俺から見たレアル・マドリード対バルセロナ

第26節、レアル・マドリード対バルセロナです。

 

勝ち点2差で迎えるクラシコです。

 

前半

バルサは4-3-1-2、レアルは4-1-4-1で入りました。

 

序盤はバルサがボールキープし、レアルが素早い寄せで対応します。

 

どちらかというと左からの攻めが多いレアルペースに見えます。

 

14分、ヴィニシウスが左サイドから仕掛けDFを引き付けてバックパス。クロースがミドルシュートを放ちますが枠の上。

 

20分、左サイドでグリーズマンが1人かわして中のメッシへ。メッシはタメてから左のアルバに展開。アルバはダイレクトでマイナスクロス。グリーズマンがフリーでシュートも枠の上。

 

29分、バルサがパスを回して中央のアルトゥールがビダルにスルーパス。ビダルは後方のグリーズマンに落とし、グリーズマンはタメてから後方から右を走り抜けたメッシにラストパス。メッシは右足でダイレクトシュートもクルトワが正面でキャッチ。

 

33分、バルサのカウンター。左でグリーズマンがキープし、内側から前線に走り出したアルトゥールにスルーパス。アルトゥールが抜け出し、DFを体で抑え左45度の位置でクルトワと1対1になりシュート。クルトワがファインセーブ。

 

37分、バルサの速攻。ブスケツがDFラインの裏に走り出したメッシにループパス。メッシは胸トラップからシュートもクルトワがファインセーブ。

 

40分ごろ、カウンターの打ち合いになりますが、両チームともにシュートまでいけません。

 

前半はバルサがシュートチャンスを作ったもののスコアは動かず、0-0で折り返します。

 

後半

55分、左からレアルのショートコーナー。イスコが受けてファーサイドへ正確なミドルシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

この1本でレアルが勢いづき攻勢に出ます。

 

60分、レアルはバルサを押し込み、右からカルバハルがクロス。イスコがヘッドで合わせます。ピケがゴールライン上でブロックしクリア。

 

62分、左からカルバハルがクロス。ファーサイドでベンゼマがボレーシュートも枠の上。

 

69分、右のセメドが前線のスペースへフィード。ブレイスワイトが抜け出してシュートもクルトワがセーブ。

 

70分、左でクロースがボールキープし、前方のスペースへスルーパス。ヴィニシウスが抜け出し、角度のないところからシュート。ピケに当たってコースが変わりゴール。

 

レアルがついに先制点を奪います。

 

82分、左サイドからメッシのフリーキック。ピケがニアでフリーになりヘディングシュート。当てすぎて枠の右に外れます。

 

83分、ゴール前の混戦からヴィニシウスが抜け出すもテア・シュテーゲンがタイミングよく飛び出しクリア。モドリッチがつめようとしますが詰め切れず。

 

91分、右サイドでスローインを受けたマリアーノ・ディアスがサイドをえぐって角度のないところからシュート。ファーサイドネットに決めます。

 

レアルが試合を決める2点目を奪い、そのまま終了。

 

レアルが2-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

#25ヴィニシウス

先制点を奪うも決定力に課題あり。シュートチャンスはあるけど、シュートを枠に飛ばす技術を磨きたい。そうすれば世界有数のプレーヤーになれそう。一方でこの試合の行方を決めるキーマンだった。

 

#12マルセロ

ヴィニシウスと一緒に左サイドの攻撃を担当。

 

#22イスコ

守備時はアルバを何となくケア。ただ、オーバーラップの動きが見られないと中央に残る。攻撃になると中央にポジションをとり自由にふるまう。ヴィニシウスと共にこの試合のキーマンだった。

 

#13クルトワ

前半のファインセーブで無失点に抑えたことがクラシコを制した勝因。この試合のMVPです。

 

バルセロナ

#17グリーズマン

決定機は決めたい。

 

#10メッシ

ゲームメイクに力を使い、アタッキングサードであまり目立たなかった。

 

#1テア・シュテーゲン

2失点共にニアを突かれる。運がなかった。

 

#2セメド

ヴィニシウスとマルセロのコンビに後手を踏む。ただ、セメドのせいではない。

 

#18ジョルディ・アルバ

思い切りよく攻撃に出たかった。怪我から復帰してから思い切りのいいオーバーラップは影を潜めている。

 

#19ブレイスワイト

投入直後のフリーランニングは良かった。今のバルサの攻撃に足りないものを持っているが、SHに起用されると守備で一歩遅れをとる。前線でパスが来なくても走り回れば、味方にスペースを作ることができるので、思い切って先発でCFに置いても面白いと思う。

 

総括

レアル・マドリード

ジダンの采配がズバリと当たった。左サイドにヴィニシウスとマルセロを置き、バルサのセメドに2対1を仕掛け、時間の経過と共に主導権を握る。中央のビダル(メッシ)、ブスケツ、アルトゥール、デ・ヨングに対してはカゼミロ、クロース、バルベルデに加えてイスコを持ってきて数的不利を解消。左サイドのアルバは上がってきたらカルバハルが受け持つことで、中盤左サイドに数的優位を作った。この采配でバルサは右サイドの数的不利をカバーするために中盤がつり出され、ボディブローのように後半に聞いてきたのだと思う。ジダンの思い切った采配が好結果を生んだのだと思います。一方で、チームの状態はそれほど良くない。チャンピオンズリーグやリーガでの敗戦は今後もありそうな気配がします。どこまで耐えられるか、チームの状態をよくできるかが今後の課題になると思います。

 

バルセロナ

キケ・セティエンはレアルの左サイドアタックを放置して自滅。中央に偏ったフォーメーションでサイドアタックを軽視してしまった。運が悪かったところもあるがその結果、レアルの得点はサイドをえぐったものになった。一方、ブレイスワイトの投入自体は悪くないカードの切り方だったが、SHでの起用は持ち味が半減するのでよろしくなかった。今後の修正に期待をしたい。個人的にはブレイスワイトをCFに置いたら前からの守備が復活しそうなので、一押ししたい。また、サイドアタックの強化がポゼッションサッカーの肝であることを思い出してほしい。

 

おまけ

バルサのレジェンド、ヨハン・クライフはこのようなことを言いました。

 

「ウイングはサイドラインを踏んで靴が白くならなければならない。」

 

ポゼッションサッカーを志すには、サイドアタックを仕掛けることで敵の守備が広がり、中央にスペースが生まれるわけです。敵が中央を固めたらサイドをえぐればマイナスのクロスに中央で合わせるだけで得点が生まれます。

 

今回のクラシコでサイドを制したのはレアル・マドリード。

 

ある意味、必然の勝利だった気もします。

 

今のバルサには原点回帰が必要です。

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