学力崩壊の間奏曲

  • フジ
    2012年02月25日 20:49 visibility64
大学生の数学力が危機的状況にあるという記事が、今朝(2月25日)の朝刊に載っていました。

 
 

『分数ができない大学生』という本がだいぶ前に出ましたが、大学生の学力低下はまだまだ続いているようです。

 
 

新聞記事によると、大学入試で数学を受けなかった者、受けてもセンター試験などのマークシート方式の試験だった者の成績が低かったとあります。

 
 

逆に、国公立など記述式による数学の試験を受けた者の成績は良かったと言うことです。
 


悲しいことですが、人間は試験があるからこそ勉強する生き物のようです。

 
 

入試問題の質が上がれば、しっかり勉強するということでしょう。

 
 

となると、学校教育とはなんぞや、ということになりますなあ。

 
 

ともかく、勉強する主体は自分自身である以上、学校に(過度に)頼るのではなく、しっかりと自分で勉強する、勉強できる力がこれから必要になってくるのではないでしょうか?

 

新聞記事の話に戻りますが、「平均」の意味を理解していない、という大学生が24%いるということも書かれていました。
 


計算はできても、概念を理解していないのはやはり問題でしょう。
 


これは、数学力だけでなく他の科目についても言えることだと思います。

 
 

化学の「モル」について同じような試験をしたら、どれだけの学生が解けるでしょうか?

 
 

計算問題は解けても、その本質を理解できていなければ応用も利かないですし、大学に入った途端忘れてしまうでしょう。

 
 

かといって、例えば「平均」の概念がわかっても、それを問題を解くのに活かすことができなければ意味がありません。

 
 

本質を理解する力と、それを活かす力。

 
 

学力がある人とは、この二つを兼ね備えた者です。

 
 

本来、大学はこうした力を持った者しか入れないはずなのです。

 
 

しかし、入試科目の削減や、推薦・AO入試の増加で学力を持たない者が入れるようになったため、大学生の学力危機などと言われるようになったわけです。

 
 

ある意味、大学側の自業自得なわけですし、それに安易にのっかった受験生にも責任はあります。

 
 

新聞記事にはこういうことも書かれていました。

 
 

就職面接では、一般入試で入ったのか、それとも推薦・AO入試で入ったのかまで質問するところが増えている…。

 
 

……人は、人生のどこかで必死になって勉強しなければいけないということでしょう。

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