
おかげ様で丸6年 Over The Rainbow
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舎人
2015年07月28日 03:28 visibility529
今年はまるで活動に身が入らないので、この節目のあいさつも止めようと思ったのですが、このままフェードアウトすると思われるのも悲しいので、取りあえず今年も区切りのあいさつをしたいと思います。おかげ様で丸6年が経ちました。ご訪問いただいた方々、本当にありがとうございました。もう少し元気でいられれば、話したいことも共有したいこともたくさんあるのですが、ここ数年は体調面で無理ができないことが多くなり、思うようなことができません。私は本格的な野球経験も無いですし、野球に対してはただの好事家に過ぎません。しかし、ジャイアンツのファームの定点観測をしてきたということだけは自負を持っています。気持ちは決して切れていないので、取りあえず体調に気を付けながら活動を続けたいと思っています。
さて、今年の巨人ですが、今年こそはと期待していた中井・大田・橋本の三人が揃って二軍に降格し、立岡一人が気を吐いている状態です。投手はそれなりに育っているのに、どうして野手は一軍に定着できないのか歯痒いばかりです。私は選手や連れてきたスカウトにもそれなりの原因があるとは思いますが、それ以外の理由の方がどうしても大きい気がしてなりません。1つは編成、もう1つは起用。
編成に関しては2010年からしばらくドラフト上位で野手を取ってこなかったのですが、その人材不足を巨人は他からの補強で済ましてしまったことが大きな問題だと思っています。補強は否定しませんが、補強する必要のない部分まで補強すると却ってマイナス面が発生してしまう。若手選手が一軍に昇格するためには、一軍の戦力の中で、どこかにニッチがないといけません。その一軍の隙間に入り込むことを目指して若手たちは切磋琢磨しモチベーションを高めるものです。それを塞いでしまったら、若手はどこを目指せば良いのだろう。一昨年の井端片岡のW補強、昨年の金城堂上のW補強など、どちらか一人で十分だったと私は思うのです。
起用に関して今年の原さんは、特に若手を育てるという意識はないのではないか。若手選手がベテランに比べて絶対的に足りないのは一軍での慣れだと思う。したがって育てる意思があるのなら、一軍慣れしているベテランよりも時間を与えるべき。しかし、実際はベテランと同じか、はるかに少ない時間しか与えられずに結果を求められている。これは若手を戦力として考えていたとしても、その時点での結果が大事だということで、先々のことは関係ないと思っているからに他なりません。それと若手に足りていないのがヒント。現在の原さんの野球は「経験と感覚の野球」だと思う。昨年あたりから原さんの発言をつまびらかにすると、原さんはいたずらにデータに頼ることよりも、選手自身がバッターボックスの中で対処できる自立心を求めているように感じます。それは経験があり自分も相手も知っているベテランならば間違った方針ではないのかもしれません。しかし、未熟で何も経験がない若手にそれを求めるのは酷なような気がしてくるのです。大田たちもちょっとしたアドバイスがあれば、もっと自信を持ってバッターボックスに入れるような気がしてなりません。
立岡の成功ですが、私は春先からバットコントロールが気持ちが悪いほど巧みになっており、右投手の時のスタメンならすぐにでも一軍で通用すると思っていました。加えてバッターボックスの中で誰よりもガッツを見せ、生え抜きにはない必死さを感じさせます。原さんでなくても使ってみたいと思わせる存在です。立岡と橋本を比べると、私は打者としてのスケールは橋本の方が上だと思う。しかし、現在の原さんの野球では立岡のスタイルの方が合っているのだと思う。立岡にはどういった相手が来たとしても、何とかなる優れた対応力があると同時に、「自分はやることをやるだけ」という開き直りが功を奏している気がします。原さんが監督を退任した後両者がどうなっているかが注目です。
こうやって長いことファームウォッチャーをしていると、だんだん自分が選手の身内か親戚のような気持ちになって来て、どうしても選手の側に立った話になってしまいます。全ての選手がレギュラーになれる訳ではないし、ほとんどの選手が夢破れてユニフォームを脱ぐことになるのです。しかし、せっかく縁あってプロ野球選手になったのだから、出来る限り多くの選手が夢を掴んで欲しいと思います。それは全てのファンの願いでもあるし、球団の責任でもあると思う。勝利や優勝は確かに大事。しかし、ファンを引き付ける魅力ある選手を育て上げることは、それと同じくらい大切なことだと思う。それが、巨人に入ったばっかりに、なかなか試されず、いたずらに年数を重ねさせ、気付いてみたら旬を過ぎていたなんて不本意な野球人生があってはならないと思う。隣の芝生は青く見えると言いますが、どうしても他球団の若手選手たちの活躍を見ると、巨人の若手たちのことが悔しくなってくるのです。私は巨人の若手が、ブレイクした他球団の若手に比べ、特段能力が劣っているとも、ましてや練習していないとも思えないのです。
先日、茶柱さんと女子プロ野球を見に行ってきたら、東の空に大きな虹が架かっていました。
「Over The Rainbow」
Bluebirds fly over the rainbow
Why then oh why can't I ?
If happy little bluebirds fly
Beyond the rainbow
Why oh why can't I ?
「虹の彼方に」
虹の彼方のどこかで青い鳥たちが飛んでいる
青い鳥が虹を越えられるなら僕たちにだって行けるはず
もし、幸せの青い小鳥たちが、
虹の向こうに飛んでいけるのなら
きっと僕たちにだって行けるはずさ!
ファームウォッチャーにとっては何とも不遇の時代ですが、物事は突然変わるものです。青い鳥の存在を信じて、この一年も活動したいと思います。どうぞよろしく!
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