
たった一つのポリシー
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和(ナギ)
2008年05月04日 04:10 visibility27
実力のない選手は、他の選手への刺激にならないのか?
そんなことはありません。
これは、大学テニス部の、1つ上の先輩の話です。
その先輩は、部内ランキングではかなり下位にいた。
先輩の同期の中では、一番下だったかもしれない。
でも、そんな先輩を、部内の誰もが、おそれていた。
なぜなら、彼女は、
「絶対にエースは取られない」
というポリシーがあったから。
テニスのルールでは、ワンバウンドしたボールまで、返球が認められている。
ツーバウンドしてしまうと、「ノットアップ」と言って、失点になってしまう。
追いつかなくて、ボールに触れなかったショットを、「ノータッチエース」と言い、
広い意味で、このノットアップも、ノータッチエースも、「エース」ってこと。
先輩は、絶対にあきらめない。
絶対にエースは取られない。
ツーバウンドさえ、絶対にさせない。
たとえ、ボールはネットを越えなくても、
たとえ、ただ、ラケットがボールに触っただけだったとしても。
先輩のスコア表には、「ノットアップ」の文字も、「ノータッチエース」の文字もなかった。
代わりにあったのは、「ノットオーバー」と「ワンタッチ」。
先輩と同期の代表選手が言っていた。
試合で、彼女とはやりたくないよ。
どこに打っても、返ってくるし、
返ってこなくても、絶対にボールに触ってくるんだもん。
そんな先輩を見て、誰もが、こう感じていたのだと思う。
エースをとれないっていうことは、とてつもなく脅威だ。
ポイントにちゃんと決着がつくまで、気が抜けないってことだ。
それは、選手たちのパワーアップの一因であると思う。
そんな先輩を見て、
私たち後輩は、「あきらめない」ということを学んだ。
一生懸命走るということが、他の選手の力になるんだ、ということを学んだ。
「何かひとつだけでも負けない何かを持つ」という先輩のポリシーが、
自分たちが幹部学年になった時の「負けないチーム」というスローガンと、
みんなが当然できることのほかに、
一人一人の個性をもっと伸ばしていくという方針につながったのかもな〜と思う今日この頃☆
ちなみに、私の「誰にも負けない何か」は「声」でした!
デカイ、高い、響く!
自分の声って、嫌いなんですけどね^^
アニメ声ってよくバカにされてたし(笑)
ウルサイとか、だまれ!とか・・・(笑)
- 事務局に通報しました。
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