イングランドの堅実性:イングランド-パラグアイ
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soultrans
2006年06月11日 00:38 visibility56
今回ももちろんテレビ観戦。
試合は早々のベッカムのFKからのオウンゴールで先制。ただしその後は徐々にパラグアイにルーズボールを奪われるという展開に。それでも前半は、サイドに開くベッカムからのクロスやランパード、ジェラードのロングシュートもあり、ジョー・コールのドリブル突破など、とりあえず一通りの攻撃を披露。特にひときわ目立ったのは、やはりクラウチ。中盤から前線へのアプローチはクラウチの頭を狙ったハイボールがほとんど。そして前半はほとんどのボールをクラウチの頭が捉えていた。パラグアイは選手名を聞いて気づいたが、ヨーロッパで活躍するプレーヤーが多く、キープでき、突破力もある選手たちばかりだったが、前半は早いプレスにかなり手を焼いており、サイドへの展開も今ひとつという内容だった。
ただし、後半はパラグアイが前がかりになって攻め始め、全体の押し上げがスムーズに機能し、たびたびイングランドを脅かした。イングランドは前半からルーズボールの取り損ないが目立ち、そうしたところからボールを前に進めていくことが出来るようになっていた。イングランドの前線へのボールも、二人がかりでクラウチをつぶす事で、ポストプレーをさせないなど、前半とはうって変わって、攻撃の機会が増えた。
ただ、その度にファーディナンド、ジョン・テリーがボールをことごとく奪取。堅守の要となって危機を回避。パラグアイも長身FWのサンタクルスにボールを集めたが、ほとんどのハイボールを二人のDFが先に処理。結果として、この堅守が序盤の1点を守りきり、まずは勝ち点3を獲得した。
はっきり言って、イングランドの攻撃はやや単調。クロスボールは必ずと言っていいほどクラウチに、そのこぼれ球をオーウェンやランパードらが拾ってシュートという展開だったが、後半はほとんどそれができなかったのが痛いところ。更に、オーウェンを下げてクラウチのワントップにしてからはクラウチの孤立状態が続き、意外にも足技の上手いクラウチがボールキープを見せるも、2列目から飛び出す選手も現れず、ボールを奪われる、っていう展開が続いた。けれど、パラグアイは最終的にサンタクルスに決定的なボールを供給できなかった。
試合展開で見たら、開幕戦のドイツの方がむしろ攻撃に厚みがあり、スピーディな展開が多かったし、それに比べて、イングランドはかなり「イタリア的(もしかするとチェルシー的?)」な試合運びだったような印象。ただ、やはりイングランドは、ドイツよりも相当に安定したDFラインを持っている事は確かだったし、やはり優勝候補に上げられるべきチームだったと思う。
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