【サッカー 福島】 天皇杯1回戦 山梨学院大学ペガサス1-福島ユナイテッド2 薄氷を踏む想いの辛勝

 この日、甲府は真夏日の30℃越え。台風の襲来も予期されていたが、早々と温帯低気圧に変わり、雨もどっかに行ってしまったようで代りに小瀬では蝉時雨がけたたましい。されど時折吹く風は真夏の熱気を帯びた風でなく、優しいもの。もう秋の訪れ。

 

スタジアムには10時を過ぎた頃に到着。いささか早すぎたようで、、スタッフと学生ボランティアしかいない。時折、ボランティア学生の笑い声が蝉時雨を凌駕する。楽しい休日の一コマ。

この日天皇杯1回戦山梨学院大学ペガサスと福島ユナイテッドの試合が行われた。昨年10点取って快勝した、山梨大学オリオンズは3軍。この日対戦するペガサスは2軍。されば1軍はといえば東京都リーグに所属し、山梨県代表にはなりえない。

 

この日の観客席は、それほど多くの観客もおらず、少しまったりムード。ユナイテッドも、昨年のような爆発は期待できず足元を救われかねない。事実リーグ戦は6月以降勝ち星から遠ざかっているしDFラインもけが人続出で急造状態。純弥もこれまた体調不良と聞く。

冗談で「ガンバレというと結果だ出ないから逆に応援しないのも手かも」と言って見たりする。

 

昼下がり。やはりスタジアムの観客席は暑い。サポ仲間のひとりが噴霧器を持参してきた。

噴霧器から出る水は心地よいを通り越してお湯と化す。

「除染作業!」とは笑えぬジョーク。

 

13時キックオフ。やはり杞憂は現実のものになる。開始5分でいきなりの失点。相手のCKから、10番の選手にシュートで決めれれる。その後も学生らしい素早いスピードで翻弄されカウンターを食らう。

それでも、最三にわたり相手ゴールにシュートを放つもののそれがどれ一つとして枠に収まらない。相手DFを躱してGKと1対1になる決定機ですら、それを外す。シュート練習をしているのかと疑いたくなるような無駄打ちの数。13本のシュート数で得点0とは面はゆい。

 

エンドが変わって、後半戦も似たようなもの。それでも、後半2分に金弘淵が決めてとりあえず同点にする。

相手が暑さで足が止まり出し、攻撃ののチャンスも増えてくる。途中交代で入ったファビオに吉濱がボールを集めるもことごとく枠外。また相手DFが決定機をつぶす。

 

後半の40分過ぎ悪夢が襲う。交代枠を使い切ったあとで、大原が負傷退場。10人での苦しい戦い。延長戦を予感させる重苦しい雰囲気が漂う。

誰もが延長を覚悟したアデッショナルタイム、野田のクロスをコースケが叩きつける。

重石が入れた瞬間、狂喜乱舞。

そしてゲーム終了。まさに薄氷を踏む想いの辛勝。来週の天皇杯2回戦は昨年と同様のカード、ヴァンフォーレ甲府甲府と再び小瀬で戦うことになる。

昨年はジャイキリを起こしたが、今年はそうは行くまい。こちらは地域リーグからJFLとカテゴリーをひとつあげたが、甲府とて同じこと。J2からJ1へ昇格している。昨年は勢いもあったが今回の戦い方を見るに付け、昨年と同じというわけにもいくまい。意地のぶつかり合いが7日13時。場所は同じく小瀬中銀スタジアム。

 

 

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