メジャー相手に五回9奪三振!&三者凡退 平成24年3月25日プレシーズンマッチ(対アスレッチックス戦)宮國&高木京 登板結果

  • 舎人
    2012年03月26日 02:55 visibility681
今日の試合も完封負け。開幕を前にして毎試合のように貧打で全く元気のない今年の巨人です。これは、打撃に対する監督以下の考え方が根本から間違っている怖れがあります。今年のバッターは統一球を克服してくると原監督は予想していましたが、そんな簡単なことではないのかもしれません。少なくとも原監督の信じるバッティング理論では、この統一球を克服することは困難なのかもしれない。そんな不安がよぎります。

苦戦する打線の一方で、投手陣は良く頑張っています。今日のアスレチックスとの試合では、先発をした宮國が素晴らしい投球を見せました。5回を投げて1失点ながら3安打9奪三振です。この試合はメジャー仕様に合わせて、マウンドの土をカチカチに固めてあったそうです。そういった環境の違いと緊張からか、初回二回はなかなか制球が定まらず、球数が多く、テンポの投球でしたが、三回からはマウンドにも慣れ、緊張もほぐれ、制球が定まってきました。終わってみれば出したランナーは初回と二回だけで、三回以降はパーフェクトの内容でした。スイングの鋭いメジャーのバッターを相手に堂々としたピッチングだったと思います。打ち取るパターンとしてはストレートとカーブで追い込み、フォークで打ち取るありがちなものでしたが、フォークボールをあまり経験していないメジャーのバッターには実に有効だったようです。これで開幕一軍を確実なものにしたと思います。原監督も宮國を語る時にまず球数を気にしているので、当初はどんなに無理しても100球を超えて投げさせることはないでしょう。まずは開幕三連戦で点差の離れた場面か敗戦処理で慣れさせて、4月8日の阪神との三連戦の最後に先発を任せると予想します。いよいよです。楽しみになってきました。

宮國登板結果

一回表
ウィークス:カウント2-2から見逃し三振(140キロB、137キロS、140キロF、102キロB、内角138キロ)
ベニントン:カウント1-2から空振り三振(103キロB、137キロS、104キロSw、121キロF、内角123キロ、微妙な振りスイング判定)
クリスプ:初球レフト線二塁打(外角142キロ)
スミス:カウント3-1から四球(137キロB、120キロB、123キロS、124キロB、低めワンバウンド122キロ)
二死一二塁
セスペデス:カウント1-2から空振り三振(138キロF、136キロSw、142キロB、127キロB、真ん中103キロ)
二者残塁、一回表終了

二回表
レディック:カウント1-1からライト前ヒット(139キロB、120キロS、120キロ、痛烈なゴロながらファースト高橋のトンネルっぽい)
スズキ:フルカウントから四球(115キロS、141キロB、138キロB、121キロSw、140キロB、アウトロー123キロ)
無死一二塁
アレン:カウント2-2から空振り三振(105キロB、???キロB、121キロF、139キロF、外角129キロ)
ドナルドソン:カウント1-1からセカンドゴロ(126キロB、121キロF、アウトロー121キロ)
二死一三塁
ウィークス:フルカウントからライト前タイムリーヒット(121キロB、122キロB、122キロS、127キロF、140キロB、外角142キロスライダー、球速表示は打球に反応したものっぽい)、0対1
二死一三塁
ベニントン:カウント1-2から空振り三振(138キロS、137キロB、124キロSw、126キロF、低め125キロフォーク)
二者残塁、二回表終了

三回表
クリスプ:カウント1-1からファーストゴロ(???キロBカーブ、130キロF、真ん中高め134キロ)
スミス:カウント1-2から空振り三振(137キロS、135キロF、136キロF、107キロB、低め130キロ)
セスペデス:カウント1-2からライトフライ(143キロB、138キロF、141キロS、外角126キロ)
三者凡退、三回表終了

四回表
レディック:カウント2-2からショートフライ(136キロS、126キロB、126キロB、136キロSw、140キロF、139キロ、126キロF、外角135キロ)
スズキ:カウント1-2から空振り三振(141キロS、141キロSw、140キロB、???キロフォーク)
アレン:カウント2-2から空振り三振(134キロB、139キロF、139キロB、128キロSw、130キロ)
三者凡退、四回表終了

五回表
ドナルドソン:カウント2-2からライトフライ(136キロB、121キロSw、136キロB、132キロF、外角104キロ)
ウィークス:カウント1-2から空振り三振(137キロB、135キロS、126キロSw、低め130キロ)
ベニントン:カウント1-1からファーストゴロ(119キロS、129キロB、外角128キロ)
三者凡退、五回表終了

登板結果
5イニング 球数90球 奪三振9 被安打3 与四球2 MAX143キロ


宮國当番後インタビュー

Q:まず振り返って率直にいかがでしょうか?
えー初回と二回と自分のテンポで投げることができなくて、ちょっとテンポが悪かったんですけど、三四五と自分のリズムに取り戻して自分のピッチングができたので、とても良かったかなと感じます。
Q:メジャー相手に九つの三振を奪いました。このあたりいかがですか?
えーやっぱ阿部さんのリードがとても良かったので、もっと自分も配球を勉強していかないといけないなと感じました。
Q:球場の雰囲気はどうでしょうか?
まぁ周りを見る余裕が無くて、えー緊張してたんですけど、無事終えることができました。
Q:さぁ、開幕一軍という期待がかかってくると思うのですが、このあたりいかがでしょうか?
えー自分は開幕一軍にアピールするだけだったんで、まぁ、今日の試合は反省点も多かったんですけど、まぁ、自分なりのピッチングができました。
Q:素晴らしいシーズンになるように期待しています。ありがとうございました。
ありがとうございました。

原監督インタビュー 期待に応え素晴らしい投球をしてくれた(ジャイアンツ公式HPより)

Q:宮國投手の評価は?
2年目の若い投手が、メジャー相手に先発を命じ、堂々と投げてくれた。(宮國投手の)反省の弁も頼もしい。今日は90球だったが、今後の大きな財産になるでしょう。多少の心配はあったが、思ったより、いい投球をしてくれた。
Q:先発に宮國投手を指名し、不安はなかったか?
心配はなかった。経験がないだけで、戦う準備は出来ている投手だと思っていた。期待に応え、素晴らしい投球をしてくれた。
Q:開幕まで1週間もないが、宮國投手はローテーションに入るか?入るなら、その位置づけは?
今日の投球の印象は非常によかった。入るなら、5番目か6番目だが、答えはまだ言えない。(今日の投球は)いい材料だった。いい階段を上っている。

宮國の後を受けてルーキーの高木京が登板、アスレチックスのクリーンナップトリオを三者凡退に打ち取っていました。実に腕が良く振れている投球です。球威は星野や大立に比べるとやや落ちますが、この勝負度胸と安定感は実戦向きです。2月にファームにいた時に2試合、3月に入り一軍に昇格してから3試合対外試合に登板しましたが、いづれも無失点です。本人は打たせて取るタイプと自己分析しているように、非常にゴロによるアウトが多い投手です。タイプが星野大立とは違うので、上手く棲み分けができれば良いと思います。中継ぎ左腕は山口は確定、高木康もほぼ確定、残りが1人か2人のようですが、どうやらそのうち1つはルーキーの高木に決まりそうな感じです。

高木京登板結果

六回表
クリスプ:カウント2-2からレフトフライ(136キロB、134キロS、107キロF、129キロB、内角133キロ)
スミス:カウント1-2から投ゴロ(136キロS、136キロB、132キロS、外角108キロ)
セスペデス:フルカウントから捕ファールフライ(???キロSw、137キロB、137キロB、130キロB、133キロSw、137キロF、内角133キロ)
三者凡退、六回表終了

登板結果
1イニング 球数16球 奪三振1 与四球0 MAX137キロ(3度)

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