横浜vs清水@日産

ポイントは先日日記に書いたので割愛します。


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横浜前半


 システムは変わらず4-4-2。


   渡邉 小野


兵藤       中村


   小椋 谷口 


波戸 中澤 栗原 小林


     飯倉


開始3分に中村のクロスを小野が体で落として、小椋がダイレクトで合わせこの試合のファーストシュート。10分にはスローインのボールを受けた中村がPAの外から右足を振り抜くが僅かにバーの上。


 29分には飯倉のパスからカウンターとなり、渡邉→中村とつないでシュートを放つが、山本がゴールを死守。33分にも中村からのクロスを谷口がヘディングでゴールを狙うが僅かに右。どちらもゴールネットを揺らしてもおかしくなかった。


 前半の横浜の流れを見るとやはり攻撃の起点は中村であり、中盤を精力的に動きまわり攻撃を支えていた。ただ攻撃に関しては中村に限らず足下へのパスが多く、前線に動き出しや変化がないためスペースが生まれない。25分以降は完全に横浜の時間帯だったが、ゴールを割ることができなかったのはこんな理由があったのかもしれない(当然清水の堅守もある)。


守備に関しては常に数的優位の状況を作り、清水にアタッキングサードで仕事をさせなかった。ブロックも崩れず見ていて安定感があったが、怖いのはやはりファウルとミス。10分過ぎに何度かDFに細かいミスがあり、14分には岩下にボールを奪われシュートを打たれるなど危ない場面もあったが、崩される場面は殆どなかった。


 


 


清水前半


 メンバー発表の段階ではDFが5人だったが、そんなものはあてにならず(メンバー要用紙に記入の段階だけだから)、布陣を見ると4-2-3-1(3トップとの話もあるけど)っぽい。


    伊藤


小野   枝村   大前


   岩下  山本


太田 ボスナー 平岡 辻尾


       山本


DFから両サイドに張っている小野、大前にパスを出して攻撃を組み立てるが、横浜の強力な守備の前に攻撃の形が作れない。小野、大前にボールが入ると常に2・3人で対応する横浜に成す術なしかと思っていたが(サイドバックも上がれないから攻撃に迫力が出ない)、横浜守備陣の細かいミスを奪ってからチャンスを掴む。14分に先述した岩下のシュートの他にも、22分には同じくミスから大前がボールを奪いゴールを狙うが、飯倉にキャッチされる。


 38分には右サイドで山本が中澤を交わして伊藤にクロス。シュートは飯倉の正面だったが、確実に時間が経過していく中でいい形ができつつあった。44分、ポジションチェンジしていた大前が中央やや左から仕掛けるなど、局面で展開を打開しようとする姿勢が見られた。中央のブロックが固いため、両サイドを張らせて起点を作る狙いは良かったが、攻め手を欠いた。


前半残り20分は我慢の時間帯となり横浜ペースで試合が進んだが、最後までゴールを守り切った。先制される意味をよくわかっているのだろうが、守備の意識が強すぎるのか、PA内に人が多すぎのためセカンドボールを奪えず、攻め込まれる時間が長くなってしまった。


 


 


横浜後半


 システムは変わらず、選手交代もなし。ただ、後半を通して中村が殆ど左サイドから起点となっていたこともあり、兵藤とポジションを変えたようだ。


 前半に相手を崩しきれなかったからか、中村や兵藤がDFの裏にパスを出し、小野を走らせるプレーが増えたが、前半同様フィニッシュまで持っていけない。膠着した状態を打開するためにセットプレーを生かしたいが52分、57分と続けて左サイドからFKを得るが、DFに跳ね返されてしまう。


 我慢比べの様相を呈してきた終盤の79分、1つのプレーで試合が動き始めた。小椋が相手FWをPA内で倒したとしてPKを献上(後で確認したけど、何とも言えませんが、審判は絶対なので)。これを決められ、先制点を与えてしまった。


 このままでは終われない横浜。すぐさま動いた木村監督はキム・クナンと狩野を投入。それは猛攻を仕掛け、試合をひっくり返すことを意味していた。そして86分、中村が左サイドをドリブルで切り返し、DFが大きくつられ空いたスペースからクロスを上げると、ゴール前の混戦から最後は兵藤が詰めて同点に。逆転ゴールを期待する横浜サポーターの熱気がスタジアムを包む。最大の見せ場は、アディッショナルタイム。中央やや右25m付近から中村のFK。軌道はゴール左隅を捉えていたが、クロスバーに嫌われた。ゴールを信じた横浜サポーターの歓声が溜息に変わり、あと1点が遠かった。


 


 


清水後半


 選手交代・システムも変更はなかったが、このままドロー狙いとは考えられず、何かしら変化を付けてくると予想していた。47分、右サイドで得たFKを小野から大前につないでゴール前に上がっていた平岡がヘディングシュート。攻撃でリズムを掴み始める。


清水のゴールをこじ開けられず相手の中盤がやや前にポジショニングするようになり、DFとMFの間にギャップが生じた。また、両サイドからその先へ繋げなかった攻撃も機を見てサイドバックが攻撃参加するようになったこと(前めになって前半の数的優位が作りにくくなった)、シンプルにパスをつなぐようになったことから徐々に清水の流れに。


先に動いたのはゴトビ監督。66分に山本に変えアレックスが入る。システムは変わらなかったが(山本のポジションに入った)68分に太田のクロスにダイビングヘッド、71分には混戦からシュートを放ち横浜ゴールを脅かす。


 徐々に理想的な展開になりつつある試合で、現実になったのは80分、小椋に倒されて得たPKを、大前が自らゴール左に決めついに先制。直前に高原を入れて3トップに変更しており、中盤に児玉を入れ逃げ切る体制だったが、なりふり構わぬ攻めに転じた相手に再び防戦一方に。86分に同点に追いつかれてしまうと、追加点を奪うことより逆転されないことへの思いが強くなったように感じた。最後に相手のFKという見せ場もあったが追加点を与えなかった。


 


横浜感想


 ・中村が中盤を精力的に動き回りチャンスメイク。一発で局面を打開できるパスはお見事の一言。


 ・同点に追いついたまではよかったが、勝ち越せないのはやはり何か足りないのでは。


 ・守備は崩されず。攻撃は崩しきれず。


・前線にも豊富にタレントがいるが、あまり良さを発揮できず。


 ・キムの高さは脅威以外の何物でもない。


 ・谷口が精力的に走り込んでいたけど、フリーランできる選手は大事。


 


清水感想


 ・守備は思っていたより、ひどくないというか全然。


・攻撃はいい場面もあったが、想像以上にまずい印象を持った。(この日もPKだった)


 ・小野は左サイドに張らせずに、もっと中盤で自由にプレーさせた方が良さが生きるのではと思った。


・85分までは清水のプラン通りだったはずだが、絶対に逃げ切らなければいけない試合だった。


 ・伊藤はもっと体を張ってプレーしてほしい。


 


その他


 ・残り10分で試合が急激に動き出したが、見どころも残り10分に集約されていた。


 


間違い・反対などありましたら、ご意見頂ければと思います。

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