U22カタールvsU22日本

U20ワールドカップの時にも感じたことだが悪い時間帯になったときにどれだけしのぎ、どのように流れを引き寄せるか、という部分での経験不足はなかなか向上してゆくのは難しい。それが出来れば苦労はしないし、Jリーグでもベテランは要らないという話になってしまう。

反町自身が考えていた形よりおそらく全体が引いてしまっていたのかもしれないが日本のフォーメーションは4-5-1。GKに山本、DFが右から内田、青山(直)、水本、伊野波。ボランチに細貝、青山(敏)でその前のMFに右から水野、柏木、本田(圭)、ワントップが李。前のゲームもそうだったが柏木が入ることによって家長をジョーカーとして使うという態勢。ゲーム後のコメントを読んでも思ったが、細貝が相手10番にマンマークの為、空いた中盤に柏木ら前の選手が戻ってくる場面が多かった。前半は前からプレスをしっかりとかけ、カタールの攻め手を良く封じ込んでいた。柏木の動きと本田(圭)のドリブルからチャンスを作ったが、ゴールは左CKを水野が蹴り、本田(圭)と相手の競り合いからこぼれたボールを青山(直)が蹴りこんだ1点だけであった。

基本的に今まで反町が採ってきた策は相手のストロングポイントを消してゆくことにプライオリティをおいてきた様に思う。
GKと水本・青山(直)を中心としたディフェンスに、全員が良く戻って数的有利を作りプレスの網にかける。攻撃は個々の技術と、とりわけセットプレイで1・2点取ればあとはゲームをどんどんとクローズドにしてゆくだけだ。
まあ見ていて面白いと思えるゲームはほとんどないが、オリンピック予選という場を考えるとオーソドックスなスタイル、堅実なやり方ではあると思う。
選手の選考はいろいろな方が疑問を持たれていると思うが、まず「戻れる」こと。しかし上述したスタイルである以上「カウンター」という武器をしっかりと持っておくことが必要ではなかったか。良い形のカウンターはほとんどなかったように思う。前への推進力に優れた菅沼、谷口、梅崎、呼ばれたけれども使われなかった安田、これらの選手を使わず、チームとしてカウンターの形・意識もなくてはなかなかにアウェイを戦うのは難しい。柏木がきちんと決めておけば、というところなども気にはなったが終盤にセットプレイから追いつかれ、終了間際にPKを取られて無念の敗戦と菜っ葉、もとい、なった。

以下個人採点
GK山本6 失点自体は防ぎようがないか。
DF内田6 攻めあがるシーンが少なかったがディフェンス自体は安定していた。
青山(直)6 ゴールも良かったし、ディフェンスも基本的に良かった。しかし他の方(お名前失念・すみません!)も日記で書かれていたが相手へのパスでピンチを招くシーンがこの試合もあった。
水本6 ちょっとファウルが多かったのが気になるところ。
伊野波5 失点シーン以外にも抜かれてクロスを上げられるシーンなどが見られた。
MF青山(敏)5.5 動き自体は悪くなかったが周りと連動したプレスになっていない場面があった。
細貝5.5 よく戻って粘ってはいたがそれだけ後ろ向きにならざるを得ないシーンが多かったということでもアル・ドサリ。
水野5.5 ポイントにはなっていたが徐々に下がっていき、相手に削られて前半のみでしりぞいた。
柏木6.5 よく攻守に走って後半途中まで効いていた。シュートはもっとうまくなってほしい。
本田(圭)6 ドリブルで何度かチャンスを作るも消える時間帯もあり。
FW李5.5 ほとんど良いパスはもらえず。がんばれ、としか言いようがない。あそこの位置で使われて、全体的に下がったあの状態で何かが出来る選手ならA代表でもレギュラーだろう。
交代選手
家長5.5 決定的な仕事は出来ず。ややオフェンス時の選択肢に疑問を感じた。
森島5 ほとんど何も出来なかった上に、次節出場停止。これを糧にがんばれ。
上田は採点略。

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