古豪・天王寺高校
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Mr.black
2011年11月11日 10:06 visibility4537
大阪の古豪巡り。今回は天王寺高校です。
天王寺は北野中学(高校)に次いで大阪市内で二番目に設立された歴史の古い中等学校です。
学校はJR阪和線「美章園(びしょうえん)駅」、近鉄南大阪線「河堀口(こぼれぐち)駅」から徒歩圏のところにあります。
参考までに大阪市内に設立された古い学校は以下の通りです。
一中:北野
二中:天王寺
三中:市岡
四中:今宮
五中:高津
そしてこれらの学校はそれぞれ春夏どちらかの全国大会に最低1回は出場しています。
大阪の中等学校野球と高校野球にしっかりと歴史を残した学校なのです。
天王寺の出場歴は
春1回 1947年(昭和22年) 第19回大会 (この時は天王寺中学)
夏1回 1948年(昭和23年) 第30回大会 (この時は天王寺高校)
です。ちょうど学制改革の前後に出場したのですね。
春は今宮中学(高校)とのアベック出場でした。
校章は独特なデザインの六稜星(りくりょうせい)を採用しています。
↓ 六稜星とは下記の写真をご参照ください。なお、写真は今宮高校の校章です。
この独特な形状の「六稜星」。誕生の由来ははっきりと確定しているわけではありませんが、「中学」の「中」の文字を星形に変形させたデザインと言われています。
(歴史が古過ぎて検証不可能らしいです。)
一中の北野のユニフォームはこの校章が左胸に入っただけの非常にシンプルなデザイン。
(なお、中の文字やデザインは学校ごとに異なります。)
↓ 北野高校のユニフォーム。
そして二中の天王寺はこの六稜星の中に「天」の一文字、星の左右に二本ラインが入った校章が左胸につけられています。
また最近ユニフォームをマイナーチェンジしたらしくストッキングに黄色の二本ラインが入れてあるようです。これも二中を表すデザインだと思われます。
(帽子のマークもアルファベットの「T」から漢字の「天」に変わったようです。)
大阪の高野連は頭がガチガチの堅物が多いようで「華美なユニフォームはダメ」とか「予選でのブラバン禁止」とか制約をたくさん設けています。
「もうちょっと緩めても」と思うのですが、反面好結果を生んだのはこれら伝統校のシンプルなユニフォームが踏襲されたということです。
最近はユニフォームの規制が若干緩められ、今夏甲子園に出た柏原高校は縦じまを採用しています。それを見て「縦じまもいいじゃないか」と思う反面、予選で北野・天王寺・市岡などのユニフォームを見ると「伝統校のこのデザインはこれから先もずっと踏襲してほしい」とも思います。相反する感情ですがね。
大阪府内でも屈指の進学校である天王寺高校。いつか復活することはあるでしょうか?
チャンスがあれば試合観戦してシンプルで独特なユニフォームをここで紹介したいものです。
反射して読みづらいですが、「大阪府立 天王寺高等学校」と書かれています。
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