野茂英雄VS鈴木一朗 (悠久山球場)
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Mr.black
2014年04月25日 10:34 visibility2409
今回BCリーグ「新潟ー信濃戦」を観戦した場所は新潟県長岡市の「悠久山(ゆうきゅうざん)野球場」でした。
一見したところごく普通の地方球場です。しかしこの球場ではある歴史的なシーンが起こりました。
現在もMLBでプレーするイチロー選手がプロ入り第1号HRを放ったのがここ悠久山球場だったのです。しかもその時の相手投手が近鉄の野茂英雄。後年MLBで大活躍する二人の記念すべき対戦が行われた場所なのですね。
それを記念して球場正面口には両選手のユニフォームが展示されています。
ただしオリックス側は実際の試合当時はビジターユニ着用でしたが。
そして51番ユニの背ネームに注目してください。イチロー選手の当時の登録名は「鈴木一朗」だったのでネームは「SUZUKI」になっています。
ホームインした鈴木一朗選手。この当時、野茂やイチローが後年MLBで活躍することを予見した人は居なかったでしょうね。
球場そのものに話題を戻すとグランドは内野クレー、外野天然芝のオーソドックスなスタイル。以前は両翼90m、センター120mでしたが現在は拡張工事によって両翼98m、センター122mと広くなっています。(二人の対戦当時は改修前。)
グランドが広くなった代わりに収容数は13,000人→8,200人に減少しました。
照明は無し。
スタンドは内野は全て長イス。外野は芝生席。鈴木一朗選手のHRは右中間の芝生席で弾んだということです。
内野スタンドは3分割されていますが、渡り通路があって行き来出来るようになっていました。内野フェンスはやや高め。しかし中段より上に行けば視界良好。バックネットもワイヤー吊りで支柱などが無いので視界良好でした。
ただしスタンド出入り口の天井が低く、頭をぶつけそうになるのが欠点。そしてスタンド内の横通路に階段が食い込んでいるのも混雑時は危ないと感じました。
スコアボードは2012年に磁気反転式に改修されました。
以前はパネルはめ込み式で横に細長いボードでした。見易さは今の方が良いと思われます。カウントはBSO。
後方に木々が迫っているためか距離表示の割にはグランドは狭く感じました。
今回ラッキーだったのは桜の満開の時期だったこと。球場周辺には桜がいっぱいでした。
↑ 桜の間に見えているオレンジはアルビレックスのトラックです。
しかしながら1967年に建設された悠久山球場。老朽化が著しく、建て替えが検討されているようです。これはともかく最も気になるのは「別な場所に新球場建設」の噂。
まだ噂程度ですが、二人の偉大な選手のエピソードが残る球場なので場所の移動は回避して欲しいと思っています。
これは交通アクセスの問題と照明設置が難しい環境と言うのもあるのでしょう。
かつてこの地には栃尾鉄道というローカル線があり、球場のすぐそばに駅があったそうです。それが廃線となり、現在は越後交通のバスしか公共交通手段はありません。最寄りのJR長岡駅からバス利用。バス便はおおよそ一時間に3本程度で乗車時間は10~15分とまずまずです。ところが行楽シーズンだと渋滞が起こるようです。
私が行った時はまさに花見シーズン。マイカーで大渋滞になっており球場まで30分以上かかりました。
また周辺環境の為、照明設置が何度も検討されながら毎回頓挫。これが県メイン級の球場でありながらNPBが遠ざかったひとつの要因とのこと。
現在県メイン球場はエコスタになっています。
BCリーグ、新潟アルビレックスが公式戦をかなりの数行ってはいるもののこのままではいずれジリ貧になると関係者はふんでいるのかもしれません。この日の試合前のセレモニーでは市長代理として副市長が出てきて挨拶していましたが、その中にアルビレックスが公式戦を行ってくれることへの感謝の言葉がありました。それは危機感の裏返しとも取れましたので。
はたして球場がたどる運命は?
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