プレッシャーと高橋大輔


監督からメールが来た。

>皆さん、こんにちは。
>○○グループをはじめ数人から出欠の連絡が未だにありません。
>早急に必ず連絡をお願いします。
>日曜日はミスズ杯、その後、練習試合を港区・稲永公園Bで16時〜練習試合です。
>お忙しいと思いますが、ご協力宜しくお願いしますm(__)m
>8月は勝ち進むと重なる為、毎週二試合行われる予定です。

相手チーム有松ドリームスもダブルヘッダーで何と三河と尾張の掛け持ちだ。お互い併せて18人揃うかどうかのピンチではないのか?
フル出場の可能性すら出てきた。一打席勝負で想定していたが、守備のプレッシャーも感じ始めている。多分外野だろうが、フライを取るなんて何年ぶりだ? 本当に落下点で待っていれば落ちてくるのか?!
背伸びをしてでもハシゴに昇ってでも「何者であるか」を証明しなくてはいけない立場の僕にはプレッシャーがずしりと乗ってきた。

プレッシャーとの付き合い方で最近興味深く見ているのはフィギュアスケートの高橋大輔選手だ。
彼はもともと「ガラスの心臓」と呼ばれる位、プレッシャーに弱かった。特にトリノ五輪のフリーで他選手がミスを連発し、最終滑走の高橋がノーミスで滑れば銅メダルが取れる位まで表彰台が下がった時、彼が冒頭の四回転トゥループでお約束の転倒をした時は大いに納得したモノだ。
オリンピックで、全世界中継で、傍らに審判が並び「ミスはないか」とノートパソコンと演技を交互に睨み付けている中に一人出て行って「さあ、滑れ」って緊張しない方がおかしいのだ。
昨シーズンから彼はそのプレッシャーの克服に成功しつつあるように思う。
キーワードは『ナルシスト』だ。
語源の『ナルキッソス』とはギリシャ神話の登場人物で「ある日ナルキッソスが水面を見ると、中に美しい美少年がいた。もちろんそれはナルキッソス本人だった。ナルキッソスはひと目で恋に落ちた。そしてそのまま水の中の美少年から離れることができなくなり、やせ細って死んだ。ナルキッソスが死んだあとそこには水仙の花が咲いていた」・・・・・・。と言う、何と言うか愉快な死に方をした人だ。
最近のリンク上の高橋はむせる位の『ナルキッソス』臭をプンプン漂わせ、それが得点と言う結果に結びついている。昔のような6点満点のどんぶり勘定ではなく基本的には冷徹なポイント制なので審判が例えば往年のカタリーナ・ビットの時のように水仙の臭いにやられているワケではないと思うが、一番大きいのは「オレが一番カッコイイ」と思い込む事で自分自身をコントロールできている事だろう。165�と小柄ながらステップ前の『ヤグディンなんざ知れてるぜ!!』な表情は見ている方にも安心感を与える位だ。
以前は人前に出る時に「どうもスミマセン」的な営業スマイルを浮かべながら腰を低くして頭を掻いていたイメージがあったが、今は堂々と「僕はアイドルですから」な顔をしているように思う。例えるならカールスモーキー石井と及川ミッチー位の違いだ。
友人としてはどうかとも思うが、競技者としては大いにアリだ。

オレも2841安打、734本塁打、 509盗塁(2006年まで)の外野手バリー・ボンズに(ちなみにイチローは同日米通産2632安打、179本塁打、434盗塁)にでもなりきって書いてみよう


「イチロー? あの単打狙いのセコイ野郎か、フッ、オレに比べりゃ知れてるぜ!!!」


書いてるだけで冷や汗が出てきた・・・・。

素振りしよう・・・・。































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