではありません。「時間切れによる打ち切り」なのです。

ヒット数で見てお分かりになると思いますが、凄い乱打戦でした。(兵庫15本、紀州11本)

なので攻撃が長く、投手交代も多かったので時間がドンドン過ぎていきました。

 

 

場内放送の説明では「球場使用の問題で午後3時40分を過ぎて新しいイニングに入りません」ということでした。つまり借りている時間の制限があったわけです。

この日は12時30分試合開始。そこから3時間10分で止めたのです。これで考えると借りていた時間は試合前の練習と終了後のグランド整備を入れて5~6時間くらいだったのではないでしょうか?

実はこの日は5回終了後のグランド整備もありませんですぐに6回表が始まりました。その時間がもったいないということなのでしょう。

 

 

2009年に始まった関西独立リーグ。今年で5年目です。

設立が発表された時、「NPB球団が二つもある関西で成り立つのか?」と疑問を抱きながらもせっかく地元に出来た独立リーグということで過去様々な問題・不祥事が起こっても見守ってきました。

しかし今の状況を見ているとさすがに末期症状感は否めません。

四国アイランドやBCLと見比べた時、その差は歴然です。

 

球団は概ね1~2年で解散あるいはリーグから撤退。

選手の立ち位置はプロアマ含めて野球界の今どのへんにあるのかさえ不明確です。

 

 

球場を去る時、「来年はどうなっているだろう?」とずっと考えていました。

スタンドにはそれでも一生懸命応援している人たちの姿がありましたが・・・・・。

 

 

 

写真はHRを打ってコーチとタッチする上田選手。大阪・布施工科出身。(HRの賞品は三田牛!)

若い選手たちは溌剌とプレーしていました。

 

 

これは兵庫BSと提携している芦屋大学の横断幕。

ここの選手がチームの二軍で育成されているなど様々な運営の工夫は見られます。

そういう努力は私も買っています。なのでマスコミやネットで「カンドクはもうやめれば?」と書かれていても見放すことが出来ないわけですが・・・・・。

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