分かっている範囲での簡単な九州連盟の説明
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Mr.black
2023年09月23日 09:21 visibility482
今回観戦した「九州地区大学野球連盟」についての簡単な説明を。ただし、内容はあくまでも私が把握している浅い知識に基づくものなので、万一誤りなどがあった場合はご容赦ください。(以下「九州連盟」または単に「リーグ」と表記)
このリーグ、意外と把握しづらい組織です。(運営手法も同。)
良く言えば「おおらかで懐が深い」、悪く言えば「緩くてアバウト」と思っています。
元々、九州エリアにはこの「九州連盟」だけしか存在していなかったようです。そしてきちっと統制・管理された組織ではなく、全国大会に九州代表チームを送り出す窓口程度の緩い連盟だったと言われています。
やがて加盟校の中の6校が「九州六大学」として分離独立。
更に後年別な6校が「福岡六大学」として分離独立しました。
しかし分離しながら異なる連盟の事務局が同じ大学内に存在するなど、かなり緩いと言うか適当と言うか・・・。この点が既述の「緩くてアバウト」と思えるところです。
(近年、この点は改善されたそうです。)
分離独立した2連盟がどちらも「6校固定制」にした為、それ以降の新規加盟校は全て九州連盟に入りました。
なので九州連盟の加盟校はどんどん増えていき、現時点では31校になっています。会場で購入したリーグのパンフレットには「日本最大の加盟校数」と書かれています。(北部14校、南部17校)
この加盟校数の多さと、沖縄の存在による移動距離の問題もあって2016年春よりリーグは南北に分割再編されました。
そしてこの影響で6月に神宮球場と東京ドームで行われる「全日本大学野球選手権」に九州連盟から2校が出場することになりました。(26連盟で27校出場)
当時は「何故九州だけ1連盟から2校代表が出せるのか?」と不思議だったのですが、その後調べてこういう事情だと知った次第です。
九州連盟は運営も独特。「南北でリーグ戦のやり方が違う」のです。
北部は2部制で入替が行われます。どうやら入替戦は実施されず、1部最下位校と2部優勝校は自動入替になるようです。
そして何故か2部だけは1次リーグ戦の後、上位校による2次リーグ戦が行われます。この一手間も不思議。
一方、南部は県ごとにリーグ戦を行い、春はその後各県の1位校同士で決勝リーグ戦を行い、秋は各県上位2校によるトーナメント方式で優勝を決めるというように運営手法が変わります。
順位の付け方も北部は勝率制、南部は勝ち点制と異なるようです。複雑ですね。
参考までに以下、加盟校を列挙。↓
<北部リーグ>
1部:日本文理大・長崎国際大・西日本工大・近大産業理工学部・久留米工大・折尾愛真短大
2部:別府大・長崎大・立命館アジア太平洋大・大分大・佐賀大・福岡県大・九州歯科大・福岡歯科大
<南部リーグ>
熊 本:東海大九州・熊本学園大・崇城(そうじょう)大・熊本大
宮 崎:宮崎産業経営大・宮崎大・九州保健福祉大・南九州大・宮崎公立大
鹿児島:鹿屋体大・鹿児島大・第一工大・鹿児島国際大
沖 縄:沖縄国際大・沖縄大・琉球大・名桜大
秋の明治神宮大会代表決定戦も各リーグ1~3位校(※)による少々複雑なトーナメントで代表が決まります。以前この大会を観戦した時、会場にトーナメント表が掲示してあったのですが、「何だこりゃ?」と二度見するくらいややこしい表でした。
(※)九州北部・南部・九州六大学・福岡六大学各3校。つまり12校でのトーナメント。
運営の手法は変幻自在に思え、それが「このリーグは懐が深い」と感じる要因です。
何にせよ、なかなか開拓出来なかった九州エリアのリーグ戦にようやくたどり着けたのは嬉しい限りです。
唯一未踏破の東北エリアにもいつかチャレンジしたいものです。
最後にマイブームを。↑
九州北部リーグの監督の背番号は「30」でした。以前見た南部リーグ「宮崎産業経営大」の監督が「30」番だったので(下記写真)、北部も多分そうだろうと思っていましたが、これでハッキリしました。
今回の遠征記はこれで終わりです。全てに感謝。
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