僕の甲子園物語 第13話
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こじっく
2010年05月22日 22:51 visibility115
こうして2年連続の近畿大会出場を決めたK高校。
和歌山県紀三井寺球場で熱戦が繰り広げられた。
大事な緒戦の相手は郡山高校。奈良の名門。
K合投手の投打に渡る活躍で4−2で勝利。
S君は1回3分の1を抑えて見事なリリーフを見せた。
センバツ出場を確実にするにはあと一つ、あと一つ勝たねば。
相手は全国にその名を知られた強豪、東洋大姫路。
先発は・・・S君だ。
しかし、さすがに私立強豪の打線はすごい。
S君、3回途中で降板。
やはりベスト4の壁は厚いのか・・・。
ところが打線が序盤に食らった失点を追い上げ追い抜く活躍。
7点もぎ取った!
S君からマウンドをリレーしたK合投手が3回途中から9回まで粘り強く投げ切り7−6。
K高校、ベスト4!
これでセンバツ濃厚。
しかし、目指すは優勝だ!
次の報徳学園戦に全力でぶつかるのみ。
その準決勝の先発に選ばれたのは…S君。
今度こそ・・・!
しかし、S君まさかの先頭打者に被弾。
初回2失点。
3回も3失点。
ここで降板。
試合は0−7で敗戦。
翌日の新聞にはマウンドに集まった仲間に励まされるS君の写真が載った。
こうしてK高校の秋のチャレンジはドラマチックに、そしてほろ苦く終わった。
翌年、S君はじめK高校野球部2年生のメンバーは、修学旅行先の沖縄でセンバツ出場の吉報を受け取った。
そして、僕はS君からお土産の沖縄名物「ちんすこう」を受け取った。
2年連続のセンバツ・・・果たしてK高校の戦いは!?
(写真と記事は関係ありません)
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