スタジアムとグランドの境界線は?
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Mr.black
2014年02月06日 17:20 visibility2906
これはあるメンバーさんの日記を読んでふと考えたことです。
「スタジアム(球場)とグランドの境界線はどこだろう?」、と。
普通に考えればグランドだけなのか、観客席(スタンド)があるか、で区別するのでしょう。
しかしちゃんとしたスタンドがほとんどないのに「スタジアム」や「球場」と呼ばれる場所があり、その一方で少ないながらもスタンドがちゃんとあるのに「グランド」と呼ばれる場所もあります。
「野球場好き」な私ですが恥ずかしながらこの線引きはよくわかりません。
スタンドがあっても「私有(学校の所有など)」と「公営」で区別があるのかもしれません。
一例としては
<スタンドがあるのに「グランド」と呼ばれる場所>
佛教大園部グランド: 学校所有だから? 割合ちゃんとしたスタンドがありますが。
上は佛教大園部グランド。バックネット裏にコンクリートのスタンドがあり、階段状の座席もちゃんと作ってありますが「グランド」扱いです。ただし「球場」と表記される場合もあり。
↑ 東海大仰星グランド。こちらもバックネット裏にコンクリートのスタンドがあります。でも学校の校庭を仕切ってある状況から「グランド」扱いなのでしょう。
<スタンドがほとんど無いのに「球場」と呼ばれる場所>
伏見桃山球場: ただし公園のHPには「野球グランド」と表記されており、この点で微妙。
(各学生野球連盟のHPなどでは「球場」と表記されている)
↑ 伏見桃山球場の座席はバックネット裏に長イスが少しあるだけ。あとは木製のベンチが点在する程度。
パナソニック・ベースボール・スタジアム: 1塁側に土盛りの芝生席とベンチが少々ある程度。3塁側は場外にベンチが数脚置いてあるだけ。旧称は松下球場。
↓ (下記写真の手前が1塁側。状況はほぼ「グランド」ですが。)
<複数の呼び名がある場所>
寝屋川球場(現存しない方): スタンドがあったが「京阪グラウンド」、あるいは「寝屋川グラウンド」とも呼ばれた。正式名は不明。
↑ 在りし日の寝屋川球場(京阪グラウンド)。当時としては比較的立派なスタンドあり。
↑ 跡地に後年建てられた石碑。「寝屋川球場跡」と刻まれています。
おそらくは観客席(スタンド)の有無で「スタジアム(球場)」、「グランド」に区分するのが正解なのでしょう。ただ、この境界線が厳密に規定されていないのかもしれません。
考えてみれば野球場はグランドの広さや構造などが結構適当ですからね。
両翼・センターの距離が球場ごとにバラバラですし、レフトとライトで距離が違う場所もあります。さらに時々は「公称と実測でかなり距離に差がある」と噂されるグランドも存在します。
野球というのは細かいルールがある反面、適当でおおらかな面も持ち合わせるスポーツなのでしょう。
以前紹介したアメリカの「クロスリー・フィールド」の外野の丘も「何も相手が守る時だけあるんじゃない。うちが守る時だってちゃんとあるんだ。公平さ」、と球団関係者は涼しい顔だったそうですしね。
(※)クロスリー・フィールドのレフトには水害で堆積した土砂がそのまま残され、丘のようになっていた。なのでレフトは守りにくかった、という日本では考えられないエピソードあり。
ところで「フィールド」という言葉も解釈は色々ですね。
通常は陸上競技場のトラックの内側部分を指すそうですが、野球場でも「フィールド」という名称の場所がいくつもあります。(シカゴのリグレー・フィールドなど。)
そして「フィールド」と言うと映画「フィールド・オブ・ドリームス」がまず頭に浮かびます。
↑ これは大阪の「龍間(たつま)ぐりーんふぃーるど」。バックネット裏と1・3塁側にスタンドがあります。
↑ ほっともっとフィールド。現在日本の野球場で「フィールド」という名称で一番有名なのはここでしょう。
これ以外では「パーク」という名称の野球場もありますね。アメリカで多いです。(フェンウェイ・パークなど。)
日本では直接「パーク」という名称は少なく、「〇〇運動公園野球場」や「△△公園野球場」、という名称の方が多いと思います。
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