大阪の高校野球界にとっては黒歴史だが、私的にはレトロ感が好きな球場(奈良鴻ノ池球場・ならでんスタジアム)

  • Mr.black
    2018年02月26日 09:02 visibility3697

 

一つ前のブログでバスケ・B2リーグ観戦記を書きましたが、その前に立ち寄った場所があります。

それが奈良市鴻ノ池野球場。こちらも現在はネーミングライツで「ならでんスタジアム」という名称になっています。ここに来るのは久しぶり。

 

 

野球場は体育館のある公園からは少し離れています。

写真のように正面口は上り階段になっており、奈良という土地柄のせいかどことなくお寺に行く雰囲気。

 

 

バスケ観戦まで時間があったので「何かやっていないか?」と訪れたら運良く中学生の軟式野球大会が行われていました。何の大会だったのかは分かりませんでしたが、校名から推測すると奈良と大阪の中学校の野球部同士の対戦のようでした。近畿大会みたいなものだったかもしれません。

 

ところで前回の訪問では球場見物だけだったのでここでの初の試合観戦になりました。

 

 

両翼91m、センター120m。内野クレー、外野天然芝のグランド。

照明は6基あります。

 

 

スコアボードはパネル手動式。全体的にレトロな雰囲気で好きな球場です。

 

 

座席はバックネット裏~内野の途中までは全て長イス。大きな屋根があるので夏の観戦は助かるでしょう。

内野の途中から外野全体は芝生席。

総収容数は23,000人超ということですが、これはおそらくスペースのある芝生席に無理やり詰め込んでの最大値でしょうね。実質は1万数千人が妥当と思われます。

 

 

前列は内野フェンスが邪魔ですが、スタンドの上に行けば視界良好。

 

ところでずっと以前にも触れましたが、繰り返しますとかつてこの球場では夏の高校野球「大阪大会」が実施されたことがあります。

何故そうなったかと言うと、南海ホークスの本拠地・大阪球場が閉鎖されて大会の日程消化が難しくなったことが要因です。大阪にはそれまで日生・藤井寺・大阪(難波)とプロが使用する「私営の球場」が3箇所もあり、それに胡坐をかいて公営球場の整備をおろそかにしていたのです。

 

当時私は「アマは美しくプロは卑しい、みたいなことを言っておいて、そのアマの試合会場をプロ野球場に頼っていたという矛盾が生み出した情けない事態」と思いましたね。

 

数年この鴻ノ池と阪急西宮球場を間借りして凌いでいた夏の大阪大会。これで懲りたのか大阪は1990年代になってアマ球場の新設を次々行い、越境開催は無くなりました。

 

 

ところが後年にはこの球場で高校野球「奈良大会」の開催が減少するという思わぬ事態も。

県のメイン会場は橿原(かしはら)球場になっています。(現:佐藤薬品スタジアム)

 

個人的には「JRと近鉄の奈良駅からバス利用で比較的短時間で行ける球場。廃れるのはもったいない。今回のネーミングライツの収入を利用して改良され、県のメイン球場にならないだろうか?」と思っています。

はたしてどうなるでしょうか?

 

アクセスは奈良交通バスで「市営球場」停留所下車すぐ。

 

 

最後にこちらは近くにある陸上競技場。

ここは「ならでんフィールド」という名称になっています。つまり鴻ノ池公園内のスポーツ施設全てが「ならでん」のネーミングになっています。

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