相思相愛

  • HiRO
    2006年11月10日 16:34 visibility81

3年間の想いを固く確かめ合った40分。

監督からは来年福岡で一緒に戦おう、一緒にやろうと言われた。

王監督を始め、トップの方々に勢ぞろいしてくださったことに感謝している。
3年間ホークスを離れた後でも、王監督が体力の回復に努めていらっしゃる時期に、直々に足を運んでくれた。ぼくの野球人生において影響が強い人なので、心にグッとくるものがあった。

自分の中で前向きにとらえて、いい決断をしたい。前向きはソフトバンク? そうです。意思は固まっている? そう受け止めてもらって結構です。

正式な結論はまだだが、もう時間の問題。既に、多くの新聞が「決定」と報じている。

 

小久保が戻ってくる!
ずっと、いつかは、と思い描いていたが、本当にそんな日が訪れようとは!

 

もちろん、その効果は計り知れない。
自身も努力を惜しまず、若手を引っ張っていく、その類い希なリーダーシップ。今のHawksを支える、信彦も、和巳も、慕い続けるその人間性。
王監督もいう。

バットを持って打ってくれる以上に、リーダーとしてチームに対するプラスが大きい。だからこそ帰ってきてほしい。

バットマンとしてだけでなく、チームにいるだけで、若手の手本として、チームの精神的支柱として、有形無形の貢献をしてくれるはずだ。
そして、チームリーダーとしても、チームの中心打者としても、信彦への負担も減らしてくれるに違いない。

 

信彦と小久保が競い合うように、バットを振り続ける光景が、また見られる。
王監督もそこにも期待をよせる。

今年は松中が勝負を避けられてかわいそうだった、オレもON時代があったが、松中と2人で競い合ってお互いに選手寿命を延ばしてほしい。ONも長嶋さんが打てばオレも、と思った。競い合うことは大事。

強いチームには、中心打者が2人いる。
かつてのON然り。Lions黄金時代の秋山、清原然り。いて前の中核、ローズとノリも然り。
2人が競い合うことで、お互いを高め合うし、相手から見ても勝負をせざるを得なくなる。JOHが抜けた今季、松中への攻めは四球なら良しとするものだった。
これが、小久保、松中の2枚となることで相手バッテリーの攻め方は変わらざるを得なくなる。
そして、今季、オレが打たねば、という力んだスイングが多かったズレータも、もっと楽に打てるはず。


小久保がチームを離れて1年後のオフ、チームはソフトバンクに買収されたが、そのとき、小久保獲りを真っ先に孫正義オーナーに働きかけてくれた王監督。
背番号9を空けておいたのも王監督の意向。

 

その王監督の意志を汲み、その実現を真剣に考えてくれた孫オーナー。
Hawksのトップ陣が、単なる打者として、戦力としてだけでなく、如何にこの小久保の問題を大切に考えてくれてたか、この竹内常務の言葉に集約されている。

大事なのは王監督と一緒に強いチームづくりを進めた創業メンバー。ホークスの歴史をつないでいく中興の祖として必要だった。

はやる気持ちを抑えきれず、交渉解禁のその朝に連絡し、その日のうちに会ってくれたことも、ファンとしては嬉しい限り。

 

本当に、王監督、そしてソフトバンクには感謝したい。

 

2003年オフ、小久保の衝撃的なトレード以来、Hawksファンは何一ついい思いをしていない。3年連続のプレーオフ敗退、相次ぐ主力選手の流出。
そんななか、唯一の救いは、ダイエーからソフトバンクへと変わったこと。
これで、もうオフ恒例の不愉快なニュースに悩まされずにすむ。ダイエーのままなら辞めただろうという王監督をGM兼任として、可能な限り、監督を続けて欲しいという孫オーナーの意向もあって、王監督を中心としたチーム作りが為されるようになった。

 

そして、博多っ子への最高のプレゼント。
小久保裕紀!

 

2003年オフ以来、あたかも呪いにかかったかのようなこの3年間のHawksの歴史に終止符を打つ、極上の喜びだ。

 

信彦が、和巳が、兄のように慕う小久保裕紀が、そして小久保が兄のように慕う秋山幸二が、来季のベンチに顔を揃える。そして、そこにガンを克服した大親父。

 

なんて幸福な風景だろう。
想像しただけで、嬉しくて、嬉しくて、ただひたすらに嬉しくて、そして目頭が熱くなってくる。

本当にこの日が来ようとは!

 

ああ、早く背番号9のユニフォームに袖を通した小久保の姿が見たい!
そのときまで「お帰り」の言葉はとっておこう。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。