リスクとバランス
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ttagawa
2006年04月06日 07:01 visibility76
エトーがプレッシャーをかけてるとは言え、決してマイボールではないのにベレッチが猛烈な勢いで右サイドをオーバーラップしていく。それは普通のサイドバックとしては"ありえない"プレーだった。ましてやこの試合のあの状況では。。だが、結果的にはその後こぼれ玉を拾ったロナウジーニョからベレッチにパスが繋がってエトーの駄目押しゴールをアシスト。息の詰まるような苦しい試合を決定付けるプレーとなった。
アウェイでの0−0を受けての第2戦。バルサにとっては1−1の引き分けに終わっても敗退という条件でのゲームは1−0のまま終了間際を迎えていた。もともと1−1がゲームプランのベンフィカはミッコリを中心にどんどんゴールへの圧力を加えてきていた。バルサDFにもミスが多くなり、いつ"逆転"のゴールが入ってもおかしくない状況。普通のDFであればリスクを冒さないプレーを心掛ける時間帯だ。だが、ベレッチは前に出た。そして見事に準決勝進出を勝ち取った。
ゴールを奪うためにはリスクを冒すこと。それはサッカーにおける真理の一つだ。だが、もしかするとそれが今シーズンの特にビッグゲームで"シュア”な戦いを続けるバルサに一番欠けているものだったのかもしれない。それを最近レギュラーから外れているベレッチがもたらしたのは皮肉な感じがする。まあ、去年はリスクを顧みずに戦って見事にカウンターに沈んだ訳だから要はバランスの問題だけど。
何はともあれ、次はいよいよ準決勝ミラン戦。勝負強さならチェルシーにも劣らない難敵だがここまできたら勝つしかないでしょう。デコの初戦出場停止は痛いが、怪我人が戻ってくれば今のバルサに敵は居ないはず。シャビ・マルケス・エジミウソン・メッシ、ベンガ!
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