おかえり......ありがとう

ファンが、ナインが、監督が心待ちにしていた長男坊、小久保裕紀の復帰後初アーチ！

福岡ドームを包む歓声。暖かい拍手。笑顔でダイヤモンドを廻る小久保の姿。
ああ、本当に良かった。
おかえり、長男坊。良く帰ってきてくれたね、ありがとう。

Hawksは、この4回、小久保の復帰弾を皮切りに左腕松崎をさらに攻め立てる。ブキャナンが左中間を割る2ベース、2死から大村の技ありタイム リーで2点目。さらに、2四球で満塁とし、多村を迎えた場面で右の川岸にスイッチ。その甘く入ったボールをライトフェンス直撃、走者一掃の3点タイムリー 2ベース。一挙5点のビッグイニング。

その後、6、7回に1点ずつを追加し、8回には信彦の2点タイムリーでダメ押し。終わってみれば9得点。
30歳の誕生日を迎えた多村は3安打3打点の活躍。

投げては、今季復活を期する杉内が安定感抜群の完璧な投球。

一昨年の良いときの杉内の、ストレートが手元でピュッと来るあの感じ。カーブのブレーキの利きもいい。
一昨年の18勝したシーズンは、アンパイアの手が挙がっていた低め一杯のストレート、7勝止まりの昨季はストライクをとってもらえていなかった。おそらく は、手元でピュッと伸びる、その感覚がアンパイアの手を挙げさせていたに違いない。この日は、その低めのストレートがことごとくストライクに。

全く危なげなく9回を投げ、113球無四球完封。
紅白戦、オープン戦からなんと32イニング連続無失点を継続中。今年は相当に期待できそうだ。願わくば、受け継ぐのは47番だけでいい。1年おきの活躍は無しでね。

投打の主力がガッチリと噛み合って、2007年型Hawksの手応え充分。
そして、明日は注目のルーキー田中将大との対決。パ・リーグの将来を担うであろう逸材が、Hawks打線を相手にどんな投球を魅せてくれるのか。愉しみやね。