冥府魔道の書? 全国野球場巡り

  • Mr.black
    2017年03月14日 10:01 visibility1785

先日書店で偶然見つけた本があります。

タイトルは「全国野球場巡り」というシンプルなもの。しかし凄い本でした。


著者: 斉藤振一郎 (敬称略)

出版: 現代書館

価格: 4.600円 (税別)

638ページ



なんとこの著者、全国の野球場を877箇所も回っているというのです。それも単に行っただけでなくその全ての野球場で試合観戦しているという強者。まだ200箇所にすら到達していない私など赤子同然です。(笑)

更に原稿作成から印刷・出版までの間に既に訪問数が積み上がっているとのこと。

帯カバーで春風亭昇太氏が「冥府魔道の書」と評していますが、まさにその通りだと思います。


しかし野球場徘徊者として私と共通する部分はかなりありました。

1.名所や名物などに目もくれずに野球場訪問&観戦が第一義であるところ。

2.試合ジャンルを問わないところ。

3.一回の遠征でなるべく数をこなしたいということで「ハシゴ観戦」をしているところ。

4.「仕事でもないのに自腹でこんなことをしている自分の馬鹿さを考えて何度も挫けそうになっている」ところ。

5.インターネットで同じようなことをしている人の存在を初めて知ったところ。

などなど。


私との大きな違いは

(1)新幹線などをあまり利用せずなるべく在来線で移動していること。

(2)駅から球場が遠いケースでも歩いて行くこと。

(3)ホテルなどはあまり利用せず、夜行列車・夜行バスに乗車。場合によっては野宿していること。(大汗)


まあ私は元々乗り物に弱いので「なるべく移動時間を短縮したい」、肉体労働者なので「仕事以外ではなるべく体力消耗を防ぎたい」、などの事情があるので同じことは出来ませんがね。


既述の4番や5番などでは「こんな馬鹿なことをしているのは自分くらいだろうか?」と著者が気弱になったり自虐的になったりしていたのではなかろうか?と推測しています。

私自身がそうでしたから。


同じようなことをしているとはいえ著者と私とでは活動量に大きな差があります。

到底たどり着けない境地ですし、張り合おうなどと考えるのはおこがましいです。

むしろ「こんな凄い人が居る。同じ道の遥か後ろだが自分もそこを歩いている。もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれない」と思うだけでエネルギーになります。


ところでこの本の発刊日は2017年3月15日。つまり前倒しでつい最近出版された直後に偶然見かけて購入したことになります。出会いは運命だったのでしょう。


この書を得て「さあ、そろそろ今期のスタートラインに立つ時が来た」と奮い立っています。

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