記録発掘~高校軟式野球

  • 仲本
    2011年08月31日 22:39 visibility834

この前明石球場に観戦に行ったときに購入した「全国高校軟式野球大会」のパンフレット。
大会記録は第22回からのものしか掲載されていませんでしたが、「ノーヒットノーランやった人数がわかってるんだから昔の記録がどっかに残ってるんだろう」と思って図書館に行ってみました。「全国高等学校軟式野球選手権大会・50年史」という資料がちゃんとありまして、第1回からの記録があっさり見つかりました(苦笑)。なぜか第1回から第21回までと第22回以降に記録欄が分かれていまして、パンフレットには後半第22回分から転載されていたというわけです。まあ、スペースの都合と好意的に見ておきましょう。

というわけで、前回

http://labola.jp/diary/13023106

掲載できなかったノーヒットノーラン達成者は5人います。


第6回(1961)2回戦

県和歌山商(南近畿・和歌山)/高井投手

対東北学院(東北・宮城)

※延長11回日没のため引き分け

 

第7回(1962)2回戦

日田商(北部九州・大分)/高瀬投手

対兵庫工(兵庫)

 

第12回(1967)準決勝

静岡商(東海・静岡)/森川投手

対高崎商(北関東・群馬)

 

第13回(1968)準々決勝

土浦一(北関東・茨城)/清水投手

対県和歌山商(南近畿・和歌山)

 

第18回(1973)2回戦

銚子商(南関東・千葉)/小関投手

対因島北(東中国・広島)

 

惜しかったのは第20回の大阪福島商・森本投手。静岡商と対戦し、無安打に抑えて完投したもののエラー2つで1失点、試合も0-1で敗れています。

 

そして珍しいといえば史上初のノーヒットノーラン試合。

当時の会場は現在とは違って、藤井寺球場とPL学園球場を併用して大阪開催でした。

▽PL学園球場

県和歌山商 000 000 000 00/0

東北学院_ 000 000 000 00/0

この試合、なんと両軍無安打のまま、日没で引き分けになってしまいました。

なお、東北学院は木皿(4回2/3)-狐崎(6回1/3)の2人の投手の継投でこちらは参考記録になっています。

 

翌日の再試合、同じくPL学園球場。

県和商 000 020 000 000 000 000/2

東北学 000 100 001 000 000 000/2

県和歌山商は9回裏、この日も先発した高井投手が2死三塁から痛恨のタイムリーを浴びて同点。結局18回まで進み、引き分けなりました。高井投手は18回完投。東北学院はこの日も渡辺-狐崎の継投でしのぎましたが、狐崎投手も6回以降13イニングスのロングリリーフ。

 

さらに翌日。藤井寺球場に会場を移しての再々試合。

県和商 000 000 000 000 003/3

東北学 000 000 000 000 000/0

県和歌山商の先発はこの日もやはり高井。延長15回無死満塁から2番町谷の犠牲フライで先制、さらに高井の二ゴロ野選などで得点を追加。延長15回の裏を0に抑え、3試合で44回の熱投がついに報われました(なお、東北学院はこの日再び木皿が先発。7回を投げ、その後8回から狐崎にスイッチ)。

 

やっとの思いで勝ちあがった県和歌山商、次の準々決勝で平安高校に敗れました。平安高校は結局この大会に優勝して3連覇を達成するという強い学校ではあったのですが、これではあんまりだ、ということで、軟式大会では延長18回打ち切り、翌日以降に「延長19回」から再開されるサスペンデッドゲームが適用されることになったそうです(現在は延長15回打ち切り、16回から再開。ただし決勝戦のみ15回引き分け再試合)。

 

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