高校選手権福井大会2回戦(3)


丸岡高校会場第3試合です。


福井高専と福井商業の対戦です。両チームとも初戦を突破し2回戦に進出してきましたが、総体予選ベスト4の福井商業は、トーナメント表の端に位置しており、第4シードと同等の扱いです。


開始前の福井高専のベンチではたぶん主将だと思うのですが、「相手に不足はない!」とか「今日が俺達の決勝戦だ!」などと叫びながらも、チーム全体で輪になって勝利を目指し気持ちを高めていきます。



試合は開始直後から予想通り福井商業がボールをキープし主導権を握り、福井高専陣内に攻め込みますが、気合の入った高専ゴールをなかなか割ることができません。


しかし、前半15分に高専ディフェンスラインの裏に出た縦パスに9番の選手が追いつき、キーパーとの1対1を制して難なくゴールを決めます。



その後は再び膠着状態。高専もタイミングよく大きなパスからカウンター気味に福井商業ゴールを脅かすシーンも見られます。


この試合も高専が追いつくか、福井商業が突き放すかで試合の行方が決まりそうな雰囲気を見せながら、前半ものこりわずかとなります。


この均衡を破ったのは福井商業。前半38分に中盤からパスをつなげていき、最後に出た縦パスに再び9番が走り込み2点目をあげます。


高専としては1点目とほぼ同じパターンで失点し、ちょっともったいなかったが、それ以上に惜しまれるのは、前半終了間際にコーナーキックから長身の4番選手に決められ3点目を失ってしまいます。



この試合も後半は福井商業のゴールラッシュになるのか、と思いつつ後半を迎えます。


展開としては、福井商業が高専ゴールに攻め込む展開となります。ゴール前までは何度となくボールを持っていくのですが、6番・9番・11番の選手が最後の決定機を外し追加点が取れません。


高専は体格で劣りながらも最終ラインの4番・5番・16番の選手が本当に粘り強く最後まで福井商業にプレスをかけ続けました。


また、13番の選手などは中盤を走り回り、様々なところに出現し、福井商業を苦しめました。


最後に、キーパーの1番。前半の失点に気落ちすることなく、後半も最後まで体を投げ出して福井商業の決定機を阻み続けました。



試合は結局0−3で終了し、高専の大物食いは実現せずに終わりました。


ただ、のんがめも多くの試合会場で全国の高専の試合を見ましたが、福井高専ほど指導者がしっかり試合で指示を出している高専はないような気がします。チームの雰囲気も明るく、非常に好感を持つことができたチームでした。高専のサッカーは5年制ですから最低でもあと2年あります。今度は勝負の舞台は全国の高専大会になる人もいるのでしょう。ぜひ、上位に進出して福井高専の力をアピールして下さい。


一方の福井商業、試合内容に大いに不満があったのでしょう。試合終了後、多くの選手が監督の指示でダッシュや学校のまわりを長距離走していました。常勝軍団たるもの、単なる勝利でなく内容も問われるのです。そして、来るべき決戦の日に備えて、自分の体をいじめ抜いていました。


準々決勝は10月3日、対大野東高校です。今度こそゴールラッシュとなるよう期待しています。


※学校紹介(HPより)


福井工業高等専門学校


昭和40年県中部の鯖江市に開校した国立校。機械・電気電子・電子情報・物質・環境都市の5学科からなる。1年次から専門教育を5年間行う。校内に地域連携テクノセンターがあるなど、地域との連携にも力を入れる。高専ロボコンは9年連続出場、今年度の高校生クイズ選手権で県代表になるなど、学力は高い。


 


福井商業高校


明治41年開校の県立校。卒業生は3万人以上。商業科・流通経済科・会計科・情報処理科・国際経済科の5科からなる。野球部は甲子園の常連であるなど部活動が盛ん。




























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