エースと4番(代理)の活躍で後半戦好スタート!
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HiRO
2006年06月24日 13:06 visibility55
Eagles 1 - 5 Hawks
この日は福岡ドーム初の「球音を楽しもうデー」。
応援団による太鼓やラッパ、といった鳴り物は無し。
寂しいといった意見もあれば、良かったとの意見もある。球場での愉しみかたは人それぞれ。何を求めて球場に足を運ぶのかによって当然反応も変わろう。でも、こういう試みをしていくことも大切かと。それによってそれぞれが考える切っ掛けにもなる。
ちなみに、自分は野球そのものをじっくり観たい派。なので、球場に足を運んでも応援団付近は避ける。だから、仮に福岡ドームに行っていたなら、この日はこの日で愉しんだ口だろう。
さて、交流戦が採用された昨季以来、オールスター後、ではなく、交流戦明けのこの日が、事実上の後半戦開幕。ゲーム数から考えると、オールスター明けはもう終盤戦という感じだ。
その後半戦開幕のマウンドには、やはり最も信頼できる男、斉藤和巳。
Eaglesはグリン。パ・リーグ相手の初登板である。
ところが、Hawksにとっては痛いアクシデント。
なんと、後半戦スタートのこの日のスタメンに、松中信彦の名前がない。
なんでも、右臀部にできた膿瘍切除、切除個所の炎症や化のうを防ぐための欠場とのこと。24日以降は状態を見て決めるそうなので、ま、1、2戦の欠場で済みそうな感じだが、今のHawks打線にあっては中心に座る信彦がいないのは痛い。だが、信彦が万が一怪我をすることがあれば間違いなくこの状態で戦うことになるわけで、その危機感を実感できた意味では、よい薬となったかも(苦笑)
その信彦の代わりに4番に座ったのはズレータ。
2003年途中に来日したときには、井口、松中、城島に怪我をした小久保もいて、誰かが欠場したとしても、まさかズレータが4番を打つ日が来るとは予想もできなかった。
序盤は投手戦。
5回まで斉藤和巳は四球によるランナーのみ、グリンに至っては4回までをパーフェクト。
その均衡を破ったのは5回に先頭として打席に立ったズレータ。
スコンと振り抜いたボールがグングン伸びて右中間スタンドへ。先制の14号ソロ。ちょっとこすったような打球だったが、意外に伸びた。ズレータの良いときは、センターを中心に軽く振れる。ん、良い状態だ。
ここからHawksはグリンを一気に攻略。
6回、ヒットの大村が大きなリードでグリンとカツノリのバッテリーを牽制。こうなると、カツノリはどうしてもランナー中心のリード。足を警戒しストレートオンリーと単調になったところを宗がバスターエンドランでチャンスを拡げ、カブレラ、ズレータの連続タイムリーで2点を追加。
7回には、Eagles移籍後初登板の牧野から、江川の犠牲フライ、大村の6号ソロで更に2点を追加。
斉藤和巳は終盤少し疲れが見え、最終回、遂に1点を献上し、完封はならず。が、変わった馬原がゲッツーで斬ってゲームセット。
それにしても、流石というか、何というか......本当に和巳は素晴らしい。
この日も決して調子が良いわけではなかった。ストレートのMaxは148km/h止まり。コントロールにもバラツキがあった。にも関わらず、5安打9奪三振で失点1。
それを支えるのは、調子にかかわらず、自分からは絶対に崩れまいとする強い精神力と、それによる実に丁寧なピッチング。
9人の先頭打者、全てを出塁させず、5人を三振。対峙した全32人の打者、初球でファーストストライクを獲ったのが20人。(プロ野球ニュース調べ)
カーブで初球ストライクを事も無げに簡単に獲れる。
それでも、最終回、完封と完投まで逃した和巳の悔しそうなこと。そこがまたいい!
今や、本当のエースと呼べるだけのサムシングを持つ、数少ない1人であることに間違いない。
終わってみれば、後半戦スタートのチームに気合いを入れるエースの快投と“4番の代役”ズレータの先制弾を含む2打点の活躍で、6月はパで最も勝率の高いEagles相手に快勝。
Hawksも後半戦のっていきたいところ。その意味では、ここはしっかり連勝スタートといきたい。
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- 事務局に通報しました。
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