山間の野球場だけど「海賊スタジアム」(玖珠球場・花林かいぞくスタジアム)
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Mr.black
2024年06月29日 08:44 visibility543
今回、九州アジアリーグを初観戦した場所は大分県の玖珠(くす)球場。
正式名は「玖珠町総合運動公園野球場」。そして現在はネーミングライツで「花林かいぞくスタジアム」という名称が付いています。
「山間の野球場に何故海賊?どこの企業のネーミング?」と疑問が尽きませんが、あいにく情報不足で分かっていません。竣工したのは2013年度らしいのですが、ハッキリとした開場時期も不明です。
こういう地方の小規模でマニアックな野球場は情報が少ないことがしばしば。
内野クレー、外野天然芝。外野手の定位置近辺の芝が剥げてしまっていますね。
両翼98m、センター122m、と広いグランド。照明はありません。
この球場の目玉はライト後方に見える伐株山(きりかぶさん)。
山頂がまるで伐った株のように平らになっているのが特徴で、その姿から様々な伝説が残っているそうです。それもあってかこの地には「童話の里」という別名があります。
山頂は公園になっており、ハイジのブランコやパラグライダーの拠点があると聞きました。実際、試合中にパラグライダーが山頂から飛ぶのを何度か見ました。野球観戦でそんな光景は初体験でした。
スタンドは内野部分のみで3分割されています。(直接の行き来は不可)
バックネット裏は背もたれ無しの個別席。ほとんどの座席は屋根に覆われており、この日は非常に暑かったので助かりました。ただし、ネットの支柱が前面にあるので見づらい席が若干ありました。
1・3塁側は長イス。僅か3列で、ここは屋根が無かったので暑かったです。にも拘わらずこのポジションに陣取る応援団・ファンにはいつも頭が下がる思いです。
全体の収容数は公称で約450人。コンパクトな野球場です。
トイレは建物外側にあるので、一旦出ないといけません。
球場正面口に飲料の自販機が2台あり。
しかし近くにコンビニ等がないので、念の為最低限の飲食物は持参した方がいいでしょう。
ところで今回は最前列にピッチクロック用のカウンターが設置されていましたが、あくまでも運営側が持ち込んだ仮設のカウンターです。(観客サイドからは見えますが、選手側からは見えていません。)
スコアボードは右中間寄りでLED式。小ぶりでチーム名・得点・BSO・HEFcしか表示できません。
得点の数字が緑色というのは磁気反転式では時々見かけますが、LED式では比較的珍しいです。
(LED式では白かオレンジ表示が多いです)
アクセスは久大本線「豊後森(ぶんごもり)駅」から西南に徒歩25~30分程度。今回は時短と体力温存の為タクシーを利用しました。片道5~6分程度で料金は1,000円前後でした。(訪問時)
↑ 風情のある豊後森駅舎内。左奥にピアノまで設置されており、自由に弾けます。
ところでこの路線は温泉地が多いのが特徴。豊後森周辺にも温泉はいくつもあるようですが、やはり有名なのはお隣の由布院温泉ですね。
今回は個人的な思い入れがあって博多~由布院間を走る観光特急「ゆふいんの森号」に乗車しました。(なお、一部の列車は別府まで走るようです。)
ずっと以前、佐賀県の鳥栖(とす)球場に遠征した時、何の予備知識もなくこの特急に乗車。そこで初めて観光特急と知ったのですが、堪能する間もなく鳥栖までたった20分程で下車したのです。ホームで列車を見送りながら「いいな~。いつかゆっくり乗ってみたいな~」と非常に心残りでした。
なので今回は九州アジアリーグ初観戦と「ゆふいんの森号」長時間乗車が叶った個人的に特別な遠征となりました。リーグと「かいぞくスタジアム」に大感謝です。
九州アジアリーグ初観戦記はこれで終わりです。長い話を読んでいただきありがとうございました。
少し休んで次回は7月中頃か下旬頃に更新する予定です。
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