
平成27年5月31日(日) イースタンリーグ巨人対日本ハム(ジャイアンツ球場)
-
-
舎人
2015年06月02日 04:10 visibility1088
G+視聴
日曜日の試合の記録と感想を書いていきたいと思います。今日も岡本の名前がありません。この週末の中継で岡本の打撃を楽しみにしていたファンは多かったと思います。もちろん、私もその一人だったのですが、どうしたことでしょうか?5月24日のひたちなかの試合で岡本はフランシスコのサード悪送球を受けようとしてランナーと交錯しました。その際に倒れ込み、しばらく立ち上がれないでいました。それでも、その後は守備にも就き、打席にも入ったので大したことはないと思っていました。しかし、その後全試合で欠場しているのです。ボールボーイなんかしているらしい。きっと、あの時の交錯して倒れた時の影響があるのではないか⁉︎そんな事を想像していたのですが、昨日の中継で解説をしていた緒方さんによると、そのひたちなかの試合が原因なのかどうか定かではありませんが、どうやら岡本はふくらはぎを痛めて欠場しているのだそうです。打撃練習はしているそうで、そんなにかからないと思うのですが、またもや故障で離脱していたという訳です。何だか心もとない限りです。打つ方はスーパールーキーでも慣れない守りをさせられていることで、心も体もいっぱいいっぱいなのでしょう。おそらくファースト専従で育てるのならば、こんな苦労も無く、打撃に専念して行けるのでしょうが、球団としてはあくまでサードで育てたいのでしょう。そして、その球団の思いに一心に応えようと思っているのです。時間がかかってもいいから、今はしっかりと基礎を固めてくれればいいと思います。打者としてどうこう言うのはそれからにしましょう。ただ、どこかで線引きをしなくてはいけないと思います。負担の大きい守備を強いることでバッターとしての能力に影響が出るようでは全く意味がありません。岡本が指名された理由は将来の四番バッターを期待してです。サードベースマンではないのですから。
それにしても前々から訴えていることですが、ファームの選手のケガの情報が無くて困ります。緒方さんと中継のアナウンサーの会話によると、何でも隠善は右脇腹を痛めているらしいですし、藤村は左の太ももの裏を痛めているのだとか。健全版の情報によるとセペダとフランシスコは二人とも背中を痛めているらしい。ファンが知りたがっていることはそういったことです。G2プロジェクトでファンを呼び込もうとするのは結構なことですが、選手情報ももっと発信して欲しいものです。ここんところ一向に登板しない田中太一はどこでどうなっているの、気になって仕方ないですよ。
さて、巨人の先発は平良です。今年に入ってから良い投球をしている姿を見たことがない。何だか投げ方を忘れてしまったかのような不甲斐ない投球を続けています。思い切り腕を振って打者の懐に投げ込んでいた昨年の投球を早く思い出して欲しいと思います。
日本ハム
(9)松本(6)太田(7)石川慎(D)ハーミッダ(3)鵜久森(8)北(2)大嶋(5)高濱(4)森本(P)高梨
巨人
(9)松本哲(8)大累(4)辻(3)和田恋(7)堂上(5)坂口(2)小林(D)河野(4)川相(P)平良
一回表
松本:カウント2-2から空振り三振(139キロF、141キロF、140キロB、134キロB、アウトロー118キロ)
太田:カウント2-2からセカンドゴロ(141キロS、124キロB、123キロS、141キロF、127キロF、122キロB、低め123キロ)
石川:フルカウントから空振り三振(133キロS、138キロB、123キロB、125キロB、134キロF、外角133キロ)
三者凡退、一回表終了
平良が見事な立ち上がりです。今年見た中で間違いなく最高の状態の投球です。テンポが良く、投げっぷりの良さが戻っていました。
一回裏
松本哲:カウント0-1から投ゴロ(94キロS、真ん中111キロ)
大累:カウント0-2からライトフライ(138キロS、144キロS、外角126キロ)
辻:フルカウントからセカンドゴロ(141キロS、115キロB、140キロS、144キロB、119キロB、真ん中144キロ)
三者凡退、一回終了
日本ハム先発の高梨はストレートに力があり、しかも重そうな球質に感じます。これは攻略が大変そうです。
二回表
ハーミッダ:初球セカンドゴロ(外角140キロ、川相広い守備範囲!)
鵜久森:カウント2-2から空振り三振(139キロS、138キロB、116キロS、125キロB、外角125キロ)
北:カウント1-1からライト前ヒット(141キロB、134キロF、外角135キロ)
大嶋:カウント2-1からサードゴロ(120キロB、118キロB、139キロF、外角140キロ)
北残塁、二回表終了
平良はこの回もまずまず安定した投球です。しかし、左バッターに対してはやや投げにくそうにしていました。
二回裏
和田恋:カウント0-2からセカンドゴロ(130キロSw、136キロF、132キロF、内角119キロ)
堂上:カウント1-2から高いバウンドの投内野安打(102キロB、140キロS、111キロF、144キロF、外角128キロ)
坂口:ストレートの四球(122キロB、140キロB、139キロB、外角140キロ)
一死一二塁
小林:カウント1-1からセンターフライ(113キロB、139キロS、外角129キロ)→堂上はサードへ
二死一三塁
河野:カウント1-2から空振り三振(143キロB、138キロSw、140キロS、129キロF、外角142キロ)
二者残塁、二回終了
小林の打撃について、解説の二岡さんはバットが外回りしてしまっているが、これは右膝が折れた状態で打ちに行っているからだと指摘していました。その辺りの欠点を内田コーチは指導しているとのことです。
三回表
高濱:カウント1-0からセカンドゴロ(B、外角ストレート)
森本:カウント1-0からショートゴロ(B、外角ストレート)
松本:カウント1-2から見逃し三振(B、S、S、外角ストレート)
三者凡退、三回終了
平良が見事なピッチングです。昨年の東京ドームの時の投球を思い出させます。ようやく迷い込んだ迷路から抜け出した感じです!
三回裏
川相:カウント2-1からファーストゴロ(B、F、B、内角ストレート)
松本哲:カウント2-2からセカンドゴロ(B、B、S、F、低めストレート)
大累:カウント2-2からサードエラー出塁(B、B、S、F、F、外角ストレート、高濱の送球がそれる)
辻の打席で大累が二盗
二死二塁
辻:フルカウントから四球(S、B、Sw、F、B、F、F、F、B、低め129キロ)
二死一二塁
和田恋:カウント1-2から空振り三振(120キロS、82キロB、126キロSw、外角129キロ)
二者残塁、三回終了
大累の当たりはエラーに記録されましたが、仮に高濱の送球が逸れなくても足が勝っていた感があり、ヒットにしてもいいものだったと思います。
四回表
太田:初球ライト前ヒット(真ん中132キロ)
石川慎:カウント0-1からライトオーバー先制本塁打(122キロF、真ん中内より121キロ)、0対2
ハーミッダ:カウント0-1からショートフライ(140キロS、外角124キロ)
鵜久森:フルカウントからレフトフライ(139キロS、127キロB、139キロS、137キロB、137キロB、真ん中内より120キロ、堂上ジャンプして好捕ナイスプレー!)
北:カウント2-2からショートゴロ(124キロS、143キロB、141キロF、128キロB、外角124キロ)
四回表終了
平良は石川に本塁打を打たれましたが、これはやや差し込まれた感じのフライという感じでした。それが打球が意外なほど伸びてフェンスオーバーしていまった感じです。石川のインパクトの瞬間の最後の押し込みが効いたのでしょう。ただ、スコアボード上の旗をカメラが写していたのですが、レフトからライト方向へかなり風が強く吹いていたので、風にも乗ったのかもしれません。
四回裏
堂上:カウント2-1からファーストファールフライ(139キロF、120キロB、137キロB、外角138キロ)
坂口:カウント3-1から四球(111キロB、138キロS、127キロB、139キロB、外角139キロ)
小林:カウント1-2から空振り三振(137キロF、106キロS、138キロB、インハイ141キロ)
河野:カウント2-0からファーストゴロ(100キロB、138キロB、外角136キロ)
坂口残塁、四回終了
高梨は球速よりも球が速く感じる投手と思われます。しかし、なぜか坂口には投げにくそうにしていて2打席連続四球です。
五回表
大嶋:カウント2-2からセンター前ヒット(B、122キロS、140キロF、140キロB、138キロF、122キロF、真ん中外より130キロ)
高濱:カウント2-2からショートファールフライ(128キロB、129キロB、128キロF、S、インハイ117キロ)
森本:カウント2-2から空振り三振(130キロB、123キロF、119キロF、123キロB、127キロF、アウトロー131キロ)
松本:カウント1-1からサードゴロ(117キロB、136キロF、内角133キロ)
大嶋残塁、五回表終了
平良は先頭の大嶋の出塁は許しましたが、落ち着いて後続は絶ちました。良い球と悪い球が混在していますが、要所では良い球が行くようになっています。
五回裏
川相:カウント1-2からショート強襲ヒット(S、B、F、低め121キロ)
松本哲:カウント2-2からセンター前ヒット(107キロB、133キロB、135キロF、F、高め138キロ)
無死一二塁
大累:カウント0-1から投内野安打(F、内角133キロ、送りバントのゴロにサード高濱のチャージが甘い)
無死満塁
辻:初球センター前同点ヒット(真ん中141キロ)、2対2
無死一三塁
和田恋:初球センター前勝ち越しタイムリーヒット(外角140キロ)
無死一二塁
堂上:初球犠打のファーストゴロ野選(外角133キロ)
投手交代高梨→大塚
無死満塁
坂口:カウント2-2からセカンドランナー和田がサード封殺のレフトゴロ(B、S、F、B、低め変化球)
→サードランナー辻生還、4対2
一死一二塁
代打加藤:カウント1-0からサードゴロ併殺打(B、外角ストレート)
五回終了
川相のヒットを足掛かりに巨人が一気に逆転しました。同点打の辻と逆転打の和田は共に初球を狙ったもの。チームとして高梨の攻略の方針がしっかりと指示されていたのだと思います。その指示をきっちりと実践できる辻と和田の集中力は大したものだと思います。若手の量的には日ハムに押され気味ですが、巨人だって高卒の二年目三年目で高素材がいることをしっかりとアピールできたと思います。
六回表、捕手加藤
太田:カウント1-0からセカンドゴロ(B、外角ストレート、川相広い守備範囲!)
石川慎:空振り三球三振(S、S、外角スライダー)
ハーミッダ:カウント2-2から空振り三振(Sw、S、F、138キロB、121キロB、インロー130キロ)
三者凡退、六回表終了
捕手が加藤に代わったこともありますが、平良は先ほど本塁打された石川から空振り三振を奪いました。持っている球種は少ないものの有効活用すればしっかりとリベンジできるものです。
六回裏
河野:カウント1-0からライトオーバー本塁打(B、低めストレート)、5対2
川相:カウント2-2からライトフライ(S、S、B、F、内角ストレート)
松本哲:カウント1-1からショートゴロ(B、Sw、外角ストレート)
大累:カウント2-2からセカンド強襲ヒット(B、S、138キロF、120キロB、外角131キロ)
辻:カウント0-1からセカンドゴロ(132キロS、外角125キロ)
大累残塁、六回終了
河野が大きなアピールをしました。小林が捕手で自分がDHでの出場だったことに、大いに思うところがあったでしょう。それを本塁打という結果で見せつけたのです。「次代の正捕手争いはこれからだ!」とでも叫んでいるような本塁打でした。今度は小林がこれを見てどう思うかですね。
七回表
鵜久森:カウント2-0からセンター前ヒット(B、B、外角スライダー)
投手交代平良→公文
北:カウント3-1から四球(B、S、B、B、高めストレート)
無死一二塁
代打荒張:フルカウントから四球(B、B、S、B、S、F、142キロF、内角138キロ)
投手交代公文→笠原
無死満塁
高濱:カウント2-1からライトフライ(B、B、Sw、内角ストレート、松本哲好返球でランナー動けず)
森本:カウント1-1からサードゴロ(138キロF、B、外角132キロ)→サードランナー本塁封殺
二死満塁
松本:カウント1-0からライト前タイムリーヒット(112キロB、真ん中内より146キロ)、5対3
→セカンドランナーは本塁タッチアウト(堂上本塁補殺!)
七回表終了
ノーアウト満塁になった時は逆転もあり得ると思ったのですが、よく1点で凌ぎました。松本哲や堂上の外野守備陣のナイスプレーなど、巨人が良く守ったのだと思いますが、ここ数日間、日ハムの攻撃陣を見ていると、どうも雑と言うか、洗練されていないと言うか、勿体無い攻撃が多く感じます。前の試合のレポでも話しましたが、高卒ルーキーが何人もいる若い打線ゆえ、スケール感は素晴らしいのですが、プロとして磨かれていない選手ばかりで野球をやっている感じです。それがチームプレーにおいて、大きな隙を生んでいるような気がします。それも承知でファームを運営しているとしたら大したものですが、どうなのでしょう。
七回裏、投手クロッタ
和田:空振り三球三振(Sw、F、内角ストレート)
堂上:初球ショートフライ(内角ストレート)
坂口:カウント1-0からサードゴロ(B、外角ストレート)
三者凡退、七回終了
わずか6球で終了。チャンスの時の和田とランナーなしの時の和田はまるで別人ですね。もう少しランナーがいない時も集中力があれば打率も上がるのでしょうに。
八回表、投手宮國
太田:カウント1-0から左中間二塁打(B、低め変化球)
石川慎:カウント1-0からライトオーバーヒット(B、内角ストレート)
無死一三塁
ハーミッダ:フルカウントから四球(B、Sw、S、B、B、低めフォーク)
無死満塁
鵜久森:カウント2-0からライトフライ(B、B、外角スライダー)
投手交代宮國→土田
一死満塁
北:カウント0-1からセンター犠飛(F、低めフォーク)、5対4
二死一三塁
代打佐藤賢:カウント2-2から空振り三振(B、F、B、134キロS、外角133キロ)
二者残塁、八回表終了
またまたノーアウト満塁のピンチでしたが、最小失点で切り抜けました。
宮國は今年見た中で間違いなく一番悪かったです。どうしたことか制球がままなりません。一軍復帰に向けて一歩後退ですね。
八回裏、投手斎藤佑
加藤:初球セカンドライナー(外角143キロ)
河野:カウント1-0からライト前ヒット(140キロB、内角140キロ)→代走高橋洸
川相の打席で高橋洸が二盗
一死二塁
川相:フルカウントから四球(127キロB、B、136キロS、139キロF、F、141キロ、高め138キロ)
一死一二塁
松本哲:カウント1-1からレフトフライ(144キロB、144キロF、真ん中143キロ)
横川:カウント1-2からレフト前タイムリーヒット(134キロB、142キロS、143キロF、133キロF、外角133キロ)、6対4
二死一二塁
辻:カウント1-0からショートゴロ(119キロB、真ん中高め145キロ)
二者残塁、八回終了
横川が貴重な追加点となる殊勲のタイムリーです。昨日今日と存在をアピールしています。それまでは、ほとんど忘れ去られた存在だった感じですが、こういった地道なアピールを続けていけば、いつか一軍昇格へ推薦してもらえることでしょう。 これからも腐らずに頑張って欲しい。
解説の二岡さんも指摘していましたが、日ハムの守備のポジショニングにも問題があったと思います。このイニングで追加点を許せば、試合展開が極めて不利になると分かっていただろうに、外野に前進守備の指示を出しません。勝ち負けにこだわっていないのかもしれませんが、なんという緩さ!
九回表、センター高橋洸
高濱:カウント0-1からサードゴロ(F、低めフォーク)
岸里:カウント2-0からセカンドゴロ(B、B、内角ストレート)
松本:カウント1-1からサードフライ(F、B、内角ストレート)
三者凡退、試合終了、6対4で巨人の勝利!
勝ち投手平良、セーブ土田、負け投手高梨
最後は土田が簡単に締めて試合終了です。今日の土田は低めに球が制御されていて安心して見ていられました。
総括です。先発の平良は今年見た中で最も良い内容の投球をしてくれたと思います。腕が良く振れていて昨年の投げっぷりの良さが戻っていました。球威もまずまずだったと思います。ヒーローインタビューでスライダーが良くキレていたことを質問されると、前の試合で球の握り方を変えたことが好結果につながったと答えていました。田口が一軍で戦力になりつつある中、自分もという思いが強くなっていたと思います。その募る思いが生んだ焦りと足踏みだったと思います。しかし、今日の投球は十分今後につながる可能性を示してくれたと思います。課題としては球種が少ないことと、武器のスライダーを投げた際、時折引っかかったような投球をすることではないかと思います。次回の登板が楽しみです。
良かった平良とは逆に公文と宮國は制球が定まらす冴えない登板でした。良い球は持っているだけに安定感が課題です。特に宮國は菅野離脱の代役をやすやすと後輩の田口に明け渡すようではいけません。
打線はチャンスの場面でそつなく効率的に得点した感じで各打者の集中力を感じました。特に和田のクラッチヒッターぶりは凄い限り。二岡さんによると和田の打撃は西武の中村に通じるのだそうです。試合中にも話しましたが、後はいかにノーランナーの場面でも結果を残せるかです。もう少しましな打率にならないと一軍には推薦してもらえません。
この三連戦を通じての感想ですが、巨人の方が勝敗にこだわっているのに対し、日ハムは選手に試合慣れさせることを主眼としていたように感じました。長い目で見たらどちらが正しいのか分かりません。中継中にしきりと一軍のスタメンの平均年齢の表がテロップで出されましたが、日ハムは12球団で最も若くスタメンの平均年齢がおよそ25歳なんだとか。それに対し巨人は12球団で最も年齢が行っていておよそ32歳とのこと。この一軍での年齢構成が二軍のそれと連動していることは間違いありません。今は同じようにペナントレースを戦っていても数年後どうなっているかです。ここ数年好対照のチーム編成をして来た両チームの対戦ということで、大いに思うことがありました。
さぁ、6月の巨人のファームは地方遠征が多く、次の観戦はいつになることやら。たまには独立リーグでも観に行こうかな。ではまた!
- favorite16 chat31 visibility1088
-
navigate_before 前の記事
平成27年5月24日(日) イースタンリーグ巨人対西武(ひたちなか市民球場)
2015年5月25日 -
次の記事 navigate_next
平成27年5月30日(土) イースタンリーグ巨人対日本ハム(ジャイアンツ球場)
2015年6月1日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件