☆創部120年を超える高校野球部 秋季大会観戦記 ~「消えた校名」茂原農業~
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鶴丸 深志’
2024年08月18日 18:00 visibility471
第106回全国高等学校野球選手権大会はベスト8が出揃った。勝ち上がったのは、関東第一、東海大相模、青森山田、滋賀学園、京都国際、智弁学園、大社、神村学園である。
一部マニアの方にとっては、夏の予選皆勤校である大社高校が第1回夏の全国大会に出場した早稲田実業との、この夏4元号(大正~昭和~平成~令和)での全国大会出場を達成した高校同士の伝統校対決を制し、93年ぶりにベスト8へ進出したことで、かつてないほど熱く盛り上がっていることと存じます。
大社高校の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
さて、甲子園では熱い戦いが大詰めを迎えようとしているが、今日から千葉県では来春のセンバツ大会出場をかけた秋季大会の熱い戦いが始まった。
来春のセンバツ大会が始まる前に、できるだけ多く創部120年を超える高校野球部の試合を観ておきたいと思い、船橋市民球場に向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。
そうだ、「船橋といえば、ふなっしー(梨の妖精)」という言葉がある通り、千葉県は梨の生産量が日本一である。なぜ、千葉県は梨の生産量が多いのかしら?
1つ目は「土壌に恵まれていること」、2つ目は「気象条件に恵まれていること」、3つ目は「栽培技術が高いこと」、4つ目は「消費地に立地が近いこと」が挙げられます。
千葉県の市町村別の生産量は、白井市、市川市、鎌ケ谷市、そして船橋市の順になっており、この4市で千葉県全体の65%を占めております。今年の梨は開花が遅れ、数週間収穫が遅れているようです。とはいえ、今年も甘くてみずみずしい梨が穫れています。
また、梨は熱中症対策に効果的といわれている果物のひとつです。梨の成分の約90%は水分ですが、同じように水分の多いスイカと比べると、体内の水分調節を行うカリウムが多く含まれています。ほてった体を冷まし、熱を下げ、不足した体液を補います。熱中症の予防にも梨は大いに役立ちます。
皆様も美味しい千葉の梨をご笑味下さい。
本題に戻ります。
観戦したかったのは茂原樟陽高校、勿論、初めての観戦だ。
千葉県立茂原樟陽高校は千葉県茂原市に位置し、その前身となる茂原農業高校は1897年(明治30年)に千葉県簡易農学校として開校された。その後、2006年(平成18年)に茂原工業と統合して、茂原樟陽が開校した。
野球部は千葉県簡易農学校時代の1901年(明治34年)に創部され、千葉県内では佐倉、県千葉、成田、銚子商に次いで、木更津、安房と並ぶ歴史を有する。
夏の全国大会予選には、千葉県内では銚子商、千葉師範、県千葉、成田、成東に次いで、1923年(大正12年)の第9回大会予選(関東大会)に初参加した。結果は、栃木中(栃木)に 1 - 11 で敗退となった。
夏の予選初勝利は、1952年(昭和27年)の第34回大会予選(南関東大会千葉予選)で、全国有数の難読校として知られている匝瑳に 7 - 2 で勝利した。
夏の予選通算成績は69勝79敗。甲子園出場は未だない。
伝統ある茂原樟陽だが、2023年から部員数不足により単独チームが組めなくなり、大会には連合チームで臨んでいる。
今年の夏の予選は、大網、大原、九十九里と連合チームを組み、初戦の木更津高専に 4 - 3 で勝利している。
今日から始まった秋季大会には、大網、九十九里と連合チームを組んで、早稲田大学の小宮山悟監督の母校である芝浦工大柏と対戦した。結果は 0 - 10 (6回コールド)で敗退となった。
伝統ある茂原樟陽野球部、形はどうあれ野球部の歴史の灯を絶やさず守り続けて貰いたい。
以上です。
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