槙野、2002WC戸田のような頭

日本が持ち味である敏捷性と運動量とを活かしてうまく戦ったゲーム。
ゲームの立ち上がりから芝に足やボールやをとられるシーンもあった日本だが
「せわしない」ゲームに持ち込んでスコットランドにリズムをもたらせなかったのが勝因か。
前線から中盤にかけての動き出し、攻守の切り替えで常に先手を取ってリズムをつかんだ。
何度か崩すシーンもあったが日本が決めた3点は
1.槙野のロングフィードに森島が追う、相手GKのキックがその森島に当たり
運良く自分の前にボールがこぼれて無人のゴールに押し込んだ森島が先制点。
2.相手左サイドの選手から中央に出したパスが若干あわず、鋭い出足で掻っ攫った梅崎がドリブルでハーフウェイライン前方あたりからぐんぐんとペナルティボックス手前まで運び、前方に走るFWには出さずにミドル、ゴール左隅に決まる。
3.日本の左サイド(梅崎?)から中央に出したボールを拾った青山、余裕を持ったタイミングとはいえ強烈なロングシュート。GKがはじくも、しっかりとセーブできず、勢いに押されてそのままゴールに転がる。
と崩しきったオフェンスというよりは相手のミス絡み。
もちろん、勝利に難癖をつけるのではないが先制がスコットランドだったらまたちょっと流れが変わっていたかもしれない。
最後に1点取られたとはいえ、アジリティやハードワークといった持ち味を見せた中盤&前線の選手よりも、ロングボールの多かったスコットランドの攻撃にきっちりと耐え続けた
「赤いトサカ」槙野を褒めたい。
警告などで2人のCBとディフェンシブMFの青山が出られなくなったらどうなるのかがちょっと不安ではある。

以下個人採点
林6 キャッチングが良かった。キックはちょっと物足りない。
内田6 安田に比べると攻撃参加の回数はやや少ないがセーフティにやるところとつなぐところとのメリハリが効いていた。前半の、内田→柏木→内田ミドル、というシーンは良かった。
槙野6.5 勇気を持って、また忍耐力を持ってプレイした。失点時は中盤の選手も気が抜けていたように見えた。広島は森崎和ではなく彼を使った方がいいのではないか?
福元6 2本ほど素晴らしいフィードあり。カバーもよし。
安田5.5 ドリブルはかなりうまい。がパスに丁寧さが欲しい。
田中6 後半途中から少し落ちたが攻めでも守りでも良く走り、味方を助けた。
柏木6 後半うまく絡めない時間帯もあった。センター付近での致命的な横パスのミスもあり。
森島の1対1を創り出したスルーパスは魔法をかけた。酔った。
青山6 いいポジショニングで相手の攻撃を抑えた。ロングシュートは相手GKのミスもちょっとあるがしっかりと枠を捉えた強烈な、いいシュート。
梅崎6.5 ドリブルで相手を翻弄し、守備でも走った。きっちりとゴール左隅に低く抑えたミドルシュートで点も決める。
河原6 あとはシュートを決めるだけ。森島とのコンビはもっともっと向上できるはず。
森島6.5 最後まであきらめずに追いかけたのが報われた先制点。その後もポストプレイに体を張った。
青木6 いい形でボールを受けることはほとんどなかったが簡単には失わず、うまく捌いた。
藤田5.5 周りの運動量が落ちてきたこともあるがちょっと目立てなかった。
森重は略。

グループリーグ突破できるかどうかはまだ分からない。
先制点を取られる試合にどう盛り返していけるかも今後の大会を占う意味では重要だろう。

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