日産野球部はまだ終わらない（日産ートヨタ）

昨日の社会人野球日本選手権で、日産ートヨタ戦が行われました。
トヨタは今大会に3連覇がかかる強豪。一方の日産も優勝経験のある強豪です。

しかし、この両チームには大きな違いがありました。日産は今大会を最後に野球部が休止するのです。昨今の経済状況を見ていると休部＝廃部と言ってもいいくらいですね。

下馬評ではややトヨタ有利でした。ただ、日産が野球部ラストということで今大会に賭ける意気込みは並々ならぬものがあり、その気持ちがプラスアルファになった場合、番狂わせが起こるかもという予想もありました。

結果は思いもかけぬドラマチックな展開になりました。
トヨタが1点リードで日産最後の攻撃の9回裏。ツーアウトランナー2塁。ここで奇跡のようなことが起こりました。次打者がセカンドゴロで万事休したかと思われた瞬間、このゴロをセカンドがエラー。
そしてこの後、暴投で同点。さらにポテンヒットで一気に逆転サヨナラ勝ちになりました。

まるで野球の神様が「もう少し彼らに野球を続けさせてあげよう」、と特別な計らいをしてくださったような劇的な勝利でした。
日産野球部の最後の秋はまだ終わりません。次回は先日私が観戦した時に勝利したパナソニック。こちらも強豪です。
彼らの最後にはどんなドラマが待っているのでしょうか？