各球団、戦力外選手 コメント
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DIME
2006年10月09日 07:58 visibility172
各球団の戦力外選手に対するコメントです。引退・戦力外通告など状況の違いに関してはとくだん区別しておりません。
速報性よりも正確性を重視している(=違ったときに書き直すのがめんどくさい)ので球団公式HP・報道などで発表が確認できたものに限り記載しています。
外国人はポジションの枠を超えて別枠で書いてあります。
戦力外選手の一覧についてはこちらで確認してください。
http://baseballsns.jp/member/437/diary/3232/
合同トライアウト予定
11/6 :フルキャスト宮城
11/27 :千葉マリン
パ・リーグ
・日本ハム
他チームに比べて35歳を超えるような大ベテランがほとんどいないのが日本ハム投手陣の強みであり弱点、その分他チームより25〜34ぐらいの中盤が大目。若手が順調に育っている事もありその中盤の思い切った切り落としがみられたのが今年の特徴でしょうか。
横浜でもセットアッパーとして期待され、日ハムでは1シーズンは抑え投手として活躍した横山投手も、今年のMICHEAL・武田久・岡島の活躍もあって1軍登板の機会さえなく、逆にその3人がすでに若くもないことで解雇となりました。もし彼らが若ければ年齢層としてベテランを置いておきたいという考えも出た気がしますが。
ただ改めて数値を見ると1軍通算で奪三振率7.66(7.97)、与四死球率3.44(2.95)、被本塁打率0.99(0.74)の成績(カッコ内は28セーブを上げた2004年)。何か突出した能力があったわけでもなく、総合力で勝負している感じ、2004年の場合は与四死球率がよかったため結果が残ったのでしょうね。やっぱりこういう「武器」がない投手は厳しいのかな、個人的には実績はあるにしてもこの投手を取るべきか?って聞かれたらちょっとリスクが高いと返すでしょうね。
岩下投手の解雇について、もうちょっと温情判断できないのかなんて声もあるみたいですが、それを言うならオリックスに言うべきでありオリに解雇されながらも1年間拾ってくれた日ハムは悪者じゃないと思うんだけどな。
http://www.fighters.co.jp/news/#060929
http://www.fighters.co.jp/news/#061007_2
※http://www.fighters.co.jp/news/2006/index.html#060929
・西武
個人的に巨人に入団して以来気に掛けていた小野投手の戦力外通告はちょっと悲しいです。もちろん今年の成績を見る限りっていうか去年戦力外でもそう驚くこともなかったのですけど。
個人的な考えですが、個々の選手の好みと戦力判断とは全然別物だと思っています、好きな選手であろうとも戦力になってない選手はむしろ残る方が首をひねります。「自分の好きな○○選手が戦力外になっちゃった〜しんじらんなーい(泣)」とか言うのは、選手はアイドルじゃないんだから違うだろって思ってしまいます。「○○選手が結果を出せなかったからやっぱり解雇されちゃった〜(泣)」ってのならわかるんだけどな。
小野投手の話に戻りますが、巨人戦力外後にイタリアでプロを続けてその後に西武には入団テストを経て契約だったと思います。投手としての能力そのものは正直ちょっと微妙かなぁと思いましたがそれまでほとんど誰も知らなかったようなイタリア野球界にまで「プロ」を追い求めた姿は嫌いじゃなかったですよ、これからどうするのかはまだわかりませんが頑張ってください。
後は張投手。今年は2軍で見ることが多かったし、中継ぎ中心の登板だったのでまだ肩の故障が癒えてないんだなぁと思ったまま1年過ぎちゃって解雇、典型的な怪我解雇ですね。
違うのは外国籍選手だということで外国籍に限れば2年抱えたのは珍しいことです。この辺りは巨人との獲得競争の中で超長期契約(一説には10年とか)を約束し結んでいたという話の裏づけにもなるかもしれません。
素材を見ればほんと10年契約を結んでもおかしくないような選手(この辺保有権問題もありますから)でしたけど怪我でふいにしてしまった。巨人の趙成ミンが思い出されますね、彼の場合も保有権代わりの長期契約を結んだけど途中で怪我→退団。
これからのプロ野球にとって台湾・韓国から選手を取ってくるというのは非常に重要な編成戦略の1つとなってくると思われますが、やっぱり長期契約というのは難しい事だなぁと思います。
※公式HPでの報告が見つけられません・・・
・ソフトバンク
まず球団に対して一言、来季の成績を結ばないとは言え、ウェーバー公示をしているわけでもなく現時点ではまだソフトバンクに籍のある(保有権のある)選手たちではないでしょうか。にもかかわらず選手情報(http://www.softbankhawks.co.jp/players/index.html)からも削除してしまうのはどうかと思います。仕事が遅いHPの球団も困り者ですけど、こういうフライング気味の行動はちょっと見てて哀しいです。
3人で済むとは思いません、いつのタイミングになるかはわかりませんがおってあることでしょう。
榎本・北野あたりは正直見たことがないと思う、関東遠征(交流戦)に来ていたこともあるのかもしれないが記憶に残っていません。選手名鑑などの紹介を見る限り打撃を期待されつつもその打撃が全然しなかった選手だったのかな。榎本は結局3年間でファームでも本塁打ゼロだし、北野も最近4年間で打率が.242(190打数)・.182(210)・.197(157)・.186(97)じゃあ見切らざるを得ないでしょう。
ただ北野が捕手→内野手、榎本が(ドラフト指名時投手→)内野手→外野手とコンバートされまくっているのを見ると、ちょっと指導方針にも疑問(打撃専念させるはずのコンバートで逆に守備にかける時間を増やさせてそう)ですがいかんせん雁の巣は福岡、実地で確認する機会がないので何ともいえません。
芝草投手に関しては他の方も触れるでしょうから割愛、20代中盤になってからの下位指名という使い捨て臭プンプンの状況から10年間もプロを続けられたのはとても立派だったと思います。
http://www.softbankhawks.co.jp/headlines/2006100401.html
・ロッテ
今年露呈したように必ずしもロッテは投手王国ではありません。もちろん1軍で投げられるレベルの投手は揃っているのですが安定した実績をあげられる投手となると数が少ないのが現状です。
そうなると思い切って中堅・ベテランの今ひとつ結果が出ない投手を切ってみるのも1つの手だと思うんですが中途半端に名の知れた投手ばかりなのでやりにくい。もし彼らが去年・今年のような半端にいい投手のままだと世代交代がうまく行かないかもしれません。
野手は若手が台頭しつつあるものの、逆に若手選手層が薄い(外野は25歳以下なし)のが現状。ベテランを多く切って枠をあけましたのでここから数年は若手野手層を増やしつつそれらの選手を取捨選択する時期になるのではないでしょうか。
http://www.so-net.ne.jp/marines/topics/detail/20061002183122.html
http://www.so-net.ne.jp/marines/topics/detail/20061004180501.html
http://www.so-net.ne.jp/marines/topics/detail/20061005181257.html
・オリックス
2003年のドラフトから3名、2001年から2名。もちろん合併があったので単純に該当する選手も倍いるわけなんだけれどもそれでもちょっと多いかな。正直に言えば育成がうまく行っているとは思えない。
1軍の監督人事の迷走にくらべ、2軍コーチに関しては中沢コーチをはじめとして固定されてはいるものの、1軍の指導方針が変わればある程度の変更が起きてしまうもの。1軍に比べて数年間のスパンでの指導がより求められる2軍ではむしろ1軍よりもそのチーム方針の変更の影響が大きいかもしれない。
野球にはいろんなスタイルがありますし、とりあえずチームとしてどのようなスタイルのチームを目指すのかを固定することが育成においても重要ではないでしょうか。外国人監督にまかせるにしても単に最近のトレンドに乗っかっただけで終わらないように、どんなに結果が出なくても4年はまかせてほしい。
http://www.buffaloes.co.jp/info/info.asp?n=1270
・楽天
予想通り、更に戦力外選手が発表されてきました。これで11名ですか。私は最終的に多分このぐらいの人数じゃないかなぁと思っていたのですが、ベテランだけでそんな人数になってしまいました。ただ若手が全然発表されていないのでそちらでもう数名はあるかと思います。
この分今度はトライアウトで他の球団の選手をたくさん拾って欲しいものです。
http://www.rakuteneagles.jp/news/eagles/060926keiyaku.php
http://www.rakuteneagles.jp/news/eagles/060929keiyaku.php
http://www.rakuteneagles.jp/news/eagles/060930intai.php
セ・リーグ
・中日
発表なし
・阪神
主力野手の高齢化が進む阪神、それと同時に若手野手をみても実は散々ヤバイと指摘している巨人と25歳以下の野手の比率はそう代わらない、つまり平均年齢が頭一つ高い。
そんな中で中堅どころの石橋、萱島あたりに結果が出ず解雇となったのは厳しい。彼らの一つ上の世代である上坂・喜田・藤原あたりには期待が持てるがいかんせん既に年齢が20代後半、本来ならば2軍で主力をはるような年齢ではない。彼らには来年は1軍での抜擢を期待しつつ、桜井・赤松・前田大に新人の野原あたりを中心に2軍も思い切った若返りを図って欲しいところ。
最近の巨人の迷走をまるで阪神のようだと形容されるが、個人的にはむしろここ最近の阪神2軍の強さが90年代の巨人2軍とだぶる。当時の巨人2軍の編成は1軍とあまり代わらない世代のいい選手が結果を残しているので切るに切られず、そのぶん若手を補充する枠が足りずに先細っていった。
結局1軍主力と2軍主力の年齢層が近すぎたためにいざというときに世代交代がうまく行かず、2軍の強さは1軍に活かされる事がなかった。FAでチャンスを与えられなかったと短絡的に決め付ける人が多いがこの年齢層の近さがあのときの2軍問題の本質。この問題がここ数年の阪神に見える気がしてならない。
結局2軍とは将来を見据えた場でもあるわけで、現在の主力とそう年齢の代わらない中堅選手で固められた2軍であるならば、それがどれだけ強かろうとも将来的に期待がもてるはずもない。この状況を解消するためには上坂・喜田・藤原あたりを1軍で積極的に起用しつつ、彼らが1軍で結果が出ないようならば2軍の成績に関わらずトレードなどで思い切ってしまい、痛みを伴う世代交代が必要だろう。阪神が一時的な強さに終わらずダイナスティを築くためには単純な選手能力だけでなく年齢層も考えた戦力編成の出来るチームへの進化を求めたい。
※公式HPでの報告が見つけられません・・・
・ヤクルト
米野の台頭によってここ数年の懸案だった「ポスト古田」に一筋の光明、その結果としてそれまでさんざん取り続けていた捕手の整理が始まるのはやむをえないところか。
青木に加えて飯原が今年のフレッシュオールスターMVPになるなど、期待の出来る外野手がいるにしても全体として層が薄い外野手のなかで最も若い内田にここで見切りをつけてしまうのはどうだったのか疑問が残る。もちろん今年の成績をみれば切られても仕方がないが去年は.254打っていたし、去年・今年と盗塁を9つずつ記録しているし、せめて飯原の真価がわかる来年まで待っても良かったのではないだろうか。
このほかにもベテラン選手への引退勧告も進んでいるようで大規模になりそうな今年のヤクルトだが、もともと世代交代のうまさや戦力外になった選手の再生には定評のあるチーム。今年は他チームから面白そうな選手が多く戦力外となっていることもあり、力量の見せ所になるかもしれない。
http://www.yakult-swallows.co.jp/red_mpl/topicsView2.cgi?TYPE=N&SEQ=8156
・巨人
巨人については別でコメントします。
・広島
天野、苫米地あたりは1軍で一瞬だけ輝きを放つものの、怪我によってその輝きを失ってしまったタイプ。とは言えそれは特にチームが考えなしに投げさせすぎたかというと、そうとも言い切れない程度でしかない事を知って欲しい。
特に試合に出るわけでなくてもプロ野球投手は毎日のように投球を続けている。「1年間プロ野球投手として投げる」というだけでも肩には大きな負担となる。そんなプロ投手生活では一定以上の球速や球質やコントロールが必要なように、そこには「肩の強さ(或いは肩に負担のかかりにくさ)」という素質も必要になり、そしてその素質に欠けた投手は消えていく。
肩を壊す、肘を壊す、そんな投手は必ずしも酷使によってそうなっているのだとは限らない、年間通して投げ続ける資質に欠ける場合もある。むしろ最近の投手では酷使といっても高が知れていることもありそちらのほうが多い。アーム式だったり担ぎ投げだったり、そういう投球フォームに問題があるのも資質不足と言える。
参考までに酷使された名投手の代表格であるかの権藤博は1年目に429回1/3、2年目に362回1/3もなげている。酷使とはこういうものを言う。
上の2名のシーズン最多登板は天野が54回、苫米地が63回1/3。例えば壊したとぴーぴーアンチが喚いた巨人の條辺にしても65回、最近の酷使という評価はその程度だ。違いがわかっていただけるだろうか。
http://www.carp.co.jp/press/press_s_028.html
・横浜
寂しいなぁ・・・田中一徳は99年のドラ1、森大輔は03年の自由枠2名のうちの1人と最上位選手が2名解雇されてしまうのは寂しい限りです。 このほかにも02年の自由枠の片割れ・土居龍太郎はトレードされていますし、上位指名に見る目がないのか何か制約があるのか。
もちろん上位指名選手が必ず活躍するわけではないし、1軍で全然見かけない選手の数で見ればそう代わらないとは思いますが、他球団に比べて上位指名選手がチームの「核」になっていない気がします、村田ぐらいじゃないでしょうか。今年の高宮にしても苦しんでいますし。
下位指名選手のみたて&育成はうまくいっていて結構活躍していたりするにもかかわらず今ひとつ戦力に余裕がないのはここらへんが原因に思えます。せっかくそこでうまくやっているのに勿体無いですよね。
ここ数年ドラフト戦略も改善されてきたというか、「意思」が見えるドラフトになってきたので大丈夫だとは思いますが。
結局森投手は入団直後からずっと(一説には入団前に既に)イップスに苦しみ、ろくに投球をすることが出来ずじまいでした。これだけ苦しんだ投手はプロ野球界全体を見回しても少ないと思います、辛かった時間だったと思います。お疲れ様でした。
あとほんとどうでもいい話ですが、みずしな孝之先生のファンの自分にとっては万永&一徳はププ会の選手として思い入れのある選手。そういう形での覚えのある選手一気に居なくなるというのは悲しいですね。
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