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究極の勝負
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HiRO
2006年10月08日 09:39 visibility58
Hawks 0 - 1 Lions
松坂大輔と斉藤和巳。
今のプロ野球における究極の投手対決といっていい。
斉藤和巳が投手タイトル四冠に輝けば、松坂大輔はその4タイトル全てにおいて2位。大輔の右腕に打球が直撃するアクシデントがなければ、おそらくタイトルを分け合っていたに違いない。
今季は一度しかなかった、この両投手の投げ合いが、プレーオフの初戦に来るという、この何とも鳥肌モノの状況に、嫌でもこちらの気持ちも昂ぶろうというもの。
1点を獲った方が勝つ。
そんな緊迫した究極のゲームを観たい。
そんな期待に違わぬ白熱の投手戦。
自身のチームの試合があるため、11時に家を出て大和引地台球場へ。14時集合なのだが、3連休の初日でもあり、東名は時間が読めないため、早めに家を出た。都内は比較的すんなりと抜け、東名は込んではいたが夏ほどではなく、結果2時間程度のドライブで到着。車を駐車場に止め、集合までの1時間は、車内でラジオを聴いていた。
そして、21時頃帰宅し、シャワーを浴び満を持して録画を観る。観るにも気合いが入る。
2回に信彦のあわやHRかという2ベース。続くズレータには死球で無死1、2塁のチャンス。だが、ここで柴原に送りバントのサイン。柴原のバントってあまり成功イメージがないんやけど...その後ろの打線を考えると、打たせたほうが良かないか?と思って観とると案の定...投手よりに転がったボールを松坂が上手く処理し3塁封殺。続く、田上、本多が三振に倒れ得点ならず。なんで、松坂と分かってながら、速い真っ直ぐを打てない本多を使うんやろ?
信彦は、この日2安打。調子は悪くなさそうだ。こうなると信彦の前にランナーを出しておきたいところ。が、この日はいずれも走者無しでの打席となる。
和巳は6回まで、福地に許した高いバウンドの内野安打のみ、僅か1安打。
素晴らしい。
松坂も、今季続けてきたムキになって勝負にいかないピッチング。だが、珍しく死球が多く、4死球。といっても、走者を出した後を三振でおさえていくあたり、さすがだ。
#的場の脇腹への死球は痛そうだった。骨にヒビくらい入っていそうな当たり方だった。
相変わらずの貧打を嘆く声も多々あるが、何度も言うとるけど、今年のチーム構成考えると、それは当たり前。今さら言うてもしゃあない。
勝つことに徹した投球をみせる今年の松坂から、そう簡単にタイムリーは打てまい。
それよりも貧打なら貧打なりにどう得点に結びつけていくか、それが見つからなかった、そこが苦しいところ。
その意味では、速い球は全く打てない本多だが、7回2死からのセーフティバントなんかはナイストライ。でも、後ろが的場だと、そこで途切れてしまうんよなぁ、と観ていると、レフト前!
宗に死球で2死満塁のチャンスを作るも無得点。
チャンスの後にピンチ。
7回裏、和巳が中島、カブレラに連打を許し、無死1、2塁。ここでトラブルでいったんベンチに下がる。どうも爪のあたりを気にしている。ここで、フォークが甘く入り落ちなかった。和田にレフトフェンスにまで達するタイムリー2ベースで、遂に1点を許してしまう。
なおも、無死2、3塁。
だが、ここでリーファーを2ゴロ、中村、片岡を三振と、ピシャリと後続を断つあたりが、さすが和巳だ。
が、一方の大輔もさすが。
こういうゲーム展開では、均衡が破れると途端に点が入り出したりするもの。が、そこをキッチリおさえると、ゲームの流れが俄然味方に引き寄せられることを知っている。それが勝てる投手だ。
8回表のHawksは、3番から始まるクリーンアップ。が、カブレラ、松中、ズレータを3連続三振に斬ってとる。このゲーム初の3者凡退。
信彦に対しては、1球も真っ直ぐを放らず。信彦は、最期までどこかで1球は来るであろう真っ直ぐを待っていた。
それを分かっていて、チームの勝利のために敢えて最期まで真っ直ぐを使わず、2ストライクからインコースにフォークを投げた松坂。
この打席、それまで変化球のみの状況で、2ストライク。ボールが松坂の手を離れインコースに投じられた瞬間、信彦は真っ直ぐだ!来た!と思ったに違いない。
そう信じ切った信彦のスイングは、フォークボールに全くタイミング合わず、空を切る。
ひょっとすると、松坂大輔と松中信彦という、この数年のパを彩った対決に終止符を打つ、日本での最期の対決、だったかも知れない。
大輔もどこかで真っ向勝負したい気持ちもあったろう。
だが、それを己の胸の内にそっとしまい込み、チームの勝敗のみに徹した大輔から、点を奪うのは至難の業だ。
9回も3者凡退。大輔の前に完封。
和巳が4安打9奪三振2四球、大輔が6安打13奪三振4死球、という両投手の期待に違わぬ好投で、1-0という最少得失点による負けとなった。
この両投手が、本当に負ければ後がないという状況で背水の陣で臨む、究極の対決が観られたのもプレーオフならではのものだろう。
負けはしたが、そんなことよりも、信彦との勝負を捨て勝敗にこだわった大輔の姿を見るに、本当に勝つことを憶えた投手の強さと、もう本当にこの対決が最期なのかという一抹の寂しさを感じた。
さ、Hawksは後がない。
とはいえ、勝負は下駄を履くまで分からない。
負けはしたが、シーズン終盤に調子を落としていた大村にもヒットが出たし、信彦も振れている。ズレータもコンパクトなスイングが戻っている。打線の調子は上向いていると見て良いだろう。
頼むよ、和田!
今から、所沢屋根付き球場に出陣だ!
松坂大輔と斉藤和巳。
今のプロ野球における究極の投手対決といっていい。
斉藤和巳が投手タイトル四冠に輝けば、松坂大輔はその4タイトル全てにおいて2位。大輔の右腕に打球が直撃するアクシデントがなければ、おそらくタイトルを分け合っていたに違いない。
今季は一度しかなかった、この両投手の投げ合いが、プレーオフの初戦に来るという、この何とも鳥肌モノの状況に、嫌でもこちらの気持ちも昂ぶろうというもの。
1点を獲った方が勝つ。
そんな緊迫した究極のゲームを観たい。
そんな期待に違わぬ白熱の投手戦。
自身のチームの試合があるため、11時に家を出て大和引地台球場へ。14時集合なのだが、3連休の初日でもあり、東名は時間が読めないため、早めに家を出た。都内は比較的すんなりと抜け、東名は込んではいたが夏ほどではなく、結果2時間程度のドライブで到着。車を駐車場に止め、集合までの1時間は、車内でラジオを聴いていた。
そして、21時頃帰宅し、シャワーを浴び満を持して録画を観る。観るにも気合いが入る。
2回に信彦のあわやHRかという2ベース。続くズレータには死球で無死1、2塁のチャンス。だが、ここで柴原に送りバントのサイン。柴原のバントってあまり成功イメージがないんやけど...その後ろの打線を考えると、打たせたほうが良かないか?と思って観とると案の定...投手よりに転がったボールを松坂が上手く処理し3塁封殺。続く、田上、本多が三振に倒れ得点ならず。なんで、松坂と分かってながら、速い真っ直ぐを打てない本多を使うんやろ?
信彦は、この日2安打。調子は悪くなさそうだ。こうなると信彦の前にランナーを出しておきたいところ。が、この日はいずれも走者無しでの打席となる。
和巳は6回まで、福地に許した高いバウンドの内野安打のみ、僅か1安打。
素晴らしい。
松坂も、今季続けてきたムキになって勝負にいかないピッチング。だが、珍しく死球が多く、4死球。といっても、走者を出した後を三振でおさえていくあたり、さすがだ。
#的場の脇腹への死球は痛そうだった。骨にヒビくらい入っていそうな当たり方だった。
相変わらずの貧打を嘆く声も多々あるが、何度も言うとるけど、今年のチーム構成考えると、それは当たり前。今さら言うてもしゃあない。
勝つことに徹した投球をみせる今年の松坂から、そう簡単にタイムリーは打てまい。
それよりも貧打なら貧打なりにどう得点に結びつけていくか、それが見つからなかった、そこが苦しいところ。
その意味では、速い球は全く打てない本多だが、7回2死からのセーフティバントなんかはナイストライ。でも、後ろが的場だと、そこで途切れてしまうんよなぁ、と観ていると、レフト前!
宗に死球で2死満塁のチャンスを作るも無得点。
チャンスの後にピンチ。
7回裏、和巳が中島、カブレラに連打を許し、無死1、2塁。ここでトラブルでいったんベンチに下がる。どうも爪のあたりを気にしている。ここで、フォークが甘く入り落ちなかった。和田にレフトフェンスにまで達するタイムリー2ベースで、遂に1点を許してしまう。
なおも、無死2、3塁。
だが、ここでリーファーを2ゴロ、中村、片岡を三振と、ピシャリと後続を断つあたりが、さすが和巳だ。
が、一方の大輔もさすが。
こういうゲーム展開では、均衡が破れると途端に点が入り出したりするもの。が、そこをキッチリおさえると、ゲームの流れが俄然味方に引き寄せられることを知っている。それが勝てる投手だ。
8回表のHawksは、3番から始まるクリーンアップ。が、カブレラ、松中、ズレータを3連続三振に斬ってとる。このゲーム初の3者凡退。
信彦に対しては、1球も真っ直ぐを放らず。信彦は、最期までどこかで1球は来るであろう真っ直ぐを待っていた。
それを分かっていて、チームの勝利のために敢えて最期まで真っ直ぐを使わず、2ストライクからインコースにフォークを投げた松坂。
この打席、それまで変化球のみの状況で、2ストライク。ボールが松坂の手を離れインコースに投じられた瞬間、信彦は真っ直ぐだ!来た!と思ったに違いない。
そう信じ切った信彦のスイングは、フォークボールに全くタイミング合わず、空を切る。
ひょっとすると、松坂大輔と松中信彦という、この数年のパを彩った対決に終止符を打つ、日本での最期の対決、だったかも知れない。
大輔もどこかで真っ向勝負したい気持ちもあったろう。
だが、それを己の胸の内にそっとしまい込み、チームの勝敗のみに徹した大輔から、点を奪うのは至難の業だ。
9回も3者凡退。大輔の前に完封。
和巳が4安打9奪三振2四球、大輔が6安打13奪三振4死球、という両投手の期待に違わぬ好投で、1-0という最少得失点による負けとなった。
この両投手が、本当に負ければ後がないという状況で背水の陣で臨む、究極の対決が観られたのもプレーオフならではのものだろう。
負けはしたが、そんなことよりも、信彦との勝負を捨て勝敗にこだわった大輔の姿を見るに、本当に勝つことを憶えた投手の強さと、もう本当にこの対決が最期なのかという一抹の寂しさを感じた。
さ、Hawksは後がない。
とはいえ、勝負は下駄を履くまで分からない。
負けはしたが、シーズン終盤に調子を落としていた大村にもヒットが出たし、信彦も振れている。ズレータもコンパクトなスイングが戻っている。打線の調子は上向いていると見て良いだろう。
頼むよ、和田!
今から、所沢屋根付き球場に出陣だ!
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