監督力
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レキ
2006年06月20日 23:11 visibility78
試合開始からスペイン代表が攻める、が、先制点はチュニジア代表。
得点を決めたのはムナリだが、ジャジリがエリア内でボールをしぶとくキープしたのが得点につながった。
スペインはチャンスは多いものの、チュニジアの堅守と時折見せる速攻。このような展開の前半はチュニジアのペースだったかもしれない。
アラゴネス監督は後半頭からセスクとラウルを投入。さらに10分ほどでホアキンも入れ、早々に3枚のカードを切った。
どうしてもこの試合に勝って、決勝トーナメント進出を決定付けたいという気持ちの表れだろう。
すると続いてチュニジアも2枚のカードを切る。
スペインとは逆に守備陣のテコ入れだ。
スペインは後半攻めあぐねる時間帯が25分以上続く。
そして時が来た。ラウルの同点弾だ。
スペインの象徴的存在であるラウルの得点、これは大きい。
ほどなく、セスクのスペースへの丁寧なパスをフェルナンド・トーレスが確実にゴールへ。
若い2人で取った1点。これからのスペイン代表が安定して育っていくのろしのようだ。
これで2−1。実質勝負はここでついた。
さらにPKで3−1。
この試合で特筆されるべきは監督の決断だったと思う。
ある程度の逆境なら、選手だけでなく監督の創造性でも流れを逆転させることも可能な場合もある。
特に今大会、監督の試合中の判断がとても重要になっている。
試合中でも状況によっては戦前の戦略を覆して、戦術を変える選手交代の決断を早くしなくては、これからのサッカーチームの監督は務まらなくなっていくだろうことを示しているような試合だった。
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