忘れ物を探して (ナゴヤ球場)
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Mr.black
2013年03月06日 11:09 visibility3374
先日、プロアマ交流戦を観戦したのはナゴヤ球場でした。
このサイトで「球場好き」「球場バカ」を自称している私ですが、恥ずかしながらナゴヤ球場は今まで未踏破でした。
学生時代から何度か計画しながら頓挫していたナゴヤ球場遠征。30年以上を経てようやく観戦が実現したわけです。この間、一軍がドームに移転。二軍の本拠地になり、度重なる工事でどんどん規模が小さくなってしまったナゴヤ球場。
かつての姿は失われてしまいましたが、それでも若い頃の忘れ物を探しに遠征しました。
これが現在の姿。一軍本拠地時代とは大きく姿を変えています。
両翼100m、センター122m、とグランドはナゴヤドームに合わせて広くなりましたが、その為に外野スタンドは完全に撤去されてしまいました。
内野クレー、外野天然芝、ファールゾーンは人工芝。
(なお、スタンドの撤去は耐震強度が不足していたことが直接の要因です。)
残念だったのはこの部分。かつてネクストバッターサークルからバッターボックス周辺にかけては陸上のタータントラックのような青い敷物がありました。しかし直近の工事で撤去されました。
あの歩行部分とスコアボード後方のボール型の給水塔がナゴヤ球場の特徴だったのでそれらが失われてしまったのは惜しいです。(給水塔が撤去されたのはかなり以前。)
もっともあの敷物はキャッチャー近辺のフライを追いかける時には邪魔になっていたかもしれませんので選手にとっては良かったでしょうか?
内野スタンドはかなり縮小されました。最大35,000人収容だったのが現在は約4,800人にまで減少しているそうです。
内野フェンスは高く、視界はいまひとつです。
バックネット裏のスタンドは最近大改修され、綺麗でした。この部分は背もたれ有りの個別席(固定式)。
ベンチ横からポール際までのスタンドはグランドレベルまで低くなっています。ベンチ横周辺は跳ね上げ式の個別席。
その向こうは背もたれ無しの個別席。座席の形状が前面と後面で異なりますね。
グリーンの座席だけは最近入れ替えられたのでしょう。ここだけ綺麗でした。
スコアボードはLED。凸型は昔からの踏襲です。
ボールカウントがBSOになり、スピードガン表示が審判名の下に変わりました。
HRが出た時には審判名の部分に黄色の文字で「HOMERUN」と表示されます。
長年スコアボード中央下部にあった「中日新聞」の広告は無くなりました。
場内の売店。スタンド内を歩く売り子さんもいました。
球場正面入り口にある敷物。球場名を踏んづけて入場するのはちょっと抵抗あります。なので私は文字を避けて一番端を歩きました。(汗)
同じく入り口を入ったところに展示されている2011年度のファーム日本一のペナント。
珍しいのはここ。バックネット裏最上段の裏側にある球場神社。何の為に祀られているのかは不明です。
普通に必勝祈願だけなのか?それともかつてこの球場が火災で全焼したことから厄除け・魔除けの意味があるのか?
はたまた一度球場経営が破たんした黒歴史の払しょくの為なのか?(「中日スタヂアム」が「ナゴヤ球場」に変わる時の逸話があるのです。)
最後にこれはベンチ横からポール際にかけての内野スタンド外壁です。これは間知石(けんちいし)構造と言われる方式。最初の木造スタンドが火災で全焼した後、建て直された時のものだそうです。
その後スタンドが増設された時は埋もれていたわけですが、規模縮小に際し、かつての姿が再び日の目を見たという興味深い球場の歴史の証人なのですね。この球場の変化は長い歴史を色々と物語っています。
どなたかその時々の写真をお持ちでしたらそれは貴重な資料になることでしょう。
現在の外観。青い看板には「Dragons」のロゴが。
その下は見づらいですが、「ナゴヤ球場」という文字があります。
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