センバツでタイブレーク導入の方向
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Mr.black
2017年06月16日 10:49 visibility412
報道によると来年のセンバツ大会からタイブレークを導入する方向になっているようですね。最終結論は11月の理事会で出されるそうですが。
思い出すのは数年前にタイブレーク導入の是非を問う議論が上がった時のこと。
世論調査などでは反対派の方が多かったのですが、私は賛成派(容認派)でそれを表明しました。
その為、当時は批判を浴びることもありました。
ところが今春のセンバツで2試合連続延長引き分け再試合が発生し、それによってせっかく近年設けた大会休養日が無くなってしまったことが影響して俄かに「タイブレークを導入すべき」という声が多くなってきました。
そして各都道府県連盟間の意見交換でも「タイブレーク導入やむなし」という声が多くなったようです。
既述のように数年前に導入賛成派(容認派)であったことで私は批判を浴びたわけですが、今回のこの流れを受けたからと言って「ドヤ顔」したり勝ち誇るような気持ちはさらさらありません。
頭に浮かぶのは「高校野球もここのところようやく時勢・実情に応じた動きを取るようになってきたな」という思いだけです。
タイブレークは大学野球・社会人野球・その他国際試合で普通に導入されているのに「身体が十分出来上がっていない高校生にだけ何故無茶な延長戦や連戦を強いるのか?実情に合っていない」と考えていたので賛成派(容認派)なわけです。
ここで一つ強調したいのは私は賛成・反対で言えば「賛成派」ですが、「100%賛成というわけではない」ということです。
ここまでの記述をよく見ていただければ「賛成派」の後ろに「(容認派)」と入れてあるのがお分かりだと思います。
ようするに「100%賛成というわけではないが、選手の身体のことを思えば導入せざるを得ないだろう」という考えなのです。
私の心の中にも「選手は厳しい練習を耐えてきたのだから悔いのないように最後まで試合をやらせてあげたい」という気持ちは当然あります。また、聖人君子などでは決してないので「どうせならば好ゲームや熱戦を見たい」という欲求や欲望もあります。しかしだからと言って無茶な延長戦・長時間に及ぶ試合・引き分けによる再試合・詰まった日程による連戦などを肯定はしません。
この点で高校野球関係者(高野連や主催新聞社)は「部外者が見れば非常識なこと」を何の違和感も感じず・あるいは感じていながら手を打たず長年やってきたと考えています。
今のところ報道されているのは「センバツから」とだけで夏の大会については触れられていませんが、個人的には夏の地方大会・甲子園の選手権大会にも導入すべきと考えています。
以前審判員の方が「夏の大会で選手が疲労困憊な様子を見ると試合中に倒れないだろうかと心配になることがある」と語っている記事を読んだことがあります。現場の人間でも危機感を感じている人が居るということです。
私は高校野球が好きです。春夏秋どこかの地方大会に遠征もしています。
でも「高校野球だけを特別視」はしていません。あくまでも「野球の一つ」と捉えており、他の大学野球・社会人野球・独立リーグ・NPB・女子野球(プロ含む)・少年野球などと同列に考えています。
それぞれの運営を見てきて、その結果「おかしい」と思うから声を上げているだけです。
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