野球場の変化(6) 市営伊那球場

  • Mr.black
    2014年12月24日 15:30 visibility2182

各地の野球場を一箇所でも多く回りたい、そう思って復活させた遠征&球場行脚。

訪問数を増やすことに重点を置いているので、どうしても同じ球場への再訪問は難しくなります。

ですから自分自身の目で直接チェックは出来ていませんが、いろいろ調べて訪問後に変化があった野球場を概略で紹介していきます。


今回は長野の市営伊那球場。非常にマニアックですね。(汗)

長野県は不思議なことに同じ市に県営と市営、二つの球場が存在するケースが多いです。

この伊那球場はその最たるもので、県営と市営が同じ公園内に隣接しています。




こちらは県営球場。ここではBCリーグ「信濃グランセローズ」の公式戦が1シーズンに若干数ですが開催されます。



そしてこちらが市営球場。

この市営球場は元々は個人の所有地で、まず競馬場として建設され、その後野球場に改造されてから市へ移管されたという異色の歴史を持ちます。

球場としては市営の方が県営よりも先に建設されているそうです。



これがメインスタンド。コンクリートむき出しの階段席です。

非常にレトロな雰囲気ですね。


しかし耐震強度が不足していることが判明し、2012年秋から大規模な改修工事が行われ、内外野全てのスタンドは取り壊されました。



更にこのスコアボードも撤去されたということです。

建造物では唯一照明塔だけが残され、あとはグランドのみという簡易型球場へと変貌しました。(両翼90m、センター120m)

ところで何故グランドに車がこんなにあるのかというと、この日は隣の県営球場でBCリーグ公式戦が行われ、その来場者の為に市営のグランドが臨時駐車場として利用されていたのです。

芝生の無い全面クレーグランドだったのでこういう措置になったのですが、球場マニアにとってはつらい光景でした。(訪問は2008年9月)



昔は隣の県営球場とともに高校野球の大会で利用されていたという市営伊那球場。

しかし県内各地に球場が整備されていったことにより、大会は全て隣の県営に行き、硬式野球対応でありながら粗略に扱われていた感がある市営。


グランド・照明のみの簡易型球場になった現在の姿は切ないものがあります。

(あいにく現在の写真は掲載出来ませんが、市のHPでは閲覧出来ます。)


それでも解体されて別なものになることを思えば、野球場として今後も存続するのは嬉しいことです。おそらくは高校硬式の練習試合や軟式野球の大会・草野球などで利用されていくのでしょう。

二度と行けないであろう一期一会の野球場。でも心はいつもそこにあります。

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