伊奈龍哉はILへいったのか。
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DIME
2008年01月13日 21:27 visibility1845
ぜんぜん気づいてなかった、伊奈は四国ILの徳島に入ったのか。
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四国・九州IL、インディゴが伊奈(元ソフトバンク)獲得
四国・九州アイランドリーグ(IL)は25日、徳島インディゴソックスに元福岡ソフトバンクホークスの伊奈龍哉外野手(19)=近江高出=が入団すると発表した。契約期間は来年2月から1年。日本プロ野球組織(NPB)出身者が徳島に入るのは、元広島の梅原伸亮投手に続いて2人目。
伊奈は兵庫県出身。身長182センチ、体重86キロの右投げ左打ち。高校通算74本塁打をマークするなどパワフルな打撃が魅力で、07年に高校生ドラフト3位で福岡に入団した。右肩の故障で4月に手術を受けたため1軍での試合出場機会はなく、今季終了後に退団した。
伊奈は「一からスタートするという気持ちになっている。注目される選手になれるよう頑張り、NPB復帰を目指す」と抱負を語っている。
徳島新聞 2007/12/26 11:5
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四国・九州アイランドリーグでは、徳島インディゴソックスに元福岡ソフトバンクホークスの伊奈龍哉選手が入団することが決まりましたので、お知らせ致します。
伊奈選手は、今季限りで福岡ソフトバンクホークスを退団、徳島インディゴソックスと来季の契約を結ぶ予定です。
【伊奈龍哉(いなりゅうや)選手プロフィール】
1988年5月9日生まれ兵庫県洲本市出身身長182cm 体重86kg 右投左打外野手
滋賀県の近江高校を経て、2006年の高校生ドラフトで3巡目指名を受け、2007年福岡ソフトバンクホークスに入団した。高校時代からパワフルな打撃は注目されていたが、右肩の故障のため1軍出場機会を得ることなく2007年シーズン終了後福岡ソフトバンクホークスを退団、2008年度から徳島イディゴソックスに入団することが決定している。
【伊奈龍哉選手のコメント】
「一からのスタートという気持ちで、さらに注目される選手となるよう頑張り、目標であるNPB復帰を目指します。徳島インディゴソックスのファンの皆様、応援のほどよろしくお願いいたします。」
四国・九州IL 公式HP (pdfです)
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怪我の状態がどういうものかが結局良く分からなかったなぁ。ただ契約すると言うのだから、ある程度のメディカルチェックは通過しているのだろうとは思うけど。
伊奈(正確には記事にある梅原も)の場合は、一度ドラフトを経ているわけなので、この先どこかのNPB球団が獲得したい場合は、自由契約選手扱い(=シーズン中を含めていつでも獲得可能)ということになるのかな、たぶん。
たしか自由契約→社会人→再指名って選手がいたはずだけれど、それは社会人だったからこそ日本野球連盟との協定に縛られたわけで、独立リーグがそれに縛られる謂れは無い、うん、たぶん自由契約選手扱いだろう。
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2008/2/6 追記
日本プロ野球選手会のHPで公開されている新人選手選択会議規約(pdf)に拠れば、新人選手の定義は以下のようになっている。
第1 条 (新人選手)
この規約において新人選手とは、日本の中学校、高等学校、日本高等学校野球連盟加盟に関する規定で加盟が認められている学校、大学、全日本大学野球連盟の理事会において加盟が認められた団体に在学し、または在学した経験をもち、いまだいずれの日本の球団とも選手契約を締結したことのない選手をいう。日本の中学校、高等学校、大学に在学した経験をもたない場合であっても、日本国籍を有するものは新人選手とする。
これに従えば、伊奈は「新人選手」の定義からは既に外れている(選手契約を締結したことが“ある”から)。つまり新人選手の選択会議であるドラフト会議の対象選手からは外れている。
そして、データが06年まで(つまり独立リーグという可能性がほとんど無かった時点)のものなので最新の規約には書かれているのかもしれないが、現状わかる範囲内では、「独立リーグに所属している選手」に関する規約はない。基本的に書かれていないことは可能であるとみなせるだろう。
ってことになるんじゃないかと思うんだけれども、まぁ私見なのであまり信用しすぎないでください。
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今までは、戦力外となってしまった選手が再チャレンジをする“場所”が社会人・クラブチームぐらいしかなかったので、シーズン途中の補強策として、『自由契約になった後も選手を続けており、かつドラフトを経ずに獲得できる選手』との条件に当てはまる選手(具体的に言えば巨人獲得時の小関)という選択肢は事実上なかった。
けれど、このまま独立リーグが発展しそのレベルが上がって、戦力外となりどこからも声がかからなかった選手が多く独立リーグと言う選択肢を選ぶようになると(現状では社会人・クラブチームを選ぶ選手が多い、スポニチの惜別球人の再出発項を見ると結構な人数いる、ロッテ・藤井、巨人・酒井、中日・竹下等)、シーズン中の補強に当たって、新外国人選手の獲得ではなく独立リーグの元NPB選手という選択肢も現実味を帯びてくるかもしれない。
NPB側にとって見てもそれは非常に美味しい話となるはずだ。シーズン中の新外国人獲得はどうしても選手が足りないからこそ球団側はやらざるをえないわけだが、大抵その結果は期待ハズレに終わる。
その理由の1つとして言えるのは、タイムラグの存在がある。獲得してから試合出場にまで最悪1月ぐらい時間がかかるということ。結局届いた頃には“足りない”時期を既に過ぎ去っていたりする。
これが日本の独立リーグでって言うことであれば、書類上の問題とかを置いておけば翌日からの出場とかでも十分可能だろう。
特に投手なんて、70人枠いっぱいを使っていたとしてもそれでも足りなくなる時は足りなくなるので、“即座に補充できる”選択肢ができる事は大きなプラスになるはず。
そういえば、こうやって戦力外→独立リーグ→再獲得となった選手の場合、契約金は当然発生するはずも無いが(トライアウトで獲得した選手に契約金支払うか?と考えれば自明)、でも独立リーグって指名された選手に対して契約金の何割かを貰うという事になっていたはず。
でも契約金無しで再契約される選手となればそもそもその原資となる契約金が無いのだから、その分だけリーグが獲得できる可能性のあるお金が減る=リーグ側の旨みが減る。
今のところ、そういった事例が発生していないから表面化していないけれど、実際にそういう事例が発生する前に制度を整備しておくべきなんじゃないかなぁ、特に独立リーグ側からすれば。
何故かと言うと実際に事例が発生し、そこに不備があったとしても、事例が増えてからどうにかするのは非常に難しいから。現在のFA制度を利用したMLB球団への移籍に伴う補償が無い事例がこれにあたる。
制度としては、サッカーの移籍金のようにNPB球団から独立リーグへ移籍金が支払われるようになっておくと言うのが一番いいのだろうな、移籍金の多寡によって独立リーグ球団側に移籍先球団の選択権も持てるようにして。
広まってしまってから、もらえるはずだったお金がもらえなかった。だからもらえるようにしたい、って言ってもそう簡単にはいかない。
逆にそれがもらえないまま推移してしまうと、独立リーグ側が自衛策として戦力外となった選手をあまり受け入れないって事にもなりかねない。それは選手からしても不幸なことだろう。
まぁ結局は何かにつけ、アマも含めた野球界全体(というか日本社会全体、だが)が『詳しいことは決めてない、問題が発生してから穴は埋める』という考え方で全てが運営されてきたのが問題なんだろうな。
その辺りは、先の日記でも、育成選手のオープン戦出場とかフレッシュオールスター・ファーム日本選手権への出場の認可についてで言及しているとおり。
その解決の為に、あの穴だらけで実際にあれを論拠として「コミッショナーが何をすることも出来ない」野球協約をせめて「コミッショナーが何か出来る」ように根来氏が代えようとしているけど、この辺り、ほとんどの野球ファンは理解してないだろうな。根来氏は一方的に悪者にされている。
今の野球協約じゃコミッショナー権限行使は法的な裏づけを持っているとはとても言いがたい、それは法曹界出身者である根来氏が一番わかっているだろう、彼は動“か”ないのではなく動“け”ない。
今の野球協約のまま「動いた」という前例を作ってしまえば逆に危険だ。裏づけを持っていないと言う事は何をしても良いと言うことの裏返し、そんな前例を作ってしまう事はコミッショナー経由でコミッショナーを任命する人(=オーナー=オーナー会議で政治力を持つ一部球団、何処とは言わないがw)に好き勝手できる理由付けを与えることになる。
一部の球団の暴走を防ぐ、或いは球団、選手に続いて3つめの機関としてコミッショナー(リーグ)を設けて3すくみの状態(つまりMLBの状態)に持ち込むためには、現状ではまず法整備、その後動く、が正しい。
ただ、マスコミと言うものは、少なくとも日本のそれは法的知識とか理性的な判断とか期待するべくも無いどころか、「注目を集めれば何でもOK」なところがあるから積極的にそういう考えは無視するだろう。
結果的に“歪められた後”の報道からしか情報を得ていない人は歪められた見方しか出来なくなるのはある意味当然。
そういう意味でとりあえずNPBの法人格の一本化に伴わせて、今年には出てくるであろう新しい協約その他がどういうモノとなるかはとても楽しみ。
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