猫が招いた野球場? (貴志川球場)

  • Mr.black
    2011年01月18日 17:48 visibility1515

昨日は和歌山県に観光&野球場見分に行ってきました。

まずは私のいつものテーマである野球場見分から。

 

訪れた場所は和歌山県紀の川市にある「貴志川スポーツ公園」でした。

 

 

和歌山電鉄貴志駅から山手に移動したところにある総合公園で、野球場・ソフトボール場・テニスコートがあります。駅からは結構な距離があり、今回は妻を同行させていたのでタクシーを利用しました。料金は片道約千円。徒歩だとおそらくは40~50分程度かかると思います。(汗)

 

ここに硬式野球場があるというのは地元民でないと分からないかもしれません。

私自身関西独立リーグが発足し、紀州レンジャーズが利用しなければその存在に気が付かなかったと思います。


独立リーグが公式戦で利用しているとはいえ、本来は少年野球(リトルリーグ?)や周辺住民が草野球で利用している程度の野球場。いかに球場バカといえども試合も無いのに通常ではこんな辺鄙な場所(失礼。汗)まで見物だけにはやって来ません。

 

足を向けたのは貴志駅に「たま」という三毛猫の駅長がいるからです。いわば「招き猫」が導いた野球場です。(笑)

「たま」と「和歌山電鉄」については次回に書かせていただきます。今回は野球場について。

 

(※)その後、観光関係のブログは都合で消去しましたのでご了承ください。

 

 

ご覧のような感じのものです。

内野は土、外野が天然芝。芝生は茶色く枯れているので少々分りづらいですが。

スコアボードは右中間寄りにあり、はめ込みの手動式です。

メンバー表示は出来ません。(スコア表示・SBO・HEFc のみ。)

 

追記: スコアボードの下部に18個の小さな升目があったのでもしかしたらポジション番号だけは表示できるかもしれません。ただし打順のランプは無し。

 

両翼は92m、センター120m、昔の規格とはいえ硬式野球が出来る規模です。

正式名は貴志川スポーツ公園野球場。通称は貴志川球場。

 

 

スタンドは小さかったです。座席は全て長イス。これは1塁側スタンド。僅か5段しかありません。(3塁側も同じ。)


バックネット裏は少し高い位置に座席があり、こちらは僅か3段。グランドレベルには2段。外野には座席が無く、全体的に座席数は少ないです。おそらくは数百人~千数百人くらいでしょう、収容出来るのは。

 

アマ球場なので観客の見やすさという点はあまり考慮されていない感じの造りでした。

写真のようにネットが高くてどこに座っても視界に必ず入ります。

スタンドがグランドレベルに近いので選手は非常に近くに見えるでしょうが。

 

 

ところでこの野球場、フェンスはこんなふうに全てコンクリートブロックの積み上げ式です。グランド側に緩衝材などはありません。


これが危険であるということだったのでしょう。改修工事が行われていました。多少見づらいのですが、外野のスコアボードの下あたりが白っぽくなっているのがお分かりになると思います。どうやらフェンスに緩衝材をつける工事のようです。平たいクッション材がグランドに山積みになっていました。


シーズンオフの野球場見分の面白いところはタイミングがよければこういう改修工事に出会えることです。元々がどんな造りでそれをどういうふうに改修するのか見られることがあり、非常に興味があります。(逆に工事の為に全く出入り禁止という目にも遭いますが。)


今回の工事を見て思い出したのはかつての川崎球場です。

阪神・佐野選手が川崎のコンクリートむき出しの外野フェンスに激突し、頭蓋骨骨折という大怪我をしたのがきっかけでNPBが球場に緩衝材設置を要求した事故です。

 

NPBはその後、「緩衝材の無い球場では試合を行わない」と宣言しました。なのでプロ野球場は全て緩衝材が設置されていますが、まだまだアマ球場では未整備の場所が残っているのですね。選手の大怪我を招く恐れがあるのですからこれはプロアマ問わず全ての野球場に設置していただきたいものです。

メンバーさんも試合の時にはご注意ください。


紀州レンジャーズが昨年和歌山電鉄とコラボして「試合とたま電車のセット券」を販売した貴志川球場での公式戦。今年も行って欲しいですね。もしその企画があればここで紹介させていただきます。

 

 

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