巨人来期契約予想 捕手編
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DIME
2007年09月21日 21:44 visibility129
最後になりましたが、捕手に関して書いていきたいと思います。
いつもと同じく断りを3つ。
○育成選手については彼らには支配下登録人数枠の外なのでここでは書きません。
○特別な断りのない限り、今年の成績については1軍が9/13現在、2軍が9/18現在となります。
○現在の巨人捕手陣について
現在の捕手の状況については、大きく評価が分かれるところだと思います。
例えば「野球小僧10月号」においては、「慢性的に心配な点をあげれば結局は阿部が一人で頑張っている捕手。控えが薄すぎる状態だ」と、評しています。
理由説明は、現有戦力評価の方でしようと思いますので避けますが、私はこの考え方は間違っていると思います。控えが薄くても問題ない状態だし、加藤健をはじめとする捕手も薄いというほどのモノでもありません。
これからは、阿部の長期固定をにらみつつ、後継となる野手はできるだけ阿部と年齢の離れた捕手にしたい、しかし高卒捕手の大成は同時に目標として達成するのは難しい(城島や銀仁朗のように、数年は目を瞑った1軍起用が必要ですが、それは阿部固定と必ず反します)。つまり、現時点では年齢差が中途半端になるので、少なくとも見込まれる実力が阿部以上の捕手でも現れない限り、上位では指名する必要はありません。
ただもちろん血の入れ替え=目処の立たない選手や、ベテラン選手を、まだ可能性のある新人へと新陳代謝させる必要はあります。下位指名で十分ですから1名ぐらいずつ獲得していけばいいでしょう。
以上から、今年の人数枠は1名と予想するところなんですが、投手にしろ野手にしろ、ちょっと人数枠を捻出しにくい状態です。この対策のためにもしかしたら2名以上となるかもしれません。
阿部慎之助とルーキーの伊集院峰弘を除いて個別評をしていきます。
星孝典
2軍での起用は59試合で181打席、他の捕手の打席数の合計よりも、星孝典1名の打席数のほうが多い、と完全に2軍ではレギュラー捕手であったと言えます。
ただし、これは同年代の加藤健が1年間ほぼずっと1軍での控え捕手の地位を守りきったことの裏返しでもあります、今年に関しては安泰ではありますが、同年代のライバルとして加藤健と控え捕手の座を争い続けることとなるでしょう。
加藤健
1軍でも2軍でも出場試合数はほとんどなし。だからと言って戦力外にあるわけでは勿論なく、捕手2人制を敷いた1軍の中で、捕手離脱に備えてなかなか出場する機会がなかっただけにすぎず、村田善則を越えて今年は完全に2番手捕手としての地位を確立したと言えます。
實松一成
ちょっと厳しいところです。捕手3人制を敷いたほんの少しの間だけ1軍に呼ばれましたが、すぐに2軍に落とされました。その2軍でも星孝典と比べて半分以下の出場です。
現時点では他に村田善則という、候補もいるので消去法的に残れる可能性もあると思いますが、ほぼ同年代に星孝典、加藤健といますから、年齢層的なバランスからして無理に残す必要はないと判断されたとしてもおかしくないとは思います。
村田善則
1軍出場もなし、2軍でもほとんど出場は無し、と実質的に戦力構想から外れてしまっていると思います。
しかしその功労は絶大でした。控え捕手と言うのは「試合に出ないことが仕事」という部分がもっとも強いポジションですから、記録にはあまり残りませんが、村田真一の晩年から阿部慎之助の初期から独り立ちにいたるまで、彼が果たした役割は非常に大きいものです。
彼のような選手が捕手と言うポジションには必要であり、これから加藤健にしろ星孝典にしろ實松一成にしろ、彼のようなチーム貢献の重要性をしっかり認識して欲しいものだと思います。
○終わりに
ということで、1名ならばまず村田善則、2名ならば實松一成というのが可能性として一番高いところだと思います。もしかしたらこの2名の順番が逆転してしまうかもしれませんが、個人的には加藤健がこうやって1年頑張れた以上、加藤健のいる座を争うのは同年代の星孝典や實松一成であるべきで村田善則ではないとおもいます。
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- 事務局に通報しました。
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