捕手のボークで負けた
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虎男
2017年07月16日 18:59 visibility3146
7月15日の徳島県の予選試合で阿波高校対城東高校戦は9回裏まで1-1の息詰まる投手戦。しかし、この最終回に異変が起きる。先頭打者が二塁打を話し、次打者が送りバントで一死三塁。阿波高校は、ここで満塁策を選択。次打者の二球目に異変は起きた。投げた投手は何が起きたのかもわからなかったのだろう。主審は「ボーク!」をコールして試合はサヨナラ負け。高校の野球生活のすべてが、ここで終わった。なぜボークだったかと言うと、一年生の捕手が両足ともキャッチャーボックスのラインの外にいたのにボールを投じてしまったこと。これは捕手のボークだと言う。あっけない幕切れで、阿波高校の野球部は「ルール」に負けてしまった。これほどボークと言うのはつきつめて学生たちに教えて行かないと大一番の勝負所で「隙あり」になって出てしまう。
審判は厳しいとか言う甘い人たちがいるが、審判員がいい加減なジャッジをしていたら、それこそ判定の全てがいいかげんだと思われ、彼らの仕事に対して誰も尊敬の念を払わなくなるだろう。私は、高校生だからとか大学生だからなんてことは気にすることは無い。間違ったのも試合の中のルールを覚えていなかったミス。ミスが多い方が負けることが多いのが野球である。そして、審判は率直に目に見えたものをコールする義務がある。いちいち、お情けなど無用だ。でかい試合になればなるほど、くだらんお情けなどみじんも必要が無い。
ボークだけでも沢山の種類がある。特に投手だ。投手のセットポジションもきちんと決まった位置でグラブと共に制止してから、モーションを起こさないとボークであり、捕手のサインを除いて胸のところでグラブを制止させた後に、右肩や左ひじが動いたらボークであるし、最近では三塁への偽投もボークがとられる。投球をしようと思ってこけてしまってもボークをとられる。ありとあらゆるケースで気にしなければならない。野球と言うのは、厳しいスポーツであり、投手ならではのルールがあるのは、結構淡々と見ている人たちにはわからないことではないだろうか。この阿波高校の捕手の立ち位置がキャッチャーボックスの中に片足でも入っていたら延長戦になっていたかもしれない。試合は甘くない。白黒決着をつけなければならないのであるから、ボークひとつで試合が決まってしまうのだ。高校生が可哀相だと言う人たちに言いたい。だったら学期試験で勉強して知識や応用力をつけた学生が良い点を取って、毎日遊び惚けていた学生がろくに点数が取れないのを見て、遊んでばかりいる学生に「点が取れなくて可哀相ね」と思うだろうか?私は当然の結果だと思っている。世の中は甘くない。そして野球のルールは山ほどあり、それを一つでも間違えたら悪いが負けてしまうケースが出てくるのはいたしかたがない。それが野球なのだから。
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