Fighters日本一、パの4連覇!
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HiRO
2006年10月27日 12:51 visibility62
Fightersが、初戦を落とした後、4連勝で日本一。
44年ぶりか、長かったよね。
前は東映フライヤーズ時代というから、日本ハムファイターズとなってからは初めて。そして、もちろん、北海道移転後、初でもある。
東京にいた頃から応援し続けたファンにとっても格別に嬉しかろうし、地元北海道のファンにとっては本当に初の最高の経験やろう。
最期の左中間へのフライを、レフト森本がキャッチし、そのまま、新庄と抱き合う。新庄が泣いている。マウンドに集まるナイン。だが、新庄は左中間で森本と抱き合ったまま。
すると、なんとナインが外野へ。外野で皆と抱き合い、最初に胴上げされたのは新庄だった。そして、小笠原、そして大社オーナーの遺影、最期にヒルマン監督。
なにか、今季のFightersのチームの一体感を感じさせる、一風変わった日本一の瞬間だった。これはこれでいいものだ。感動的だった。
これで、2003年の福岡を皮切りに、2004年の所沢、2005年の千葉幕張、そして今年、北海道と4年連続でパが圧倒して日本シリーズを制した。パ・リーグファンとしても、最高の歓びであると同時に、地方への定着という視点で考えても、とても意義深い。
地元に球団のある歓び。そして、その地元球団が勝つ歓び。これは味わったことのある者にしか分からない、格別のものだ。そして、これこそが日本プロ野球の地平を輝かせる大きな要素の1つだと思うのだ。
北海道に移転して、3年。
早すぎるかも、という気もしないではない。何故なら、所沢に移転した西武ライオンズ、神戸に移転したオリックスブレーブスも3年で優勝を経験した。が、その後、地元に定着したかというと、残念ながらそうではなかった。
福岡は10年間待った。
それはそれで、福岡は、かつてLionsを、地元球団を失った、苦い過去を持つという特殊な事情がある。
地元に定着するためには、チームが苦しみながら強くなっていく、その過程を、地元のファンと共有すること、それこそがとても大切だと思う。
だから、まだ早いか?とも思った。
でも、札幌ドームのあの盛り上がりを見るに、その心配は杞憂であると思いたい。それはきっと、新庄だけでなく、ヒルマン監督が4年前に監督就任して以来、地道に地元で行脚して廻ったその賜物であろう。
だからこそ、来季以降も、今季の経験を糧に、勝利への欲求を更に強くして、常に優勝争いを繰り広げるチームとなって欲しい。パ・リーグの発展、日本プロ野球の新たな希望のために。昨季のMarinesに対しても、そう願った。
そして、来年は、もう新庄はチームにいない。小笠原のFAもある。それがどう転ぼうと北海道のファンには今季と同じようにFightersを応援して欲しい。でなければ、強いときだけ。西武ライオンズやかつてのオリックスブレーブスと同様になってしまう。
その一方で、古くから応援してきたファンと、優勝騒ぎのなかで応援を始めた新しいファンとの間の軋轢も耳にする。
だが、古くから応援する者も、優勝騒ぎのなかでファンになった者も、ファンであることに違いはないし、新しいファンこそ、日本プロ野球の未来への可能性を担っている。阻害することなく、野球の文化を伝えようではないか。
新庄の、あの引退宣言で、チーム全体が新庄マジックに包まれた。マスコミはそう表現するだろう。新庄がチームの空気を変え、一体感を醸成していったのは間違いない。
でも、この日本一は、その新庄獲得も含め、Fightersフロントの勝利でもある。
日本に帰る可能性を示唆した新庄に素早くアプローチしたり、MLB移籍を目指す稲葉に「いつまででも待つ」と素早くアプローチしたり。そして、ダルビッシュはもちろん、今季の八木や武田の獲得。Fightersフロントにも、拍手を送りたい。
ビールかけでの新庄。
「僕が、笑顔じゃないといけないと思って。とにかく愉しまなきゃ、って。札幌ドームを、ちっちゃい頃、野球やってた空き地だと思ってやってた。」
両足ボロボロで、ベンチ裏ではへばってたという新庄が、満員の観客の前に出た途端、誰よりもグランド上で愉しんでいる。本当のプロフェッショナルの姿を見せてもらった。
Hawksナインが背負う重たいものは、あれはあれでホントに大切やと思っとるし、だからこそ余計に愛情が募るんやけどね♪
あ、そう余談やけど、同点スクイズのあの場面。川上がグラブトスをして本塁セーフ。が、その後、素早くボールを拾い1塁へ送球してアウトをとった谷繁のプレー。基本に忠実といえばそれまでだが、日本一の掛かったこの場面、1点を争うこの場面であのプレーができる、谷繁。やっぱり、並みのキャッチャーではないと感じた。
2006年の日本プロ野球は、Fightersの大団円で幕を閉じた。
来季からは、セ・パ両リーグ合同のPSGが開催される。来季を制するのは何処か?
来季の覇権争いはもう始まっている。
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- 事務局に通報しました。
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