新潟vs川崎F@東北電ス

 ポイントは先日の日記に書いたので割愛します。


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<新潟前半>


 4-4-2。チョ・ヨンチョルが復帰後初先発。またミシェウと出場停止の鈴木に代わってCBに入る千葉が3試合ぶりの先発。ホームでは相性の良い川崎F相手に、まずは先に失点しないことが先決だ。


   ミシェウ ロペス


チョ       田中


      本間 三門 


石川 菊地 千葉 酒井高


     小澤


 静かな立ち上がりとなった序盤は、15分ぐらいまでお互い様子を見ている状況が続いたが、ホームのアドバンテージか徐々に新潟が試合の主導権を握り始める。そして、前半3度の決定機が新潟に訪れる。


15分、自陣で奪ってからショートカウンターを仕掛けると、左から中央へ突破してきたチョのスルーパスに、中央のスペースに飛び出したブルーノ・ロペスが川崎FGK相澤と1vs1になるが、ファーストタッチが大きく相澤にキャッチされてしまった。直後の19分にもミシェウから再びブルーノ・ロペスにパスが出て再び相澤と1vs1に。シュートは相澤の足に当たり、またもゴールを割ることができず。30分には相手DFからのパスを奪ったブルーノ・ロペスが3度目の決定機を迎えたが、シュートは左に逸れてしまった。


3度の決定機以外にもチャンスはあったが、前線にボールが収まらず簡単にボールが奪われてしまうことが多かった。あとは、アタッキングサードの精度の問題だろう。


どれか1つでも決定機を決めていれば試合は完全に新潟のものになっていたが、決定機を逃せば試合の流れは川崎Fに傾くのは当然のこと。30分以降は川崎Fの時間帯となり、川崎Fのセットプレーを中心とした攻撃に対し自陣に釘付けとなったが、人数を掛けて落ち着いて対応。前半を無失点で乗り切った。


 


<川崎F前半>


 新潟と同じ4-4-2。田坂とコンビを組むルーキーの大島は今季初スタメン。中盤を中心に主力が相次いで離脱中と言うこともあって、ベストとはかけ離れてしまうかもしれないが、総力戦として挑む。出場機会に恵まれない選手にとっては大きなチャンスだ。


ジュニーニョ   小林


登里        山瀬


        田坂 大島 


小宮山 菊地 實藤 田中裕


         相澤


 随所に上手さを見せたしセットプレーでは何度もチャンスはあったが、フィニッシュまで・・・というシーンは殆どないように感じた。唯一とも言うべき決定機は28分、田坂から新潟DFの背後へのフィードに小林が飛び出すが、新潟GK小澤の足に当たり先制のチャンスを逃した場面だけか。


 だからと言ってずっと守備に時間を費やされていたわけではなく(ピンチはあったが)、中盤で素早く体を寄せてプレッシャーを掛け、ブルーノ・ロペスへのクサビのボールを奪うことで新潟の攻撃をシャットアウト。寧ろ30分以降は主導権を奪い新潟陣内でのプレーが続いたが、ジンクスの影響なのか終始動きに硬さが見られた。


 攻撃は自分たちのリズムで中盤を組み立て、2トップにボールが入ると一気に攻撃がスピードアップ。ロングボールも併用し手数を掛けずに攻め込もうとするが、ジュニーニョが前を向いてボールをもらえなければ、新潟に脅威は与えられない。それでも少ないチャンスを確実に得点に結び付けようとする姿勢は見えた。


 最後の精度以前にフィニッシュまで行けないのは気がかりだった前半。0-0で終えたことで後半勝負となる。


 


 余談、22分のプレー。前線でジュニーニョ、小林が連動してプレスを掛けて新潟DFのパスミスを誘い、山瀬が奪ってから速攻。ジュニーニョがワイドに開いてクロスを入れた場面。当たり前のことを当たり前にした上手さを見た。


 


 


<新潟後半>


 フォーメーション、選手ともに変更なし。


HTで指示が出たのか不明だが、プレーに積極性が出てきた後半最初のチャンスを見事に得点に結びつける。53分、右サイドでのパス回しから、田中が中央で待っていたミシェウに早いボールを当てると、ミシェウが右にリターン。そのボールに飛び出したブルーノ・ロペスがゴール左に決めて均衡が破れた。右サイドからのダイレクトプレーで川崎DFを打ち崩した格好だ。


 理想的な展開になりその後も攻め立てるかと思いきや、またも自陣でのプレーを余儀なくされ耐える時間が続く。その後はカウンターから2点目を狙いに行き、79分にはCKのこぼれ球を素早く前線に蹴ると、左サイドでフリーだった田中がゴール左隅に豪快に振り抜き追加点を狙うが、相澤の好守に阻まれる。89分には左サイドからのクロスに途中出場の川又が頭で狙うがまたしても相澤が立ちはだかった。


 2点目は奪えなかったが、川崎Fの出来を考えれば1点でも十分だった。焦りからか単調な攻撃を繰り返した川崎Fに本来の得点力を感じられなかったし、新潟の守備はジュニーニョにも2人で挟み込んで対応。こぼれ球を狙っていた小林もフリーにさせなかったのだから狙い通りだろう。


これで川崎F相手にホームでは10年無敗。ジンクスには運も絡んでくるとは思うが、実力も当然必要。この勝利は確実に後者が手繰り寄せたものだった。


 


<川崎F後半>


 こちらもフォーメーション、選手ともに変更なし。


後半から仕切り直しと行きたかったが、53分に先制点を許しいきなり出鼻を挫かれてしまうと、以降はチグハグな攻撃に。両サイドを起点として、前半同様何度もセットプレーのチャンスを掴むが、今ひとつ噛み合わない。小林が頭で狙ったシュートがサイドネットを揺らした場面はあったが、時間の経過と共に焦りがプレーに出てしまい次第にミスを連発。完全に悪循環に陥ってしまい、運動量も減ってしまっては勝てるはずもなかった。前半の課題を修正できないまま試合終了。前半と同じサッカーをしてしまった。因みに新潟はジュニーニョには対応できていたが、小林へのマークが緩くなっており、ジュニーニョへのボールへのこぼれ球を小林はもっと貪欲に狙ってほしかった。


これでリーグ戦はアウェイで3連敗。また新潟とのジンクスを破ることはできなかった。ジンクスについては相手云々より自分たちの形を出せなかったことが原因だと思う。川崎Fの試合は見られていないので聞いてみたいが、「らしさ」が出ていたのだろうか?(個人的にはそう思わない、ゴールに結びつかなかっただけ?)


 離脱者続出の厳しい台所事情もあったが、それを理由にしていてはチーム力は上がらない。ジンクスも後付けの理由でしかない。誰が出ても勝てるチーム、ジンクス関係なしに勝利を収めるチームこそが強いということ。今後への試練となる試合に敗れてしまったが、次節以降の連敗だけは絶対に阻止したい。


感想としてジュニーニョ、小林ともにスペースへ走り込むスピードタイプのFW。小林は頭から使うよりジョーカーとして流れを変えられる貴重な選手だから、スタメンよりもベンチに置いておき、試合の流れを見て投入した方が怖さが増すのでは?そうじゃなければ出場時間が短い中で、8得点を叩き出すことはできないと思う。


 


 


試合満足度:3点(5点満点中)


 


 


新潟感想


・小澤さんの安定感あるプレーも忘れずに


・チョがあまり目立っていなかった


・ミシェウがいい汗かき役になってる


 


川崎F感想


・山瀬は試合から消えていたから、交代も当然か


・田中裕、小宮山の両SBに注目していたがあまりよくなく・・・。


・個の上手さ、組織力はあらゆる場面で垣間見えた(余談参照)


・フルメンバーの中盤の川崎Fを見てみたい


 


J2ばかり見てるとJ1の選手の上手さを改めて感じるけど、試合内容は別だった。


 


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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