統合で消える学校 (東商業)

  • Mr.black
    2012年03月07日 16:21 visibility1025

昨今、少子化の影響で公立高校同士の統廃合が全国各地で行われています。通常は2校が1校になるのですが、ケースによっては3校が一気に1校になることもあります。

以前に取り上げたことがある「大阪ビジネスフロンティア高校」は後者の一例です。

 


ご覧のように「東商業」「市岡商業」「天王寺商業」の3校が統合されるのです。この新しい学校は天王寺商業の隣なので同校の生徒にとっては「校名が変わる」程度の感覚でしょう。

しかし他の2校の生徒にとっては全然違う場所になるので「学校が変わる」という感覚は大きいと思われます。

今回はその内の1校、「東商業」を訪れてみました。

 


この学校は本町の「船場センタービル2号館」から徒歩で5分圏内にあります。まさに「商人の町船場にある商業高校」だったわけです。

当初はもう少し離れた場所にあったそうですが、1920年創立以来多くの生徒を輩出した歴史のある商業学校だったのです。

 


校章は商業お馴染みのこのデザイン。一部の方が喜びそうです。(笑)

 


大阪市内の真ん中に近い場所なので敷地は大変狭く、校庭はこんな感じです。野球部はどこで練習していたのでしょうね?東商業の野球部はいつも早くに負けていた印象があります。選手の数が少なかったでしょうし、練習環境も決して良かったとは言えないでしょう。


大阪の公立校にはこんな学校がたくさんあります。だからこそ逆境を乗り越えて頑張ってほしいといつも思うわけですが。

 


「統合で生徒が移転したらこの校舎はどうなるのだろうか?」

「母校が無くなったら自分の歴史の一部が消えてなくなってしまうような感覚になるだろうな」

ここは私の母校ではありませんがそんなことを考えながら周囲を徘徊しました。偶然にもこの日は雨。学校が名残を惜しんでいるようにも感じました。

 

 


長い年月の間にこの学校にはいろいろな歴史があったのですね。

敷地には上記のような記念碑が複数ありました。

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