宣伝+実行委員会&代表者会議

  • DIME
    2007年03月07日 02:07 visibility114

まずは先に宣伝をばさせていただきます。
相互リンクさせていただいている、道作さんのホームページが夕刊フジ3/9,12,13,14日号で紹介されるとの事です。
皮肉屋な私としては正しく伝えることよりも興味を引くことのほうを大事にしているような夕刊フジがちゃんと紹介できるのか?って気もするのですが(笑)
道作さんは私と違って人間性も優れた方ですし、そういう懸念よりも多くの方に知ってもらうことのほうが大事だというお気持ちのようです。
私もこのようなデータ分析が広がることにより、何より世に溢れている間違ったデータ認識が改善されることを同じく望んでいます。
ということで今日の日記を読んで1人でも興味のある方が記事を読んでみたり、もっと手っ取り早いことなら道作さんのサイトを訪問されるなら幸いです、もちろん新聞も。
http://www16.plala.or.jp/dousaku/index.html


話ついでなので私の野球に対するデータ観について話しておきたいと思います。
私はデータは万能だとは思いません、たぶんどれだけ突き詰めてもデータに反映されない部分(多くは精神的部分:駆け引きetc)までを完全に把握することが出来ず、またその部分が全体に占める割合は結構大きくなるでしょう。
ただデータを突き詰めれば、データ化できる部分に関しては判別できるようになると思います。
だから「データが全てじゃないぞ」っていうのは全くそのとおりです。でもだからといって「データが全く無関係じゃないぞ」というのもまたそのとおりなんだよと私は言いたいです。
中継ぎ投手に関する考えなどが典型的ですが、ちゃんとデータを取っていればよくやっているにもかかわらず、どうしても登板回数が多い→失敗回数も多い→失敗のほうが記憶されやすい→ダメだと誤解される なんてことがよくあります。
そういう誤解の解消のためにデータは役に立つと思います。

具体例を出しましょう。
とある商品に今日は表示価格より2割引セールといいながら600円の値札がついていたとします。それだけを見れば安売りしているように見えるかもしれません。
でももしその商品はいつも実売500円で売っているという事前知識があれば、そのセールの実態は500円の商品を480円で売っているだけ、つまり名目の5分の1の4%オフにしかなっていません。
これを見抜けない人は、商品の実際の価値を見抜くことが出来ませんので、往々にしていろんな商法で騙されて安物を高値で売りつけられたりしやすいので気をつけましょう。

ではとある中継ぎ投手の実績が優れているかどうかを考えてみるとします。
その時に「去年はあの試合もこの試合も失敗した、全部で何敗した、だからダメだ」って言い出す人がいます。典型的な騙されて高額商品を買ってしまう人です。
この場合「その商品の実売価格」を知らないというのは「一般的な中継ぎの平均」を知らないということです。
それらに関しては、一般的な中継ぎがどれぐらいシーズンで失敗するものなのか、それと比較してどれほど差があるかという前提の一致をみずに発言するのは全く無意味かつ無駄です。またそういうときに、「他投手より失敗している自分の印象」を論理の基礎とする人は話にさえなりません。
何試合に登板して何試合で失点した、などという実際の結果がデータとして存在するにもかかわらず、データよりも人間のあやふやな記憶をより重視するのは、あまりに自意識過剰でしょう。
野球に限らずデータというものが存在するのは、人間の記憶というものがあてにならないからです。それはわざわざ言わずとも多くの方は感じている(付箋とかメモ帳とか)でしょう。
データというのはそういうあいまいになってしまいがちな部分を補助するものと私は思っています。

んじゃもう1つ
1000円の牛丼って言われれば高い気がしても、1000円の一流ホテルランチフルコースと言われれば安く感じるでしょう。数値というのは絶対的な側面だけでなく相対的な側面があります。
同じ金額であっても、それが牛丼なのかランチフルコースなのかによって違ってきます。状況にあわせた正しい金銭感覚を選択する必要があります。

ではではとある中継ぎ投手の実績が優れているかどうかを考えてみるとします。
じゃあ今度はデータを出してきました、「彼の防御率は4.00だった、50イニング以上投げた中継ぎの防御率は平均3.60だった、だから悪い」
数字だけを見るととても悪いように見えますね(もちろん平均より悪いので悪い事は悪いのですが)、でも中継ぎというのは基本的にあまり多くのイニングを投げません。なのでどうしても防御率のようなデータだと失点1の増加による振幅が大きすぎます。
具体的に言えば50イニング投げたとして防御率3.60なら20失点、防御率4.00で22.2失点でしかありません。「年間通して平均20失点している中継ぎの中で22点を失った」という表現にすると同じことであるはずなのに印象は全く変わってくると思います。
また実際のところ中継ぎという役においては、3点リードでの2失点と1点リードでの2失点では同じ失点数にもかかわらず全く価値が違います。それを考えると、全ての失点を等価値として考える防御率のような計算式は中継ぎの評価としてはそもそも相応しくないのです。
ちなみに先発であれば、その試合のスタート時点からという状況はどの投手の登板も近しい(味方得点数はもちろん違いますが)ので、失点の価値が近しくなりますので防御率のようなデータにも価値が出てきます。
同じデータであっても、それが先発なのか中継ぎなのかによって違ってきます。状況にあわせた正しいデータを選択する必要があります。

※実際の防御率に適用する数値は失点でなく自責点ですが便宜的に失点と表記しています。

結論を言えば私の考える野球におけるデータとは「一部の限定された状況下においては非常に有効に作用する特効薬」です。
データで全ての状況に対応できるわけではない、つまりデータだけで打順や選手の優劣を測るのは私は違うと思います。でもだからといってじゃあデータは無意味かといえば全くそんなことはありません。
野球という1つの大きなブラックボックスの中でその100%を当て推量で見通すのはあまりに無理があります。そこでデータを使ってその5%でも10%でも定数化することで、全体のブラックボックスが弾き出す数値の予測を高めていく、その為にデータが存在しているというのが私の考えです。
であるならば、データに大事なのは2つ、1つはどこをデータで判別することが出来、どこが出来ないか、という限界を見極めること。
2つ目はデータを使うことが有効であった場合にその場において正しく定数化できるデータは何かを見極めること(鍵穴があっても合わないカギでは意味がないってことです)

特に2つ目の部分において巷に溢れているデータは間違いだらけです。道作さんが紹介している一連の考えがその解消の助けになると思います



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育成選手のオープン戦容認…プロ野球実行委員会

プロ野球の実行委員会は6日、東京都内で開かれ、中日の中村紀ら育成選手のオープン戦出場を認めることを決めた。

昨年は実力差などから原則的に認めていなかったが、変更を要望する球団があり、7日から出場可能となった。公式戦は従来通り、2軍戦しか出場できない。

交流戦については、今季から同率となった場合、〈1〉勝ち数の多いチーム〈2〉前年の交流戦の上位―に従い、12球団の順位を確定させることにした。

このほか、今春開幕予定の独立リーグ、北信越ベースボール・チャレンジ(BC)リーグ所属選手のドラフトでの扱いは、希望枠での入団を認めないなど、既存の四国アイランドリーグと同様にすることを確認した。

(2007年3月6日22時34分  スポーツ報知)

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先日別の日記で書き込みいただいた件です。
ご指摘されれば、そういえばダメって書かれていたことはなかったなぁと思って改めて関連規約読み直してみるけどやっぱり書かれていない。
なんでこちらとしても煮え切らない書き方になってしまったのですが、やっぱり決められていなかったか。
結構こういうの多いんですよね、野茂のときとかもだし。法律と違って今回のようにパッと決めちゃえるんで問題が顕在化しない限り対応してないことは多いんです。
まぁ基本的にオープン戦の時期は春季教育リーグが始まっていますので、育成選手は普通はそっちに出場するだろうという想定だったのだろうと思います。
松本哲也と中谷翼に関してはタイミングが良かったのか悪かったのか。まぁでもこれで山口鉄也もオープン戦で投げるでしょうね、楽しみです。

ただ育成選手に関連することで1つ気になったのが上にあるリンクの日記で最初に触れていた契約金の話。
松本哲也がたった1000万という(巨人においては)破格の安値だったにしろ契約金があったのでまだ良かったかなぁと思っていたんですが、中谷選手のニュースを見る限りは契約金の「け」の字もみられず。
どうも巨人が自発的に契約金をちゃんと渡していただけのようですね。
先にも書いたように契約金がもらえないとなると育成選手と支配下選手の獲得にかかる費用(逆に言えば選手がもらえるお金)に大きな差がついてしまう。つまりはそれは有望選手はひとまず育成で指名しておけって流れになりかねない。
具体的に言えば脇谷みたいな大学→社会人と経ている選手などがとりあえず化けるかもしれないし、契約金の分安く済むからこの時点で指名しておこうかなんてこと。
逆に言えば巨人とすれば多く指名したとしてもそういう安上がりに済ませようという意図の下ではないという現われでもありますね。
やっぱり巨人がやっているように多寡はともかく契約金という形のお金も渡すほうがいいと思うんですがねえ。

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入札制度の約束を禁止…12球団代表者会議

プロ野球の12球団代表者会議が6日、実行委員会後に行われ、新人選手の獲得時にポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍容認を約束する契約締結の禁止を決めた。

入札制度容認の契約が発覚した場合の罰則規定などについては今後検討される。阪神の野崎球団取締役は「罰則はつくる方向で考えている。将来そういうのを防止しようということ」と話した。

また、入札制度について、多数の球団が現行制度での存続に賛成していることが確認された。

(2007年3月6日20時12分  スポーツ報知)

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んで引き続いて行われた代表者会議で決まったのがこれ。
まぁ一部球団がなぜか妙に目玉を獲得できる理由として噂はされていたけれど、個人的に言及する気はありません。
どーせ数年もすればそれが噂だったのか事実だったのかはわかりますし、たとえそういう約束があったにしても結果的に日本球界に残ってくれるようならそれでいいわけだし。
でももし仮に事実であるとすれば、裏金を渡すよりよっぽど日本球界のためにならない最低最悪の行為だと私は思います。仮に、ですよ。

ただもし仮に存在しているのだとすれば巨人は合法的に定められた権利であるFAで獲得したりするのが批判されて、こういう非合法な方法でチームを強化して人気が拡大している球団は礼賛されている、そういう球界のイジメにもにた不公平な印象が、プロ野球全体のイメージを損ねていることだけは自覚しておいてほしいなぁ。
先日の巨人と中日のノーヒット進行にしても片方は屈辱だとかで片方は殊勲とか。そういう「出る杭」をたたいてクラい悦びを得ること自体は人間の感情として否定する気はないが、そういうのが表に出ている今のプロ野球の状態は、プロ野球全体の魅力を損ねているだろう。
そういえば最近のイジメってそういうのが増えているらしいですね、勉強で目立ってるとか、運動で目立ってるとか、異性に人気があるとかがイジメの大きな理由になりやすいそうで。いじめられる方が悪いってのはほんとあてはまらないようです。
そういう意味では巨人がプロ野球の人気低下の一翼を担っているのは間違いないのだが(笑)
強かろうが弱かろうが、阪神一辺倒で、どんだけ悪くても無理矢理良いところを見つけ出してくる阪神関連の報道がどれだけイメージ戦略として正しかったかを考えればよくわかる。

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