読んでみた〜野球を歩く

  • 仲本
    2014年07月05日 19:47 visibility265

わたしもラボの中では歩き回るタイプなので、この本は見逃せないところ。昨年書店で見てから気にはなっていたのだが、常々お世話になっている大阪市の中央図書館では貸し出し中が続いていた。意外に人気のようだ。

前回日記で取り上げた「原貢」本を返しに大阪府のほうの中央図書館(これは東大阪にある)に行くとたまたま書棚にあったので代わりに借りてきた次第。東大阪はちょっと遠いが返却は中之島でもOKということでなかなか使える。

まあ、買えよってことなんだが
(´д`)

探訪先は著者の活動範囲の関係もあるのだろう、首都圏を中心に13箇所。芝浦、洲崎といった一部ラボの方々にも何故かおなじみの球場や、旧制一高、早慶両グラウンド跡など、関西では阪神甲子園球場及び中等学校野球ゆかりの地をめぐる。大半の章はもともとネット掲載記事だそうで、ここのメンバーの方の中にはすでに読んだことがある人もいるかもしれない。

あとがきで著者はこう言っている。
「野球史を教科書のように伝えるのが本意ではなく、いかにエンターテイメントとして楽しく伝えるのか、というのが狙いでした。」

というわけで、「最初にやったのは自分の部屋にある小説をすべて斜め読みで読みなおし、野球に関する記述があればその頁に付箋を貼っていくこと。」

「“ビブロフィリア(愛書狂)”的な遊びを野球史の中で展開する、というのが密かな願いとしてありました。愛書狂と言う以上、意表をつく本、作家が野球と結びついてほしい」。

そんなわけで、単なるお散歩日記にとどまらない、一味加えた読み物になっている。文章でカネをとれるかとれないかはこういうひと手間で分かれるのだろう。おかげで探したい本が増えてしまった。

もちろん球史ゆかりの地は日本全国にまだまだあるから、著者がその気なら続編も期待できそうだ。

というか、誰か心あるプロの書き手さんが本気の取材力で皆勤校めぐり書いてくれませんかね?

(参考:『野球を歩く 日本野球の歴史探訪』小関順二/草思社/2013)





















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