バットよ! あれが東京ドームの灯だ!! その2
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フジ
2012年05月01日 23:26 visibility85
東京ドーム試合の約14時間前。
前にチーム・スタイルの助っ人に来て下さった方の助っ人に行くことを決意した筆者は、特訓の成果をまずこの試合で発揮しようとした。
この日は暑かった。
というか、今年の春は何かがおかしい。
雨が多いし、気温も低い。
筆者の職場では、気温の上下で体調を崩す者もいる。
…
…
ともかく試合会場がある大井競馬場前に行く。
そこで、偶然、チーム・スタイルのライバルチーム(?)の方に出会う。
しばし談笑するも、世間はやはり狭いと感じたのであった。
さて、メンバーが集まり試合開始。
筆者は三番ライトで出場する
なぜこの打順になったかというと、このチームは打順をトランプで決めるということらしく、筆者はハートの3を引いたのであった。
重要な打順を仰せつかった筆者は、特訓の成果を出すべく打席に向かう。
相手は、わりと速い球を投げる。
しかし、特訓の日々でバッティングセンターの120kmのゲージに何度も立ってきた筆者。
ミートする自信はある
…
…
と思ったのだが、打席に立って、ボールを見ると何か違う
あれよあれよと追い込まれ最後に膝元に来た球をよけるとストライクを取られて見逃しの三振を喰らってしまった
この違和感は何か…。
そう思いながら守備につくも答えが出ない。
試合は、相手チームのペースですすみ、わりと点を取られてしまっている。
こちらも反撃しているが、追いつかない。
二打席目は満塁の場面。違和感をぬぐえきれないまま、打席に立つ。
ボールが続き、ストライクを入れてくる球を待つ。
そして、やや真ん中に入ってきたボールをひっぱたく。だが、フライとなってしまい、あえなくアウト。
ベンチンに戻りながら、ふとバットを見てみると、ボールの跡がついている。
あのコースならバットの芯に当たっていると思ったが、手元に近いところに跡がついている。
そこで気がついた。
あまりにも単純すぎて、見落としていたことだが、バッティングセンターで使っていたバットと、筆者のバットの長さが違うのである。
筆者のバットは、市販のものよりも長目に作られている。その分、ベースから離れていなければならないのであった。
そうとわかれば、…と思ったが、時、既に遅し。試合時間の関係で、この試合、筆者に打席は回らなかった。
また、この試合では筆者は急遽1イニングを任され、登板するがスクイズを決められフォアボールを出すなど全く良いところがなかった。ただし、相手チームから
「速い!」
という驚嘆の声が上がっていたので、自信を持った。あとは、東京ドームでの登板が上手くいくことを願うばかり。
この試合は、結局負けてしまったが、大きな収穫を得た。あとはこれをドームで発揮するだけである。
いったん帰宅し、昼寝。夕飯を食べ、もう一眠り。
夜も更けた深夜12時近く。バットを担いで家を出る。
そして、水道橋駅をおりて歩くこと数分。
おお、見よ。夜空に輝くあの光。
ついに、このときが来た!
バットよ! あれが東京ドームの灯だ!
(続く)
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