勝負への執着

  • HiRO
    2006年07月16日 12:27 visibility40
Fighters 3 - 0 Hawks

ヌルい。
何がヌルいって若鷹達。この日は良いとこ無し。それ以上に「気持ち」が前に出ていない。

打線はダルビッシュの前に、僅か4安打。3度の併殺。これでは勝てない。

斉藤和巳はコントロールに苦しんだ。初回の先頭打者に四球を与えたところから、「らしく」はなかった。

だが、7安打自責点2となっているが、初回の1点など、あれは完全なエラー。
エースが被安打6、自責点1なら、勝ってやらねばならない。

その初回の城所の「エラー」。目測が少しずれていたのか、変な追い方ではあったが、グラブに当てたなら「何が何でも絶対にとる」という気迫に欠ける。
さらにはバッティング。
エラーをいつまでも引きずるのではなく、逆にそれを発奮材料にせずにどうする?!
0-3のカウントからカウント球を見逃し、追い込まれて簡単に三振。
んな消極的なことでどうする?!
城所の立場は「挑戦者」。ポジションなど誰も安堵していない。

最終回の稲嶺の守備もそう。
「絶対にこれでアウト一つをとる」という執念、気概が伝わらない。

そしてズレータ。引っ張りにかかり引っかけるか、中途半端なスイングでどうしようもない当たりのゴロ。1塁に走りもしない、その姿勢に信彦が憤慨する。

信彦は、普通に走るのすら痛いようだ。この日も入院中の病院から出て来ている。
その信彦が最終回のゲッツーで見せたスライディング。

そして9回の失点でベンチで悔しさを露わにした和巳。

ダルビッシュが良かったから仕方ない?
とんでもない!
エースと4番のこの2人からしか気迫を感じなかった。こんなゲームをやっとるようじゃ駄目だ。

王監督はいつも言っていたはずだ。
「目を吊り上げて戦え」

信彦も入団当初から今のような凄まじい打者だったわけじゃない。金属バットと木製バットの違いに戸惑いながら、秋山や小久保に必死で食らいついて、超ベテランだった秋山の練習にゲロを吐きながら、とにかく練習して自らを追い込むことで、ここまでに成長した。

和巳も最初はただ球が速いだけのどうしようもないノーコンだった。肩の故障中に小久保から、我慢すること、強い意志をもつことの大切さを学ぶ。以来、それこそ「目を吊り上げて」自らにテーマを課し、自らを鼓舞し続けたからこそ今がある。

4番とエースが見せる気迫に、何も感じないのならグランドを去るべし。

このゲーム、Fightersに負けたのではない。自らに負けた、といっても過言ではない。

その姿勢が充分に見えて負けたなら、その時初めて「仕方ない」と言える。
今日は「目を吊り上げて」必死で勝ちにいく姿を見せて欲しい。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。